227  ケープホーンからカーボベルデ 1 (2019/05/28)

ポートウイリアムズというチリ最南端の町を3月10日(現地時間)に出航

チリ海軍にサポートされて一緒に出航した7艇のヨットがレースをすることになっており
取材の船やヘリまで飛んでお祭り気分の出港だった

最近流行のドローンもブンブン何台も飛んでいた

翌日の新聞やテレビを賑わせた事だろう

レースをしたことがない僕はまあ他の船にに付いていけばよいだろうとのんびり構えていたが他の船は真剣だ

最初風上のブイを廻ってからの出港だったので異常に遅いバイキング船の様な40フィートを追い抜いて直ぐに6番目に付けた
それから半日のレース中もう一艇追い抜いて初日は5着に入ったが 花丸はフィニッシュラインを知らず
チリ海軍の軍艦の直ぐ横を通ったのにフィニッシュの汽笛を鳴らしてもらえなかった
反対側を通るのだそうだ そういえば他の船はそうしていた

その後Toroと言う世界最西端の港に入港
風待ちで出港を見合わせることになり2日間閉じ込められたが毎夜バーベキューパーティーだ

出航前日からのバーベキューパーティーだ もうお肉はいらないと言うほど食べて食傷気味

僕は和江さんが腰痛で行けないので2日目だけ参加した

ケープホーンを廻ったらそのままレガッタを離脱してヨーロッパに向かい北上すると言ってあったので
花丸と僕と和江さんだけに先にケープホーナー(ケープホーンを廻ったという人に与えられる呼び名)のケープホーナーのメダルをくれた
みんなの前で大拍手 表彰式風で少し照れた  一言英語でお礼を述べたが何と言ったか上がっていて覚えていない


明日は天気がよくなるとチリ海軍がプリントアウトした天気予報を持って来てくれ
2回目のレースを開始することになる

今度も最後尾からのスタートで次々に先行艇を追い抜いていった

前回追い抜かれた艇を抜いたときは気持ちが良かった
彼らも必死でセールをトリムしているのが解るがこちらは一人なので風が強くなるともうそのまま走るしかない
天気予報では今から強風になると言う事は無いと判断し突っ走った

大きい船をドンドン追い抜き二番手の船に迫ったと思ったら彼らにゴールを告げる汽笛が鳴らされ
続いて花丸もゴールの汽笛を受けた

沢山人が乗った大きい船を追い抜くのは気持ちがよい物だ
一着はいつも70フィートくらい有るレーサーでこれは問題外
二着は2レースとも50フィート近いクルージングボートだった

花丸が入港すると2着の船から盛大な拍手と口笛が吹かれ多いに気をよくした


その後翌日朝Kaleta Martialと言う湾からアンカーを上げて出港

他の船は最終のケープホーン廻りのレースをすると張り切って居たが
花丸はそのままレースを離れケープホーンの有る島を一周

レースは反時計回りだったので時計回りに廻った花丸と一艇一艇が別れの挨拶をすることが出来た

それぞれの船に汽笛を鳴らし思い切りさよならの手を振った

ケープホーンを廻ったのは機帆走で明るい内にケープホーンを離れることが出来た

できるだけ早く南緯50度(スクリーミー50)や南緯40度(ローリング40)と言われる海域を脱出すべく一気に北東に向かって走った



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