203 物に値段はない
6月くらいから7月にかけ自作者の応援をしてきました。
応援と言っても出かけていって船を作るのを手助けしたわけではありません。
船体が出来たというのでセールやマスト金具や船体に取りつける部品やロープなどの調達を依頼されそれらを集め納品したのです。
Mさんと言う人が自作したスパロー-2という横山晃さん設計の13フィートディンギーです。
最初にセールをハイドセールというセールメーカーで作って送りました。
勿論初めてのお客さんなので値段をお知らせし振り込みを確認してから品物を送りました。
スパローのセールは市販品があるのだと思って居たと言う事でした。
あれおかしいなスパローは市販されていない船だから自作しそのセールが市販されているとは僕は思わないけどなと思いました。
問題が起きどのように説明しても解ってもらえないので相手の名前を公表します。 (友人の助言もあり公表は直ぐに取り下げました)
次は色々なマリン関係の用品を売っているところをあちこち当たり時間をかけてマストを支えるワイヤーやブロックやシートやアンカーまでスパローの図面に乗っている物一式を揃えました。
表にして一つ一つの値段を書きだし合計金額を請求しました。
それと同時にステンレス屋さんに注文して出来上がってきたステンレスマスト金具の特注品も出来上がって来ましたので値段を報告しました。
振り込んだという連絡があったので市販品と特注金具を同時に2口で送ったのが間違いでした。
実際に振り込まれていたのは市販品の値段だけで特注金具の金額はまだ振り込まれていなかったのです。
3個荷物を送り振り込みは最初の2個分のみで最後の一個分の特注金具に関しては未収金です。
そこでMさんは高いから僕に3つの荷物全体の価格の20%を値引きせよと言ってきました。
物に高い安いは有りませんMさんが言っている高いというのは他と比べたわけでもなく感覚で言っています。
ヨットの自作者も今はほとんど居らず部品集めも大変だろうなと思い僕があれほど苦労して木造ディンギー用の部品など市販されていないところを探し回ってやっと部品を揃えました。
ステンレス部品など図面で指定された物はステンレス屋さんに発注して何度もステンレス屋さんに通いヨットのこういう所に使うこうゆう部品だからと図面を見ながら説明してやっと解ってもらい揃えました。
僕もヨットの部品や用品は量産されるほど需要がないのでDIY店(ホームセンター)などで売っている物と比べれば高いとは思いますが
べらぼうに高いというほどでもなく量が出ないのによくやっていけるなと思う値段です。
しかし、発注しておいてたまたま手違いで先に全ての品物が手には入ったら高いから値引きせよは無いと思います。
高いという前に見積もりを出せとか いくら位するのか等一度も聞いてきませんでした。
とにかく手に入らないから揃えて欲しいとボロボロで判読できないところが沢山有る図面の写真を送ってきただけでした。
昔スパローを自作した友人2人に電話して図面を送ってもらい苦労して部品を揃えたのは離島では大変なのだろうと自作応援のつもりでした。
池川さま
1 全額返金 全額返品 も視野に入れるとあります。
私はそれならかまいません。
僕が全損ならMさんはスパローを作る事をあきらめると言われるのですか。
Mさんに品物を集めてくれと頼まれ多大な時間を費やし返品できない特注品もそれなりのところへ発注し、高いから返すと言われそれを抱え込む僕はどうなるかを考えないのですか。
僕は冷静に考えてみました。
2 最後に送ってきた金物だけを返品して、対等な立場に立ちたいというのは
申し訳ありませんが、それは お受けできません。
結論は送った品物の代金をMさんは僕に払わないといけない義務がある。
クーリングオフの期間中なら返品も出来ると思いますがロープをカットしたり一品物を作らせた品は返品に応じられない言う事です。
セールや特殊金物やカットして仕入れたロープ等は返品できません。
今まで支払った、30万円余りの 出費が無駄になる可能性を含んでいます。
また、自作支援 という 池川さま の言葉にも反すると思います。
出来るだけ値段を低く抑え苦労して自作応援のつもりで多大な時間を費やしたのにそのささやかな利益を含む品物の代金を支払わないというMさんのような自作者の支援をしようとは金輪際思いません。
今まで沢山の自作者を支援して感謝こそされ値段が高いから返品もしない20%値引きをせよなどと言われたことはありません。
最後の金物 そのほか のもの 高額です
高額かどうかは比べる物があっての話しです。
ヨット乗りや 他の自作者や ヨット業者 の知り合いは居ませんか居ないなら誰でも良いからネットで探し出して僕のお送りした物が高か安いか聞いてみて下さい。
根拠のない20%割引きせよと言われる前に僕の値段設定が割安だと言うことを調べてみてください。
高額なのは、どちらの意見も同じだ と 池川さま はおっしゃいます。
僕が高いと思うのは他のDIY店(ホームセンター)で売られている一般向きの商品と比べると特殊なヨット部品は量が出ていないので高いという意味です。
ましてセールや特殊金具のように一品物でスパローのためだけにひとつだけ作られた物は高くて当然です。
それならば なぜ 見積もりを出していただけなかったでしょうか?
