2000/7/13 13 応急修理

 応急修理についてお話します。応急修理をやらはければならない様な状況に追い込まれない日頃の点検が一番大切なのは言うまでも有りません。航海中にも決定的なダメージを受ける前に、前兆としての微かな音や、見た目の違い等の点検も怠ってはなりません。


 それでもどうしても応急修理は必要になって来ます。大は船体のダメージから、マストを折る様な事。小はセールカバーの破れ目の修理から、ブロックが壊れたのを取り替える事まで、色々な応急修理を出来なければ、航海は成り立たないのです。


 応急修理に必要なのは、壊れた箇所を修理する為の道具と予備部品と修理の知識です。技術は練習する訳にはいかないので、知識とアイデアで急場を凌ぐと言う事になるでしょうか。それにしても、ヨットではあらゆる場合を想定しておかないといざとなった時におたおたして何も出来なかったら、それこそ助けてくれる人は居ないので、命を失う事になるかも知れないのです。


 ヨットの積み荷について先に皆下ろせと書きましたが、応急修理の道具だけは下ろしません。車では無いので自力で次の港までたどり着く為の応急修理の為の工具はどうしても必要だからです。そんな事態は何年かに一度有るか無いかの事ですが、食べもしない缶詰めを積んでいるよりもずっとずっと大切な事です。考えられるあらゆるものを積んでいます。それでも小さな工具箱1個に全て入るくらいですので、たいしたものでは有りません。今度舟に行ったら、その工具箱の中身も少々必要で無いものが増えて重くなっているので、不必要なもの、2つ有るもの等は下ろそうと思っています。

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