エポキシ接着時の加熱乾燥

スナイプの木製ラダーを積層で作る事になりました。木材の加工からエポキシ接着までをする事になりましたので、ある程度小さいもののエポキシを過熱乾燥する方法をお見せします。
普通にエポキシの積層接着をやります。
型に木材を接着積層した上に、マスキング用のナイロンシートをかけて全体を覆います。
片方の端から布団乾燥機の吹き出し口を入れ、その周りから暖かい空気が漏れない様にマスキングテープで固定します
テーブルの上に型をビス止めで作ったのでテーブルの高さになる様に布団乾燥機を椅子の上に上げました。クランプも一緒に包んでしまうので。500ミリ幅のマスキングシートを両側からかけて中央をマスキングテープで袋状に繋ぎました。

いよいよ布団乾燥機をタイマー一杯の2時間にセットして作動させました。送られる大量の暖気で積層物の回りに作ったマスキングシートの袋が膨らみました。送風口の反対に空気を吹き出す為に、マスキングシートを剥いで吹き出し口を作ります。

タイマーは今の気温では2時間を2回もやれば完全です。エポキシ接着は初期硬化(立ち上がり)と言いますが、これが始まれば成功でしょう。


この方法は非常に役に立つ方法です。環境コントロール下でないとやってはいけない雨の日の接着も、接着剤を塗る前から木材を乾かしておいて一気に接着剤を塗り、このようなバックに包んで加熱乾燥させる事により小さいものなら全く問題なく接着出来る様になりました。いままで使った最大の大きさは、テーブル1つ分くらいの暖熱乾燥接着バックですが布団乾燥機の威力は絶大です。乾燥した温風を大量に送るので接着失敗の心配は殆ど有りません。布団乾燥機はヒーターとファンとタイマーだけですから非常に安いものです。

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