129 九州一周単独航で思った事-5 (2007/08/18)
平戸を発つ時は雨がしょぼついてガスがかかり航海には向かない天気だった。
出航とともにセールを上げエンジン2600回転の巡航速度で
レーダーを付けてしっかり周りを見ながら走る。
「ボヌール」は出航前から壱岐 対馬方面へ行くと言っていたので
「花丸」は出航した時から「ボヌール」を気にしないで博多湾方向へ舵を向けた。
あっと言う間に「ボヌール」の船影は見えなくなった。
「ボヌール」と別れた「花丸」は追っ手の良い風に恵まれ
博多湾を通り過ぎ
宗像市 神の湊 という素晴らしい名前の漁港に入港。
漁船溜まりの一番奥にあった作業船に横抱きさせてもらう。
永島さんという親切なタクシー運転手の方が自分の車に燃料タンクを車に積んで運んでくれ
無事に50リットルの燃料を買うことが出来た。
そうでなければ日曜日なのでガソリンスタンドは配達をしてくれないところだった。
翌日は朝05:30出航 潮の時間に合わせて関門海峡へ入りたいから急いだ。
昼過ぎに関門海峡の門司側に入港
着いて直ぐに関門海峡を浴槽から見る事が出来る風呂へ歩いて行った。
その後去年本州を一周した時にお世話になったひびき帆走クラブの新田さんがめかり公園展望台へ車で連れて行ってくれた。
北九州の竹内さんというヨット乗りも御夫婦で遊びに来た。
この辺りまで帰ると知り合いがいる範囲だ。
写真は右から新田さんの妹さん(ひびき帆走クラブ所属艇のオーナー)
新田さん(電話をしている)
竹内さん
竹内さんの奥さん
何故か僕とこの4人でカラオケに行く事になった。
ぴったり12:00まで歌いまくりお開き
飲まなかった竹内さんの奥さんが運転する車で「花丸」まで送って頂く。
翌7月25日
新田さんに頂いた関門海峡の潮見表で朝早く05:26が潮が瀬戸内に入り始める時刻だと知ったので
朝早く起床ホームページを更新して直ぐに出航
05:20に関門海峡の橋の下を通過
途中山口県 屋代島 橘町 と言うところにいる学生の時の知り合いに会いに行くつもりだったが
里心が付き一気に帰港する気になった。
朝日を見てから17時間ほどひたすら本船を避けながら機帆走。
瀬戸内に入ってからは疲れていたが片時もワッチをさぼれないので緊張の連続だった。
22:25無事に九州一周の航海を終え柳原港へ入港。
冷凍冷蔵庫を積んだ事によるバッテリー上がり以外に何も問題はなく今度の航海を終えた。
やはり外洋に出て機走ではなく帆走のみでのテストセーリングが必要だとつくづく思う。
一人だったせいで食事の事など気にかけずいい加減な食事だったので体重が4キロも減っていた。
その意味では一人旅も良いかもしれない。
次はやはりセーリングのみのシェークダウンをしよう。