196 エンジン排気システム変更 2014/10/12(14日訂正・追記)
長くかかりましたがエンジン排気システムを変更しました。
排気口のミキシングエルボを取り外し蛇腹で自由に曲がる特殊フレキ管というのを友人にもらいました。
両端に僕のエンジンヤンマー3GM30Fに合わせてフランジを溶接しました。
これで長い排気部分とエンジンが別の動きをしても対応できます。
1.1キログラム
下の写真ガラスウール付きの銀紙で巻いてある部分が上の写真の特種フレキ管です。
その後には下の写真の様な二重になったパイプを取りつけ冷却水をパイプの外側に通して排気を冷やしながら船尾物入れまで導きました。
13キログラム
エンジン側の外側パイプの冷却水を注入するパイプです。
下の写真はパイプのエンドで冷却水を次の工程の為に取り出す口です。
最後は排気を下からこのような筒の中のパイプで筒の上まで運びます。
10.25キログラム
筒の下排気をフランジで筒まで運ぶ曲がったパイプです。
1.25キログラム
下の写真は筒の内部を溶接する前の状態とその下はトップに被せる蓋です。
もちろん取りつけ前には完全に溶接してみんな見えなくなります。
実際の「花丸」船尾物入れに取りつけた最後の排気口立ち上げの為のステンレス大型パイプです。
下から排気を入れて大型パイプの中のパイプでこのタンクの頭まで排気を持ち上げます。
船尾から大きな波を受けた時に排気口に海水が逆流しない様に高い部分で排気を解放してあります。
こんな排気システムに変更したので引き波が排気口に入るのが怖くて船尾の排気口にゴムのフラップを取りつけました。
今までのウォーターロックシステムの排気冷却水と違い冷却水は出っぱなしという感じになります。
変更した排気システムの総重量は 合計25.6キログラムにもなりました。
このように排気システムをウォーターロックシステムから全く排気の力を止めない直接排気方式に変更しました。
そこで試走した結果は散々でした。
先ずは排気音が直接消音器無しに排出されるのでカンカンカンカンと甲高くなり大きな音になりました。
次に巡航回転数2600回転の時のスピードが7.5ノットだったのが7.1ノットしか出なくなりました。
煩くて怖いのでやっていませんがそれ以上の回転数だとどうなったかは不明です。
良いことはアクセルレバーを倒した時の吹き上がりが素早くなったくらいのことでしょうか。
でもそんなことはヨットではあまり問題にならないことです。
この排気方式変更を始めた当たりから沢山の人から口頭で又メールで色々なご意見を頂くようになりました。
皆さん本当にありがとうございました。
その結果解ったことはエンジンの排気は直接そのまま空中に放出してはいけないと言う事です。
http://www.tcp-ip.or.jp/~imatech/exhaust/exhaust.htm
この マフラーを交換して、パワーを出すには? というネットの説明が一番解りやすかったです。
高速回転ではそれも良いがトルクが無くなる。
おまけに煩い。
市販の車やバイクはとにかく試行錯誤を繰り替えしてその車のエンジンや車の使い方に一番適合したマフラーが付いているのだそうです。
マフラーを替えると必ず普通走りの性能が落ちるそうです。
僕の「花丸」先のウォーターロックを取りつけたマフラーは試行錯誤を繰り返して排気システムを考えたわけではないのですが、
今の直接何の抵抗もなく排気する方式よりはずっと今のプロペラや船にマッチしていたようです。
うーん・・・僕にとって高価な授業料だった。
若い時のバイクも走るばかりで改造したりエンジンを分解したりしたことがない付けが今頃来ました。
排気システムを元に戻そうと考える様になりました。
カナダ在住の「ハーモニー」艇長 生駒さん には随分今度のことでご迷惑をおかけしたのに良い結果にならず残念無念です。
僕が昔若い時に乗っていた52フィートでは良い結果が出ましたがあれはウォーターロック部分をエンジンすぐ上でミキシングする方式に変えただけで、
その後の消音とか冷却水とミキシングされた排気がどうなっていたのかは覚えていません。
そこまできちんと調べるべきでした。
きっと直接排気を出すのではなくある程度排気を止める様なマフラーなりなんなりの抵抗があったことでしょう。