189 ディーゼルエンジン据え付け 2013/12/10

 

今度の「PUKARI」でディーゼルエンジン据え付けは何台目だろう。

今まで有った物を載せ替えたり、
新艇にディーゼルエンジンを載せたり色々やってきた。

PUKARIは船外機を降ろして何もないところから2YM15というヤンマーの二気筒エンジンを積むことになる。

何も無いのでやりやすいと言えばやりやすいが、
デッキが乗っており新艇を作るときのエンジン積み込みよりは面倒だ。

先ずはエンジンを据える場所を採寸して本当にエンジンが載るかどうか確かめるところからとりかかる。

載ると解ればエンジンベットを作り固定。

次にカップリング・プロペラシャフト・PSSシール・カットラスベアリング入りスタンチューブ・プロペラシャフトブラケット・そしてフェザーリングプロペラそれらを繋ぐプロペラシャフトなどを注文して作ってもらう。
もちろんプロペラシャフトブラケットにもカットラスベアリングと周り止めのロックボルトを取りつける。

それら一連のエンジンプロペラシャフト金具類を船体に穴を開けて固定する。
これらの固定が巧く行かないとエンジンからプロペラに動力が伝わったとき上手く伝わらないと言うことになるので慎重に一直線に並ぶように据え付ける。

船がエンジンで前進するのはエンジンの力をプロペラシャフトを回す力に変えてシャフトに固定したプロペラでで水をかいてシャフトを押す。
シャフトを前に押す力がエンジンを前に押す力になり、
そのエンジンはエンジンベットで船に強力に固定されているので船を前進させるプロペラの力はシャフトとエンジンを通して船を押す力となる。

反対に後進はプロペラがプロペラシャフトを通してエンジンを後ろに引っ張る力になる。

それら前進や後進の力はエンジンを後ろに下げようとしたり前に突き出そうとしたりする力なのでエンジンはラバーマウントというゴムの上に載ってはいるが強力に船体に固定されていなくてはならない。

常にエンジンの重量を引き受けたまま振動や前後ろに押される力に耐えるエンジンラバーマウントは相当に大切な物だ。
新しくエンジンを据え付けした後や 10年くらい経てばきちんと点検する必要がある。


 

現在のPUKARIはエンジン据え付けすぐ前の段階だが、

新艇ではないので既にデッキが載っていて他の部品を据え付ける場所も限られている。
エンジンを据え付けてしまう前にきちんとエンジン周りの部品を取りつけておく必要がある。

燃料タンク(タンクに付いている給油口・エアー抜き・タンクに付いている燃料ゲージ・燃料取り出し口・燃料返りなどもきちんと考えておかねばならない)
デッキ給油口
燃料油水分離器
エンジンコントロールパネル(燃料ゲージ)
エンジンコントローラー
エンジンコントロールレバー&ワイヤー(アクセルとクラッチ)
冷却水リザーブタンク
キングストン(冷却水取り入れ口)
海水濾し器
PSSシールのエアー抜き

それらの位置を決めて取りつけることが出来る事を確かめてからエンジンを据え付ける。


 

エンジン据え付け以外にエンジンルームの仕切りや防音材の貼り付け等もやらないといけない。

コンパニオンウェーの階段は分解して点検できるようにするエンジンボックスに取りつけることにした。

さあもう少しだ

エンジンを使うがエンジンの事はほとんど解っていない僕が、
使う側の立場からエンジンを設置するのはまあ良いことだとは思う。

いよいよエンジンがおかしくなったらエンジン屋さんにお願いして来てもらう事になる。

そうならないように設置前から出来るだけ手を尽くしておくことにする。


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