171 ホームページ開設14年 2012/12/28

ホームページを開設してから14年が経った。
最初はああでもないこうでもないと試行錯誤の繰り返しでなかなか思ったようには行かなかった。

元々「舵」というヨットの雑誌に白黒1/8ページの小さい宣伝を乗せて愛媛の片田舎で木造ヨットを作っている事を知ってもらおうと思っていた。
そのために何年も船価に跳ね返る高い宣伝広告費を使ったが結局「舵」誌の宣伝広告を見たという問い合わせは一件もなかった。

色々悩んでいる時にインターネットでホームページというのをやって見ないかという話しが有り 人に勧められてパソコンを始めたばかりの僕はそれは良いと飛びついた。
人に頼んでホームページを開設してもらったが Macのパソコンは使い切れていない ネットは高くて遅い ホームページの更新もままならず 誰も見に来てくれないと言う状態が続いた。

それでも僕には毎日ヨットの仕事やヨット遊びやヨットをやる人だったら誰もが知りたくなるような情報が沢山有った。

それを「日替わり写真」として毎日ホームページを更新しようと勧めてくれたのは「ラブバード・テルアキ」の田中輝顕さんだった。
彼も北海道帯広から彼のホームページに綺麗な写真を毎日載せて僕を楽しませてくれている。


ヨットのホームページにしては破格のアクセス数(およそ毎日500件に近い)だろう僕のホームページも「海の広場」がしばらく途絶えてアクセス数が伸び悩んでいる。

あれほど来なかった仕事がこの不況にたて続けに来るようになった。
それも木造新艇の個人からの制作依頼ではなくヨットを生業としている業者からの仕事が格段に多くなった。

今度の「瀬戸壱丸」の総塗り替えも野中さんは船を造る事が出来、
もちろん塗り替えなど問題の無い仕事である人からの依頼というのは嬉しい事だ。

業者も含め僕に仕事を発注する人達は仕事の価値が解った上での発注で、
費用対効果が得られると判断したからの発注だと思う。

仕事が続き 月二回の更新をお約束している「海の広場」がなかなか書けずホームページへのアクセス数が伸びない。
それでも誰も何も言ってこないというのがわがままな僕には丁度良い。
毎日あれこれと小さいが新しい発見のあるヨットの世界はそれに浸りきっているとメモでもしておかないと目まぐるしく移り変わり思い出せないで忘れてしまう事が多い。


いよいよ15年目に入った池川ヨット工房のホームページ
これからもヨットを作る面で メンテナンスをする時 又乗り手としての見方からも大いに役立つホームページにしたいと思っています。

ワークマンシップもシーマンシップも一切の精神論抜きで小さい各々の技術の積み重ねから成っています。

僕のように何も知らないであっちにぶつかり こっちにぶつかり 時には転び 時には汗をかきながら身につけるのが技術なのでしょうが、
海の広場でここまでは僕が知り得た事だと自信たっぷりに紹介しますので
本当かなあと疑い一つ一つ自分で検証しながら良かったら身につけて下さい。
そして余った時間で自分なりの新しい技術を発見し使えるようになると言うのが良いと思います。

ヨットに関する技術は学校の勉強がそうであるように習い性・習い癖がないと前に進めない様なものではありません。

突き詰めていくと最後はサバイバル能力という当たりに行き着くでしょう。
測る物差しを保たない今の教育では全くと言って良いくらい重視されない部分ですが、
ヨットに乗るからには是非磨いておいて欲しい能力だと思います。

ヨットを作る上でも全くの素人だった時に図面通りに作ったら明らかに強度が問題だろうと言うような考えが浮かんできた部分があります。
人間は生きて行く内に色んな計る事が出来ない能力を身につけてきています。

勝手な思いと言うのがヨットの世界では多いのですが声の大きい人に引きずられないで自分の思いを試して自分に見合って居れば採り入れる、
責任は命がけで自分が取ると言うのがヨットの世界です。

前例の少ない世界を切り開くフロンティアヨットマンの幸運を祈ります。


なお  2001/12/25  49 50歳のわがまま  と言う事で今年で11年。

お金は毎年ユニセフに寄付します。
今年も年賀状は書きませんので悪しからず・・・・・


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