184  バラスト周りの修理-6 2013/08/20

いよいよバラスト周りの修理が終わりました。

セールドライブ付きのエンジンを据え付け

エンジンに付属するエンジンコントロールワイヤーやエンジンストッパーを取り付けました。
燃料ホースを繋ぎ燃料返りのホースも繋ぎます。
冷却水取り入れのホースも繋ぎ、ミキシングエルボから排気ホースも繋ぎました。
冷却は真水でエンジンを冷やしその真水を海水で冷やす二次冷却方式なので冷却水にロングライフクーラントも入れます。
エンジン電装ハーネスも元に戻します。
そしてバッテリーからの太いマイナス電線をエンジン本体に取り付けプラス側はスターターモーターに取り付けました。

エンジンオイルとギヤーオイルを点検していよいよエンジン陸上での試運転です。


エンジンを陸上で試運転するには冷却水を溜めておく桶が必要です。

直接船外の冷却水取り入れ口に水道ホースを取り付けて試運転という方法もありますが、
それでは冷却水ポンプが正常に水を汲み上げているかどうか解らないし冷却に必要な量の水量を調節するのがやっかいです。

水道ホースで一度桶に水を溜めておいてそれをエンジン冷却水ポンプに吸わせるというやり方が正解です。

エンジン屋さんに来てもらってエンジン周りのカバーを取り外しエンジンをかけてもらいました。

30分ほどあちこち点検しながらエンジンを吹かしたり一度止めてもう一度始動したり色々やってもらいました。

4気筒のボルボエンジンですが実に静かでこれなら全く悪い所はないでしょうと言うエンジン屋さんの判断でした。
エンジン電装ハーネスに摺れ留めのスパイラルチューブを巻くことと、
一部インシュロック(結束タイ)で締めた方がよい部分を指摘されました。

腐食して穴が開いたので修理したオイルパンもこれが漏れたら又エンジンを降ろして修理しないといけないやっかいなことになるがと思ってましたが全く漏れはありませんでした。


セールドライブはエンジン取り付けの足が3点留めになっているがこんな大きなエンジンでそれでは無理がいくのではないかと聞くと、
元々エンジンベットに止めつける足は4本のものを後ろ2本を取り外しセールドライブにしたものだそうです。

そういえば足を取り外した跡がありその部分は塗りが出来ていません。

セールドライブに替えることで後ろは一本足になるのですが、
足だけでなくセールドライブのマウントを支える分厚いゴムもエンジンを支える役目を果たしているのだそうです。

納得のセールドライブでした。


後はマストを立てて艤装をすれば一件落着。
いよいよ最後の仕上げにかかります。

 

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