127 九州一周単独航で思った事-3 (2007/08/08)
台風4号は僕たちの頭の上を通り過ぎた。
ほんの15分ほどだが風も雨もやみ一瞬の静けさが訪れた。
鹿児島の芋焼酎で気持ちよくなっていたのでまあとにかくどうなっているのかみんなで民宿から港まで船を見に行った。
ああ 何とか浮いている。
一気に気分が良くなりもう一度民宿にとって返して祝杯をあげた。
翌日は台風舫を解除
出航準備に着手
鹿児島観光も済ませ
夕方民宿「MOMO」の御夫婦をヨットに誘いバーベキューをした。
バーベキューは「ボヌール」のコクピットが定番だ。
僕たちは翌日には3艇一度に出航した。
ボヌールと花丸は九州を時計回りで北上する。
ホーネットは屋久島へ戻ると言う事だった。
ところがどうした事か花丸の後から小さい点になってホーネットが追っかけてきた。
どうも途中で行き先を変更したようだ。
それにしてもホーネットは早い
あっと言う間に僕たちに追いつき大きな外洋のうねりの中当然のごとく僕たちを追い越した。
薩摩半島を右に見て3艇が並んで次の港へと走った。
ところが一番後を行っている花丸は何処の港にはいるのかを知らないうえに
何処の港に入るにしろ港の情報を持っていないのだ。
当然一番楽な方法としてホーネットやボヌールに付いていくのがよいと考えた。
ところが先行の2艇が一気に陸の方へ走り始めた
時間も早いしまさかそれが次に入港する港へ向かっているとは知らないで
花丸は あまり陸に近づくのは嫌さに
小島の外側を大きく回航した。
しばらくして小島をかわし先行の2艇を見るともうセールを降ろして陸に向かって走っている。
僕もその時やっと次の港は案外近くだったのだなと知ったが、
どうしてもバックをする気にはなれない。
一人もう少し走って先の港に入れる事にした。
吹上浜という長い砂浜に近づいたが港らしきところの入り口には浅瀬で大きな波が立っている。
仕方がないので串木野まで走る事にした。
くたくたに疲れ入港したのは19:30日が暮れる寸前だった。
漁港入り口の本船が着く岸壁に仮止めし、
上陸して漁港の中の係船できそうなところを探した。
100艇以上の漁船だったが一つだけ小さい内航タンカーが泊まっていた。
港の中に入るならあれに抱かすしかないと確信して花丸に戻り真っ暗になっているので
測深計を見ながらその内航タンカーに横付けした。
翌朝には近くのガソリンスタンドへ行きタンクローリーで軽油を50リットル持ってきてもらった。
又しばらくしたら思い出しながら続きを書きます。