135 New Zealandでの生活 (2008/03/03)

Yannickさんの病気見舞いで来たつもりだったが一方的にお世話になっただけだった

白血病は血液の癌で日本でも最近よく耳にするようになった
Yannickさんは14年前に白血病を発病した。

僕は最後のお別れと思って11年前に飛行機でニュージーランドに来て2週間彼女の家に滞在した。

その時も病気になる前のパワフルYannickさんそのままにあちこち観光に連れて行ってくれた。

今回は以前のパワーこそ落ちたように感じたが
実に上手に白血病と付き合っていると思った。

朝夕の瞑想、
昼は近くの川で水泳の後昼寝、
週2回のまともなヨガ教室、

そして何よりもオーガニック食品しか食べない食生活、
(家でもコミュニティー農園でも一切農薬は使わない野菜を作ってそれを食べている)
肉は家で飼っている鶏やアヒルを食べる、

僕たちももらって食べたが売っている物とは全く味が違う
にんじん、ビート、ジャガイモ、ネギ、タマネギ、大根、ブロッコリー、リンゴ、アボカド、なし、マカデミアンナッツ

どれもああこれが昔食べた本物のにんじんの味だと言うおいしさだ。

日本では白血病になって10年以上も骨髄移植をしないで生き延びていると言う話しはあまり聞かないが
Yannickさんは特別なケースなのか?


僕たちは初めOpuaという港に入った
そこで入港手続きを終えて

先ずは日本からNew Zealandまでの帆走で出て来た壊れた箇所の修理や、
不都合なところの改造をした。

ヨットの用品からセールやマストその他ステンレス溶接まで何でも揃っているOpuaでの2週間は実に僕にとって気が楽な場所だった

外国から来た船で自分の船で使う物だからとヨットのための部品などみんな税金がかからないようにしてくれた。

それが終わってYannickさんが「花丸」にパイロット(水先案内人)として同乗してくれて船をKeri Keriへ回航。

Keri Keri川の一番上流でヨットはここまでしか入る事が出来ないと言うところに碇泊。

川に打ち込んだパイルの間に船を泊めた。

パイルは国が打ち込み各船に貸している物だそうだ。

一番上流のストーンハウスに近いパイルはYannickさんの隣のリチャードさんの物で、
僕たちはリチャードさん夫婦と一番末の子がバカンスに行っている間そのパイルを使わせてもらった。

帰ってきてからもYannickさんのパイルに移動するのが面倒なのでそのままリチャードさん達の船に横抱きさせてもらって、
ストーンハウスの前に居座っている。


普通の日は昼前の待ち合わせ時間にYannickさんがストーンストアーまで向かえに来てくれる

Yannickさんの家に着いたらヘンリーさんと僕たち4人で昼食
その後隣のLaraさんの家に行きインターネットにパソコンを繋いでホームページの更新

そして帰りたい時間になったら再び船まで送ってもらう。
Yannickさんの家から船まで車でおよそ10分の距離だ。

ヨガ教室や別の用事があり昼を過ぎて向かえに来る時は
僕たちは大抵歩いて町に出た。

ストーンストアーの前の道をさかのぼって20分も歩くとKeri Keriの町に出る。

スーパーマーケットには何でもある。
日本のスーパーマーケットと何も変わったところはない。
Yannickさんの値引きをしてくれるスーパーのカードを貸してもらって何時も同じマーケットで肉やビールを買った。

他の野菜などは何時もYannickさんの所に行くたびにバスケットにいっぱいくれるので船内は美味しい野菜だらけになっている。

だんだん近所の状況も解ってきた。

Yannickさんも含めてヨットで世界一周をした事がある家族が隣り合わせで3家族。
それ以外にもヨットをする隣人がほとんどだ。

パソコンをネットに繋がせてもらっているLaraさんだけがヨットをした事がないようだ。


僕たちは「花丸」という住みかがあり一応何の援助が無くてもやっていけるので
誰とも対等の付き合いが出来る。

実に楽しく色んな人とヨットの話が出来
色んな物を見て歩く事が出来た。

飛行機で来た観光客とはひと味もフタ味も違うニュージーランドを味わう事が出来たと思う。

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