109 何も考えないでヨット作りに熱中 (2006/02/13)  

気が付いたら一月はとっくの昔に終わり二月も半ばになろうとしてる。
余りに時間の過ぎるのが早いと感じる。

まだ今年はまともに花丸に乗っていない。

水泳にも行っていない。

何をやったという記憶もないままにヨット作りに熱中している。

大量の燃料を使う冬のエポキシ接着だから一日に少しでもたくさん接着をしたいという気持ちもある。
それよりも春と秋の季候が良くて風もあるヨットのシーズンを今年こそ花丸に乗って過ごしたいという気持ちだろうか。

今度の6.6メートルは小さいが丈夫で軽い船を造るためにフレームレスのコールドモールド.トリプルプランキングという一番手間のかかる工法を選んだ。
結局流れ仕事は嫌で今までに経験したことのない新しいことをやりたいのである。

現図を引き、
マイラー紙に写し取り、
船台を作り、
その上にモールドのフレームを組み立て、
15ミリのスプルースモールドをストリッププランキングで貼り付けた。

積層ステム材をモールドの中に組み込み、
内キールをモールドの上で積層接着して
外板を張り始めた。

どうしても接着の時間待ちが出来ると
スケグやラダーやバラストを作った。

そして気が付いたら冬も終わりかけていた。

花丸を作って以来何処にそんな力が残っていたのだろうかと言うくらい圧倒的に毎日船作りだ。
若い頃は仕事が無くて遊び回ったものだが今は時間があれば眠りたいくらいのものだ。

集まって酒を飲んだり、
キャンプに行ったり、
と言うことは全くなくなった。

花丸で旅をしたいという以外何の望みもないので、
つまらないことを考えないように船作りに集中しているのかも知れない。

ヨットに乗ることの次に好きな作ることであるが、
今では乗ることよりも長い時間作り続けたので作ることも結構楽しくなった。

アマチュアビルダーの時のように時間も金も考えないで最高の船を造ることだけを目指したらどんな船が出来るかなあと思ったりする。
今はプロだからやはり時間対効果と言うことがいつも頭にある。

プロだからと言うより 残りの時間が見えてきたからという感じかも知れない。

何も考えないでヨット作りに熱中できる自分を幸せだなと感じる。
このまま一気にヨット作りを切り上げて今の乗りで花丸クルージングに専念できたらどんなにかよいだろう。

何もかもその人の持っている条件内でのことではあるが、
何かに夢中だという時は はっと我に返ったとき何と幸せな時間を送っているんだろうなと思える自分が居る。

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