104 17歳の遍路 (2005/07/30) 

17歳(高校二年生)になる友人の娘が急に何を思ったのか四国遍路をしたいと言い出し、
友人から困った物だと電話が入った。

それから一週間もしないうちに彼女はマウンテンバイクで工房に現れた。

家に一泊して朝早くに時計回りの遍路だからと今治方面へ海岸沿いにマウンテンバイクで旅立った。

二週間で回ると言っていたのでもちろん全部88ヶ寺を回るつもりはないようだ。
寺巡りが本当の目的でもなさそうだ。

若い魂の冒険心を満足させるためにどうもみんながやっている四国八十八カ所巡りに乗っかったという感じだ。

私の三男「真」君は両親に無理に勧められて寝袋と高校に通うママチャリで15歳の時に逆回りの四国遍路をした。
その後彼は一気に大人になっていったように覚えている。

友人の娘は自ら進んでの一人旅だ、
得る 物は大きいだろうと期待している。


ヨットの旅は巡礼のように道順が決まっているわけではない。

丁度彼女の旅のようにフラッと気の向くままに風の便りを追いながら、
気に入ったところには何日でも滞在するというスタイルで 次々に港をたどっていく旅だ。

出来れば予定も無い方がよい。

なんだか人生その物のようだ。

無寄港世界一周も良いだろうが私は多寄港住み着き型の旅がしたいと思っている。
充分に時間がとれる若者のようなヨットの旅を望んでいる。

エンジンで予定通りに走り毎日夕方までには入港して風呂に入る。
というヨットでなくても出来そうな旅は望むところではない。

日本国内でもリタイヤしたらそんな旅も出来るだろうと考えている。

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