購入を依頼されて見積もりを出さなかったから商取引が成立しないと言うことはない。
見積もりを出さなくても発注した時点で商取引はスタートしたと見なされます。
何故見積もりを出せと請求しなかったのですか。
セールの時と市販部品の時と2回も見積もりを出せと僕に言うチャンスはあったはずです。
私が請求しなくても、高額を理解していのなら特に 、
ヨットの部品は少量生産だから一般の物と比べると高いので応援のつもりで出来るだけ安い値段で請求を上げたつもりです。
でもヨットの部品が高いと言うことを説明しても解って頂けずMさんは全体の20%値引きせよと言われる。
20%値引きの根拠は何処に有りますか。
見積もりを出すのは、売り主の務めだと理解します。
高ければ金がないから払えないと不安なら 値段が解らないなら 見積もりを請求するのは買い手としての勤めです。
発注して品物が送られてきてから値引きせよ金は払えないというのはまるで詐欺ではありませんか。
支払わないなら品物を返してもらうというのは当たり前のことでしょう。
一品作りの商品ですから普通クーリングオフは受けられませんが あえて特注の特殊金物を返せば僕が泣いて良いですよと言っているのですからまだ入金のない特殊部品は返してもらうか金額を入金してもらいます。
先のセールと市販の部品については既に商取引は成立しています。
何の根拠もなく値引きせよはおかしいと思います。
金額でもめるのは 高額だからです。
何と比べて高額ですか。
物には値段はない買い手と売り手の納得で値段が決まります。
僕がMさんに請求した物がどのくらい安かったか他の業者に当たって調べてから高額だと言ってください。
どこから仕入れる同じ商品より僕の方がどれだけ高額だからどれだけ値引きしろと根拠を示されれば僕も応じます。
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池川ヨット工房 池川富雄
〒799-2651 愛媛県松山市堀江町222-28
Tel 089-979-1423
携帯 090-4975-0243
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物に高い安いは無いと僕は思って居ます。
物の値段は買い手と売り手が決めます。
売り手の僕は安く売ったと思っており感謝こそされ高いから値引きせよと言われるとは全く思って居ませんでした。
ところがMさんは理由もなく高いから全体の20%値引きせよと言われるのです。
しかも、一品作りの品物を手に入れてからです。
本来なら代金を頂いてから品物をお渡しすると言うのが手違いで先に品物を手に入れてから値引せよきはないでしょう。
何度かメールのやりとりがありましたが支払う気がないようなのでここに記事として書かせてもらうことにしました。
どなたか良い解決方法をご存じの方がいらっしゃいましたらメールでご連絡下さい。
以降 僕へのアドバイスやMさんから連絡があればそのままこの下にコピー&ペーストで載せます。
8月21日
池川様、今日は。
この記事は良くないと思います。
ネットに個人名を載せ、メールアドレスも、しかも会社名まで載せるのは、良くないことです。
会社には従業員もいます。
発注品の請求は支払い、不払い、無理な値引きは個人と池川ヨット工房(代表者)と問題です。
相手が悪かろうとネットには載せないほうがよいと思います。載せるなら、個人が特定出来ないようにすべきだと思います。
もし、相手がネットに載せたことについて、またメールアドレス・会社名を載せたことで、第三者が非難・中傷のメールなど送ったら、精神的苦痛を受けたなどと裁判に持ち込めば、池川さんが負けます。
その時は精神的苦痛の代金として、高額なお金を支払うことになるかもしれません。
でも、これは私の意見ですので、参考にして下さい。
僕もその通りだと思うので反省し個人情報を削除しました。
少し頭を冷やさないといけません。
早々に 貴重なご意見をありがとうございました。
8月22日
池川さま
ご無沙汰しております。いつもお世話になっています。
「海の広場」拝見しました。
私も時々ですが池川さま(以下”さん”と書かせてくださいね)とお取引させていただいていますが、池川さんほど正確・明確な請求書をいただくお取引先は珍しく、いつも敬服しております。
