ダイニール加工(2001/8/6)

マイクロバルーンとエポキシを混ぜ合わせたバテでフィレット〔凹んだ角にRをつける)を作った後、
ダイニールクロスを使って、ダイニール加工〔低粘度エポキシをダイニールクロスに染みこませて積層する〕をしました。
普通の樹脂に比べて格段に木質に良くくっつきます。
おまけにダイニールクロスはガラスみたいにかゆくなくて良いです。
又衝撃を加えても、壊れるのはその部分だけです。

船内床板や、棚板などを防腐剤入りエポキシを染みこませた後、二液性のウレタン塗装をしている所です。

船内の小物で、白のペイント仕上げの部分も、先にエバデュアーという防腐剤入りのエポキシ加工をした後に、白のペイントを何度も塗り重ねました。

この船の寿命は、塗りで決まります。

小物はまあ良いとしても、船体の塗りは大切です。見えない部分が大切なのです。

船体のダイニール加工です。

上を向いての積層は大変でした。

船台の足が船体に当たっている部分は、後で船体をつり上げて、その部分だけ加工します。

スターン物入れ入り口です。この部分の加工もでこぼこしているので大変です。

ドッグハウスをコクピットから見た所です。

平たい大きな面は大したことはないのですが、でこぼこした所は空気が入りやすくて、ダイニール加工は難しいものでした。

50メートル全部使い切って、後6平方メートル分不足しました。切り売りで取ることにしましたが、半月待ちだそうです。日本製でダイニールに匹敵するクロスはないものでしょうか?

いろいろ探しましたが結局私では見つけられませんでした。

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