227  チリの多島海を行く 3(2019/2/20)

毎日のようにアンカーリングスポットを変えながらチリの多島海を南下してきました

和江さんの事故で(腰をひねって腰痛で動けなくなった)Valdivia 滞在が予定より1ヶ月長くなったのでPuerto Williams を目指す航海は急ぎ旅となりました

本当は気に入った泊地に何日も滞在しながら南下して行くつもりでしたが

気に入らなくても 天気待ちで仕方なくアンカレッジに閉じ込められるという様な 数日間同じ所に滞在する以外は毎日の様に朝には陸舫をラバーディンギーを漕いで外しに行き出航して次の予定の湾に入るという事の繰り返しです

入港すれば疲れていても陸舫は2本か3本取っておかなくてはいけません
風が吹き出してからでは遅いのです

多島海を航海するヨットは大抵100メートルのフローティングラインをスルスルと出ていく様にドラムに巻いて船尾に2本  用意万端のヨットは船首にも左右にドラムに巻いたロングフローリングラインを用意しています

お金持ちは軽くて丈夫で細いワイヤーの強度に匹敵するベクトロンとか言うロープを小さいドラムに巻いていたりします

花丸は最初50メートルのフローティングライン4本をそれぞれ1本づつ土囊袋に入れてコクピットに置きミズンマストに縛り付けました

それとMolly Mawk にもらった100メートルラインを船首に積みました

普通はアンカーを打ってから50メートルラインを船尾から1本づつ出して陸舫を取っていましたが
結構面倒なので船尾舫は船尾パルピットに立てたステンレスパイプに大きな輪っかで収納しておいてその端をクリート結びしコイルロープ全部をまとめて海に放り込みその端をラバーディンギーで引っ張ってコイルを伸ばしたところで陸舫の木に結ぶというやり方です

全部のラインが伸びても陸に届かない時は 和江さんにつなぎ結びで別の50メートルロープをつなぎ足してもらいました

その為に和江さんには以前から完璧に出来ていたクリート結び以外につなぎ結びと舫結びと巻き結びの特訓です
毎日朝昼夜と何回も結びの練習です

それとロープはギリギリで結んだのでは力がかかったり緩んだりを繰り返したり 物に当たったりするとほどけてしまう事があります
必ず50センチ以上は余分に余る様に結び  なおかつ余ったロープで元ロープに巻き結びをするという様なやり方を教えました

どちらの方向からいきなり突風が吹き出すとも限らないチリの多島海を行く為のロープワークです




それから今回一番活躍しているのはエンジンです
予定が狂い出航が遅れたのでのんびりとセーリングしていたのでは夏は終わってしまいます

真夏でこれほど寒い所に秋になるまで居る気はありません
毎日の様にエンジンで走りました

もちろんローリング防止と追い風利用でインナージブは必ず上げていました
急に別の方向から突風が吹いて インナージブだけでも恐ろしいほどの走りになったこともあります

エンジンは3000時間使っていたので出港前にロバート シェラー神父さんが全開放して悪い部品は取り替えてくれました
彼は神が神父になれと言わなければ素晴らしいエンジニアになっただろうと本人が言うくらいのメカニック好きです
半端なエンジン屋では出来ないことを平気でやります

オーバーホール済み新品同様の3GMです

結構長いヨットライフでヨット乗りはエンジンを使わないで駄目にすると言うのを知りましたから
僕はよくエンジンを使いエンジンの世話に手間を惜しみません

今度の場合の様に1800回転(3GMにしては低速回転)で長時間走った様な時は 入港する前にカーボン飛ばしの意味で2600回転の巡航速度に5分くらい回して黒煙のカーボン混じりの排気ガスを出します

その後入港してエンジンを切ったら直ぐに使用時間を書き取り
燃料を補給して何リットル使ったか記録します
1800回転   およそ4、5ノット(インナージブを上げているので5ノットを越える走りが多い)    1時間に1、5リットルの軽油を使います

少しエンジンが冷えてからエンジンのカバーを外しオイルゲージを点検しオイルがメモリより下がっておれば紙コップで1杯のオイルを足します

それと同時に発電機へのVベルトと冷却水ポンプを回すベルトのたわみを点検し    ロングライフクーラントのリザーブタンク量を点検

エンジンに関してはそれらのことを毎日繰り返して点検です

それ以外にも燃料フィルターの水やゴミを底から抜くとか 
見て触ってセールと同じようにヨット乗りもエンジンを大切にしなければいけないと言う事を分かって来ました




もう少しでPuelto Williams です
気を引き締めてしっかり天気を読んで安全に到着したいと思います



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