218  「花丸」レストア終了 (2017/03/16)

「花丸」のレストアは2月一杯で一応終了しました。

柳原漁港に帰って森清水産さんに水を取らせてもらいました。
100リットルフレキシブルタンク3タンク分で給水口一杯まで入れた。
(残っていた水の上に足して満タンにしました)

右舷にタンクが2つあるので「花丸」は右舷に随分傾きました。(見かけよりもずっと軽い船なのです)

3ヶ月も上架していたのでいくら冬とは言え水が澱んで悪くなっているはずです。

できるだけ早くタンク洗いもかねて水の総入れ替えをしたいと思います。

今は家庭の水道水を使うくらい蛇口からどんどん水を出して使っています。


レストア以来2回出港して近くの港へ行きましたが今のところ何所にも問題はありません。

ロバート・シェラー神父さんが開放して見てくれた3GM30Fというヤンマー3気筒間接冷却エンジンは快調そのものです。

船底もきれいになっているのでエンジン巡航速度の2600回転にすると8ノットを少し超えます。
2100回転でも6.5ノットですからそれで充分だと思います。

父島の漁師さんがするように毎回漁が終わって帰ってきた時に二見湾に入るとフルスロットルにしてエンジン低速運転で溜まったカーボンを飛ばします。
僕も何処かへ行って帰った時入港前には巡航速度の2600回転までエンジンを吹かしてカーボン飛ばしをすることにします。

カーボン飛ばしはディーゼルエンジンを正常に維持するために知っておかないといけない知識です。

「花丸」で本州を一周した時なるべく燃料を使わない様にエンジンを使う時は低速回転で何時も走っていました。
最後に船折れの瀬戸に入ってここ一番という時にいくらスロットルレバーを倒してもエンジンが吹き上がらないのでした。

慌てて大阪泉大津の「Blue Seagall」上田さんに電話してエンジンが吹き上がらないと相談すると広いところに出てカーボン飛ばしでMAXまで吹かしなさいと教わりました。
その時は本当に海面に沢山のカーボンの黒い面ができるほどカーボンが溜まっていたのでした。


船の傾きを直すために左舷に重いと思われる工具やストーブの灯油燃料などを積み込んでいます。

レストアのために全ての荷物を降ろしていたので、新しく積み込みをやり直しです。

航海中でも時々積み荷の位置を変えます。

左右のバランスは勿論のこと前後のバランスも大切です。

エンジンランでは船尾が沈むので船首に重い物を積んでもよいのですが、
セーリングでは船首が沈むと舵が安定せず左右にお尻を振りながら走る事になるのでできるだけ船尾を重くして船首を軽くします。
小さい船なので積み荷も限られできるだけ軽い状態を保った方がよいのですが帆走主体に考えると船尾に重い物を積むことになります。


さて18日には柳原帆走クラブの総会があります。

そして25日はアンカレッジ・マリーナの合同クルージングだそうです。

レストア後のシェークダウンがなかなか出来ません。
レストアの後はちょっと荒れた海を走ってみる必要があります。
 

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