176 花丸の小さい仕事 2013/04/02
今回の上架はフェザーリングプロペラ翼のスムーズな回転きを引き出すための上架だが、
普通は船底を綺麗にして塗料を塗り替えたり・ペラクリンを塗ったり・防蝕亜鉛を取り替えたりと言った上架しないと出来ない仕事でしか「花丸」を陸に上げることはしない。
今回は特別でフェザーリングプロペラの翼が後進に入れて回転するとき回りきらないで途中で引っかかりエンジンを無理に吹かしてプロペラシャフトの回転を上げるとガツンという酷い衝撃があって一気に後進を始める。
そんなことでは出入港の時出来るだけゆっくりと確実なエンジンワークをしたいのにまるで素人みたいな操船になってしまう。
今度はスムーズなプロペラ翼の回転が得られるまで「花丸」を下架しないつもりだ。
他にスターンパルピットの両舷角に25ミリ直径のステンレスパイプを体をホールドする為に立ててある。
そのパイプの上端が切りっぱなしなのでチーク材で栓をした。
これで少しはステンレス切りっぱなしの角が気にならなくなった。
このステンレスパイプはニュージーランドでヤニックさんの連れ合いヘンリーさんにニュージーランドのステンレス材質は良いものだから安心して使えると言われたのでニュージーランドで買った物です。
丈夫で全く錆びていません。
他にはアクセルレバーのハンドルを回転させるとエンジンの振動による動きを止めるストッパーになっているのですが長く使っていないので回らなくなっていました。
その部分を分解してスムーズに回転するようにグリスを差した。
コクピットカバーの破れも家に持ち帰りミシンで縫った。
帆布屋さんに持ち込むのが一番良い修理法だが一寸仕事の空きが出来そうなので何でも出来るだけ自分でやることにした。
「花丸」は自分の船だから何とでもなると長年気がつきながら放置していることもあるが、
何でもかんでも大きい事も小さいことも箇条書きに仕事を書き出し、
どんどんやれることからやってチェックボックスにチェックを入れるようにしないと仕事は片付かない。
一寸時間が出来ると「花丸」の使い勝手を考えあれやこれやとやらないといけないことをメモする。
多分やってもやっても次から次へと仕事は思いつくのでこんな感じで一生「花丸」メンテをしては乗りを繰り返すんだろうなと思う。
ヨットは作るだけも面白くないし乗るだけも面白くない、
乗ってどんどん自分の想うように完成に近づけていくのが一番面白いと思います。