147 Earth-Marathon (2009/01/23)

僕と同じ歳(57歳)の間寛平というお笑い芸人がランニングとヨットで地球を一周するという話を知った。

名付けて「Earth-Marathon」
http://www.earth-marathon.com/

ヨットに乗る僕はヨットは始めたばかりでよく解らないと言う寛平さんが今の時期太平洋横断に乗り出したと知ってビックリした。
一人くらい居るであろうヨットの知り合いが どうして止めてあげなかったのだろうかと思った。
北太平洋は冬季低気圧の墓場と言われるほど大荒れの日が続く。

数日ホームページを見ているとヨットを操れる人と二人乗りだという事が解った。
ホッとすると同時になんだ彼は荷物と変わらないではないかと ちょっとがっかりした。

ヨットは走ったり自転車に乗ったり車に乗ったりするよりよほど安全なので
荷物として乗っていれば事故に遭わない限り確実にハワイに着きアメリカ大陸にも到達するでしょう。

衛星通信でメールや写真を送り動画まで配信している。
スポンサーを募っているのでやらない訳にはいかないのだろうが電源の心配はないのだろうか。
僕の「花丸」よりもよほど太陽光発電機が小さいように見える。
エンジンに付属のジェネレーターで発電するとなると毎日うるさいエンジン音を聞く事になる。
28フィートと小さい船なのに二人分の水や食料おまけに燃料は充分積めたのだろうか。

それにそのときその場の気象予報を衛星電話を通じて買っている。
先を見越した現在の進行方向さえも教えてもらえるらしい。

どんどん南下して北緯24度くらい、
パイロットチャート(過去100年の気象データー)で見ると暖かくて東風が吹かない辺りをハワイに向かって進んでいる。

衛星電話を持っていないと出来ない事だが、
今ではそれが当たり前なのか気象を買っての外洋航海は珍しくない。

僕もお金が沢山あれば衛星電話も備えた航海をしたいと思うがまだまだ電話機本体も通話料金もべらぼうに高いらしい。

僕が理解した限りでは寛平さんひとまずヨットの航海は心配ないでしょう。


どう考えても知らない土地でのランニングが危ないと思う。

日本ほど安全な国は珍しい。
安全は日本では水と同じで無料だ。
その反対に一人で走って全く問題ない国というのは少ないのではないか。

僕の友人に徒歩や自転車で世界あちこちを未だに旅する高校時代からの友が居る。
何人も旅の友が旅の途中で倒れたそうだ。

危ないのは自然よりも予測できない人間だそうです。

そうするとヨットと同じように沢山の人の応援が必要になる
一人では出来ない一大事業だ。

それでも良い せっかく始めた寛平さんのEarth-Marathon最後までやり遂げて欲しい。
暗い世の中・沈みきっているヨットの世界にポットと灯った明かりのような気がする。

一人でサポート無しに走らない事を願っている。

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