151 小笠原へ青い海を見に-3 (2009/09/13 )
2009年6月23日(16:30)小笠原父島二見港に入港。
管野さん・中島孝子さん・渡辺さんが迎えに出てきてくれた。
中島さんは漁に出て不在だった。
着いたその日は中島さんの家で焼き肉パーティーをしてくれた。
娘さんの孝枝さんも東京から帰っており僕は親子水入らずの間に入り込んだ水になった。
翌日は父島までの航海で発見した小さい花丸の不具合を箇条書きにして一つずつ解決していく。
そして25日26日と中島さんにメカジキ漁に連れて行ってもらう。
ところが今回は去年と違いメカジキが釣れない。
エチオピアというメカジキの餌になる鯛の形をした目の大きな魚が釣れたのみ。
それでも真っ青な海と久しぶりの再会で楽しい時間だった。
6月28日(日曜日)は管野さんがお休みで管野さんと二人花丸に乗ることにした。
管野さんはC-mapを初めて見たと言うことでその説明をする。
彼もその昔天測をしながら南太平洋を航海した航海者だ直ぐにC-mapのすばらしさに気がついたようだ。
母島方面に向かったが強力な連れ潮があり帰る事が出来なくなることを心配して途中で引き返す。
スピードメーターは6knotを示しているのにC-mapの表示する対地速度は3knot以下だ。
しかも船首が向いている進行方向とC-map上での実際の進行方向が大分ずれている。
もちろんC-mapの方が正しい。
対地速度と方向を考えながら船首はあらぬ方角を向くという走りになりC-mapの有効性を見せつけることになった。
父島出港前日には管野さんが彼の「おいこす」アルページュ30feetに乗せてくれる。
ひょうたん島という島へ管野さんと女性も含む3人のクルーと僕の5人で行く。
アンカーを打ち真っ青な海に浮かぶ。
僕と管野さんはビールが過ぎて泳ぐことは出来なかったが船の上から透明度の高い海底を見て楽しんだ。
一緒に乗った次郎さんというクルーの一人が僕のためにココヤシの葉っぱで帽子を編んでくれた。
半日がかりで風通しの良い南国の日よけ帽子が出来上がった。
管野さんの「おいこす」にはイギリス製のウインドベーンが付いていてその動きを楽しむことも出来た。
直進性の悪いアルページュを強力な力で行きたい方向に直進させる素晴らしいウインドベーンだ。
昔ヤニックさんというフランスの女性単独世界一周ヨット乗りが同じウインドベーンを使っていたのを思い出す。
彼女は父島にも来て若かりし管野さんにも会っている。
おそらくその影響で同じウインドベーンを選んだのだろう。
楽しかった父島滞在12日間はあっという間に過ぎ去り、
2009年7月6日(08:20)いよいよ四国土佐清水港を目指して出港する。