170 ロンドンオリンピック   2012/08/08 

今まさにスポーツの祭典オリンピックがロンドンで開かれている。

毎日のように仕事中ラジオを聞いている僕はアナウンサーの絶叫にとんでもない違和感を覚える。
塗りの仕事で朝03:00からラジオを聞いたこともあったがこの人達どうなっているの(気が狂ったのか)と思わずラジオのスイッチを切りそうになった。

スポーツって何なの?
どうして人と競わないといけないの?
なぜ体や頭を働かせることをもう少し楽しむ方向に持って行かないの?

と僕は思うのだがオリンピックは競うことに意義があり楽しむ場ではないと言われそうだ。
殆どの選手はその競技を職業にしている様な人たちで勝てばその後の栄光が勝ち取れサラリーも伸びる、
負ければ只の人と言う事になるのだろう。

小学校のかけっこから始まり色々なスポーツをしたことを思い出すがどれも自主的では無く楽しめるものでは無かった。
特に中学校以降の体育会系のスポーツは僕にはどうしようもなく不愉快な時間だった。

だから大学に入って自由になってもヨット部には入らなかった。
ヨットは僕にとって大切なもので体育会系のノリで鍛え上げて人と競争するようなものでは無いと考えていた。
一生ヨットを続ける為にはとにかくヨットに乗ることを純粋に楽しまないといけないと思った。

先日機会があって初めて鳥羽パールレースというヨットレースに参加させてもらいました。
と言っても舵を握る訳でもなくセールトリムをする訳でもなく何もしないでビールを飲んでは眠ると言う事の繰り返しでした。
一緒に乗った皆さんには僕は相当お荷物だったと思います。
ご迷惑をおかけしました。

僕が一人で(又は連れ合いと二人で)ヨットに乗る時とレースでヨットに乗る時の大きな違いは
レースではスポーツですからルールに則ってその船の最高の走りを引き出し他の船に勝たないといけないと言う目的に向かって乗組員が一丸となって努力するのが一番大切なこと。
僕はヨットレースのルールも知らないし船は余裕を持って走らせるもので限界まで走らせる事は事故の元だと思っている。
クルージングではとにかく安全に楽しく船を走らせる事を目的とする。

この2つには大きな違いがあります。
僕は後者にヨットの醍醐味を感じますがそうでない人も多いという事です。

多分オリンピックの乗りは前者でそれを見て楽しむ人達も沢山居ます。
でも人が自分の範囲内で危なげもなく楽しんで居るところを見ても楽しくないのでしょうと言うかニュースにもならないし見ようともしないでしょう。

それでも僕はクルージングというヨット生活の中に最高のヨットの楽しさを見いだしたのです。
海面のさざ波や大波小波を見・雲や太陽や月や星を見て知らない国へ海を渡る。
シンプルな生活に最高の楽しさを見つけたのです。

今は土日のデイクルーズでも良い楽しく面白くヨットに何時も関わって居たいと思います。

仕事が途切れたら少し中距離航海に出るつもりで居ます。

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