ハードドジャー製作やフェザリングペラ取り替え工事などにおいても、経費がどのようにかかっているか、個々の資材の価格など明瞭に理解できて納得しました。
今回のトラブル(金を払わない)はまったくの違法行為で、池川さんは譲歩する必要はまったくないと思います。
クーリングオフなどの用語が出ていますが、今回のお取引はそのような取引対象ではないと思います。きちんと全額支払っていただきましょう。
メールの内容からして、相手はバカのようですからこれ以上のやり取りは無駄と思います。知り合いの弁護士さんがいればそこに依頼をするか、朝井氏にやり方を聞いて、「支払い督促」処理がいちばん簡単です。
以前は、「支払い命令」だったのですが、最近は、「支払い督促」に名称が変わりました。裁判所から、「払え!」と書類が届くのは有効です。
それでも支払わない場合は、ちゃんと裁判所が説得してくれますから、バカと話すという苦労はなくなります。
経費は些少ですから、このさい法的措置をおすすめします。
このメールは記事に使っていただいていいですよ。
8月22日
池川様
毎朝ブログを楽しみに読ませていただいてます。
海の広場、拝見しました。ひどい人もいるもんですね。
いつかディンギーを作りたいと思ってましたのでよければ部品を全部分けていただけませんか。
もちろん相手の人がキャンセルしてからですが。
ご希望の金額で引き取らせていただきますので是非よろしくお願いします。
ちなみに昔々出島で一度お目にかかったことがあります。泉大津の上田さんとも友達で、淡路島の奥土君とも若い頃からの付き合いです。
よろしくお願いします。
8月22日
Lineから
お疲れ様です。
いつも楽しいHPありがとうございます。(笑)
HPスパローの人
見積り工程なしは・・・
原価だけ回収して、相手にしないほうが・・・
相手の考える「自作支援」とは、無償ボランティア。との認識だと感じられます・・・・。低い常識の持ち主?
残念ですが、そういう人はかなり実在すると思います。
現実的正論は伝わらないレベルかも。
楽しい、池川さんのHPが台無しになります。
迷いましたがラインだけしちゃいました。(笑い)
9月7日
長期にわたる弁護士さんとのメールやりとりを経て裁判に訴える訴訟は止めることにしました。
理由もなく僕が売った品物の値段が高いから20%値引きせよと平然と言える人に、
僕が出した値段は仕入れ値がこうで売値がこうなので20%値引きなどとてもできないのですと説明したところで 彼の「高いから値引きせよ」と言う強い思いを押さえつけて僕が正しいのだから請求額を払おうと思わせることは出来ないと考えます。
と言う事は第三者の常識(法律)に訴えても彼の自分が正しいという考えは変わらないと思います。
「絶対に取り返す」という強い気持ちで裁判に臨み、そのことに貴重な時間と大切な心を費やしても得るものはそれに見合わない少額のお金だけです。
と言う事で今回の僕のホームページに似合わないネガティブな話しは止めにします。
もっと前向きなこれからのヨットの事に時間を使うことにしました。
相談した弁護士さん初め多くの人々にご迷惑をおかけしましたがご了承下さい。
僕もこんなにドロドロした世界で生きているという証なので 「海の広場 203 物に値段はない」 もそのまま削除しないで残しておくことにします。
僕のホームページを何時も購読して頂き 更新一番個人情報は削除せよと言ってくれた友人に感謝します。
なお
訴訟は起こしませんがMさんにお送りした特殊金具は代金を支払ってもらっていないので僕の物です。
Mさんは今までお送りした全部の商品2割値引きの交渉中だと言われるのでしたら交渉が終わるまでは僕のお送りした商品は使用しないで下さい。
僕は2割引きの提案には応じられないと言っておきます。
2割り引きできない理由が必要なら個人的に仕入れ情報を全て開示します。
何時でもご連絡下さい。
それでも高いと思われるから支払う気は無いのでしょうね・・・・
ヨットは高いから自作しようという考えは止めた方が良いです。
作るのが楽しいからの自作でないと最後にヨット部品の高額なことを知らない人はヨット作りをあきらめないといけません。
安く上げようと思えば多大な時間を費やして部品も自分で作ることですね。{その時間と能力が有ればの話しですが)
「物に値段はない」あなたと私が決める事です。