212 レプトン21
船齢35年のレプトン21をレストアしています。
柳原帆走クラブの山本さんが乗らなくなり何年も出艇していないヨットです。
山本さんは体が悪くなったので誰か引き継いでくれる人は居ないかと探していたのですが、
あまりに長期間放ったらかしで 見た目も悪くなったヨットは誰も乗ろうと言ってくれませんでした。
僕も人を捜しかねてひょっこり思いついて長男 真澄人君にレストアを手伝うがどうだと言うと彼は暇だったと見えてそれならと言うので名義変更をしました。
これで真澄人君も柳原帆走クラブの会員になりました。
さて話しは決まり3月7日に柳原漁港からアンカレッジ・マリーナまで花丸で曳航して上架しました。
それから毎日今日で7日目のレストアです。
船底塗料をスクレーパーで落とすとFRPの古い船なので当然オズモシスがあります。
スクレーパーで落としたのではあちこちに薄く船底塗料が残りオズモシス修理が出来ませんのでサンダーでゲルコートの表面まで磨り落とす事にしました。
21フィートと小さい船で良かった、
上を向いてのサンダー作業は両肩と両腕がとても痛くなる苦しい作業でした。
オズモシス修理の前提にブリスターを潰して 溜まったとてつもなく臭い液体を洗い流しては乾燥させるという工程があります。
冬の乾燥時期ですから水洗い乾燥は朝夕の2回やることが出来ます。
船体以外にマストもワイヤーがささくれ立っておりステーもハリヤードも交換することにしました。
マストやブームそしてスピンネーカーなどのアルミも表面の塗装が剥げて粉を吹いてきておりサンディングして白色ウレタンで塗る事にしました。
船体も白にしますから真っ白の船になります。
その他にはヒビが入ったアクリル窓ガラスも取り替える事にしました。
船内のクッションもカビ臭くてみんな作り替えます。
きっと新艇の時の様に素晴らしい船になるでしょう。
なぜそれほどまでにレプトン21に労力を注ぎ込むかというと、
レプトン21はサバニ船型の船です。
作りもノラ21やノラ26等の昔FRP化されたサバニ船型の船の中ではずば抜けてしっかりしています。
船内の配置もデザインも日本人向きで使いやすい配置になっています。
その頃の船にしてはデッキもしっかりしておりベコベコしません。
だから真澄人君にレストアを手伝うから手に入れてはどうかと言ったのです。
まだまだ日数がかかるでしょうが出来上がったらどんな走りをするか一度乗せてもらいたいと思っています。
新たにパソコンGPSナビゲーションと、オートパイロットを僕が真澄人君に進呈する事にしました。