119 最後のヨット製作(2006/11/02)

本格的にヨット工房として独立して木造ヨットを造り始め22年になる。

初めがあったのだから終わりがあって当たり前ですが、
始めるのは簡単でもなかなか辞めるという方が難しい。

エポキシでどうも喉をやられたようで毎朝ひどく咳き込むようになったのが気がかりだが、
最後にもう一艇ヨットを造りたいという気がある。

儲からず食うのが精一杯という感じなのだが、
ヨットを造るというのは多岐にわたる技術とアレンジ力の結晶でなかなか一朝一夕に身に付く仕事ではない。

そこに大変な魅力と面白さを見いだしてぎりぎりの所で頑張ってきた。

さあそろそろ景気も上向きになり受注もありはじめたという所で、
後一年と思っていたのに次の発注が途切れた。

今年いっぱいで発注がなければ僕は仕事を休業して長年の夢であるヨットの旅に出る準備にかかろうかと思う。

最後のシェークダウンとして小笠原父島の中島船長と菅野さんを訪問した後、
外洋に乗り出す段取りだ。

どなたか最後の船を発注しませんか。
発注して良かったと思える価値ある船を造ります。

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