134 夏のNew Zealand (2008/02/22)
New Zealandは南半球なので夏は日本が冬の11月から翌年4月までという事になる。
日本の夏よりも太陽が暑いと感じる。
自然林には大きなシダ類が茂っており恐竜の時代がこうだったのかな思わせる。
ジュラシックパークという映画の撮影舞台にもなったそうだ。
植物は日本では沖縄や南九州くらいでしか見ないバナナやアボカドやパッションフルーツなど熱帯の植物が普通に出来ている。
あまりに暑いので蝉は朝と夕方涼しい時か森の中でしか鳴いていない。
その暑さは異常で
肌を焼く暑さとはこのことだ。
直射日光に当たると焼けるように暑く火ぶくれになる。
反面 日陰は日本の夏のように湿気がないので涼しい。
半袖で日陰にいて風が吹いて来るとくしゃみが出る。
僕たちが来たBay of Islandと言うところは税関や出入国管理事務所がある一番北の場所で
その業務はほとんど世界を旅するヨットのための物らしい。
南太平洋の島々を巡っていたヨット達がサイクロンの季節(南半球の夏)になると
サイクロンを避けてBay of Islandに半年逃げ込み、
5月になりサイクロンが出来なくなると又それぞれ南太平洋に散らばっていくと言うサイクルがある。
知り合いになったドイツのカップルは世界を1周して2周目に南太平洋に魅せられ夏になるとBay of Island のOpuaで過ごす
と言うサイクルもう5回目だそうだ。
こちらで二人とも半年間の仕事を見つけゆっくりとした時間を過ごしている。
子供達を呼んだり
孫が遊びに来たり国籍はドイツだが地球籍という方がよいような生活をしている。
羨ましいかぎりだ。
もちろん地元のヨットもこんな田舎にこんなにもヨットやモーターボートがあるの?
と思うくらい沢山の船がある。
どの家の庭にもたいてい牽引車にモーターボートやヨットを乗せて置いてある。
船を降ろすためのスロープは土日には盛況を極める。
ハーバーには大きなモーターボートやヨットが沢山泊まっている。
僕たちが住む松山の1/10もない町にこんな田舎にしては異常な小型船の数だと思う。
それらの船に乗っている乗り手達は正にヨットを楽しむために生きているような人が多い。
先ず彼らの操るヨットは非常に腕のあるセーラーによる港の中での動きだ。
ほとんどの船が着岸ぎりぎりまでセールを降ろさない。
多くのアンカーリングしている船やセーリングしている船の間を縫って入ってきて 実に上手に入港する。
まるでディンギー並にクルーザーを扱う。
土日以外でも風もないのにセーリングだけで船尾に足船を引っ張って出航する沢山の船を見る事が出来る。
ガンとしてセールだけで走るのだ、
時間は充分にあると言うセーリングの姿勢が普通の感じなのである。
僕たちが松山沖で走っている時は何時には何処へ行って食事をし、
何時までには帰ってくると言う計画を確実にするために沢山の時間機走する。
日本人らしい時間に追われたせっかちなセーリングだと反省ひとしお。
今日2008年2月21日 Bay of Island のOpuaは雲に覆われ時々雨が降り風が強くテンダーを漕いで「花丸」から出る事が出来ない。
北海道の田中さんに戴いた外付けハードディスクの中の落語や小説を聞いて過ごす。
日本の自分の泊地でこんな事が出来る余裕が欲しい物である。