2000/10/8 どうしてリーフしないんですか?

 昨日ヤマハ25マーク?と言う艇種の古い船で、近くの島までクルージングをしました。全くヨットを知らない新しいオーナーにちょっと手ほどきのつもりでしたが、だんだん風が吹きつのり、最高では風力5、最低でも4くらいの海域に出会ってしまいました。私達はだんだんリーフして2ポイントメインと、ストームジブで殆どオートパイロットまかせで5ノットで走りながらお茶を飲んだり、ビールを飲んだりして目的の島に入る手前までのんびり過ごしていました。途中で私達のヨットを追い抜いたヤマハのマイレディーというやはり25フィートの艇が有りましたが、同じ港に入港する様子でした。港の手前で風に立ててセールを下ろそうとしていましたが、ローラーリーフのジブが巻けないようで、3/1くらいを出してばたばたさせたまま、波風にあおられていました。後から着いた私達が簡単にセールを下ろして、入港した後に入って来て、私達のサイドにもやいました。


 男の人が5人程乗っていました。殆どの人が素人だそうですが、キャプテンに「どうしてリーフしないんですか?」と声をかけると、「このくらいの風でリーフしていては素人に見られる」と言う返事でした。エーあんなに苦労して、舵を思いきり引きながら、まだウエザーヘルムを押さえ切れないで時々グーッと風上に登らされておそらく恐い思いをしただろうに、あれ以上吹いて来たらどうするつもりだったのでしょう。私などはきちんとリーフして風力に合わせて凛と走っているヨットを見ると、艇長の腕を大した物だこれは素人では無いなと、尊敬の念を持って推し測るのに、色んな見方が有る物ですね。さしずめ僕らの走りは、何とドンクサイ素人が乗っているヨットに違い無いと彼らは思ったのでしょうか。それでも、総合的に見ると私達の方が楽に早く余裕を持って入港した訳です。艇長を残す4人は入港したとたんに、釣り竿を出して釣りに熱心で、ヨットには居なくなりましたが、やはりこんなのが普通のヨット乗りと称する人達のレベルなのでしょうね。くれぐれも事故にあわない事を願うのみです。

海の広場に戻る

homeに戻