185 いよいよヨットシーズン  2013/09/07

台風15号・17号と雨台風が松山には殆ど影響なく行き過ぎました。

とたんに蝉の声が止み秋らしくなって朝は長袖シャツが必要かなと言うくらい涼しくなりました。

瀬戸内の夏は風が吹かないヨットに全く不向きな日もあります。

ヨットのことを知らない人は夏の入道雲と太陽を見ていよいよヨットのシーズンですねと言われますが、
ヨットのシーズンは夏に暖められた海水温度も高く飛沫も冷たくなくて気にならない。
そして密度の濃い力強い風が吹き始めるこれからが本当のヨットのシーズンなのです。

 


 

都合の良いことに長年途切れなく続いていた仕事が途切れました。

さあ今からヨット三昧と昨日は台風のために降ろしていたファーリングしたライトジェノアをセットし直しました。

ライトジェノアは僕の「花丸」では2100ミリ有るバウスプリットの先にテークルでタック部分を引き出して使うようになっているので今までは殆ど使っていませんでした。
それを芯のない只巻き取るだけのファーリングシステムに替えてから一番頻繁に使うセールになりました。

ファーリングシステムを考えた人は偉い。

問題が起きれば大変ですがスムーズに行っている時は簡単にセールを展開できます。
今では多くの船がジブセールにはファーリングシステムを採用するようになりました。

「花丸」でもちょっとそこまでと言う時はジェノアセールだけを展開して機走で走ることもあります。

 


 

僕の「花丸」はメインセールがガフリグだし、
ミズンセールは木のマストのグルーブにボルトロープを通して上げる様になっています。

普通のヨットと比べると随分煩雑な仕組みでセールを上げ操作しないといけません。

そんな中でも少しずつ改善して楽にセールを扱えるように色々試みます。

外洋で使うには全く問題無いと言うか仕事が多くて面白いと思うのですが、
瀬戸内海ではセールを上げてあちこちいじっている内に直ぐに島が迫ってきたり漁船や本船が気になりセーリングに集中できません。

 

早く外洋に出たいなと思います。

横浜の「蝉丸」さんが送ってくれた神津島から三宅島に向かう真っ青な海の写真はしばらく外洋に出ていない僕の外洋へ出たいという気持ちをくすぐります。

 


 

そこまで行けなくてもエンジンを止めて波の音を聞きながら一日帆走してみたいと思います。

瀬戸内海の風景は世界有数の多島美を誇り、
魚影も多く何処でも潮にもまれた美味しい魚を食べる事が出来ます。
そこに住む人々も天候のせいか温和でのんびりしておりこれほどのクルーズ適地は世界中を探してもそんなには見当たらないでしょう。

いよいヨットのシーズンです。

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