235 フランスについて (2019/09/11)

 一箇所に定住して毎日のように同じ人と顔を合わせてと言う生活はフランスでは出来ませんでした。

本当は少なくとも1ヶ月 長ければ3ヶ月以上そんな移動しない生活をすると少しは良くその近辺の事や人が解るのですが今回はダメです。

とにかくMidi運河を走ってみたいという気持ちが強くてじっくりと一箇所に留まってとは行かなかった。

それでも今まではカナダのバンクーバー・アメリカのサンフランシスコ・メキシコのラパーズ・エクアドルのサリナス・チリのバルディビア・カーボベルデのミンデロ・スペインのアルメリマールとそれぞれの国のある場所に長期滞在しましたのである程度はその国のその場所のことが解る様になりました。


 観光客的にただ綺麗な物を見て美味しい物を食べて観光客相手の人に合って通り過ぎただけではその国や土地や人のことは解りません。

長期一箇所に滞在しないでフランスのことを語るのは本来は止めた方が良いと思うのですが、まあ間違っていても僕が感じたフランスはこうだというのを書いておこうと思います。

これは通りすがりの旅人が見たフランスという感じですが ヤニックさん初め何人もの超親しくなったフランス人の友達も居る僕としては書かないでは居れないと思いました。


 先ずフランスの人は凄く合理的に物を考える人が多い。

そして、誠実です。
都合が悪くても嘘を言いません。(昔の日本人みたい)

車の障害者スペースにはどんなに周りが混んでいても障害者でない人は車を駐めたりはしません。
障害者が横断歩道を渡るのをじっと辛抱強く待っていたりもします。

普通の人でも横断歩道にさしかかると車は駐まってくれます。
 

 超が付くような大冒険をするのもフランス人です。
日本人の冒険など足下にもおよばない、彼らにとって普通にやっている事が僕達が考えると大冒険だと思えるようなことを平気でやります。

ケープホーンに近いアルゼンチンのウスワイアでレンタルヨットをして沢山のケープホナーを量産しているのもフランス人です。

船選びや英語を話せるフランス人の船長選びやそのリスクを考えたら他の国の人は手を出さないような仕事です。


スペインもそうでしたがタバコを吸う人が多い。

若い女性でも人前でプカプカタバコを吹かします。
タバコは一箱1000円以上と日本よりも高いはずですが、それでも一度始めるとなかなかやめられないものですね。

タバコを吸う人が多いと言う事はどうしても道にタバコの吸い殻が多いと言う事になります。
特に田舎は道に吸い殻をすててあるのが目立ちます。

そして、文明国で?アレッと言うほど立ち小便が目立ちます。
街中でも綺麗な古いレンガ造りの建物に向かってその跡が残っています。
犬はあんな平面のところには匂い付けをしませんから人間の男の仕業です。

田舎のMidi運河両サイドの自転車道ではサイクリストが立ち木に立ち小便をしているのを何度も見ました。
公衆トイレも各所にあるのにです。

 小さい街でも乞食は居ます。
日本人と見ると話しかけたりします。
日本の物乞いと違いうつろな目でボーッとしていると言う事はありません堂々とした乞食です。

又物乞いをしていない浮浪者も見かけます。

日本にもブルーシート生活者が居ますから同じ様なものでしょう。
こちらの冬は寒いらしいから 路上生活も大変だとおもいます。


 田舎の町ではありますが、街中で危ない思いをしたりしたことはありません。

若者は時に大きな音楽を掛けた車で過激な運転をしたりしていますがそれはどの国も同じ事です。

至って親切で大抵の人は親日です。

 黄色人種はあまり見かけませんが黒人は結構見かけました。

スタイルがよくて金髪でブルーアイの飛び抜けて綺麗と思える若い女の子にはあちこちで会いましたがまあ高校生まででしょう。
後は野となれ山となれ肥え太って普通のおばさんになるんでしょうね。

しかし、アメリカやメキシコやエクアドルで見た様なお尻だけ異様に大きいという女性は見かけませんでした。
やっぱりあれは食べ物のせいでしょうか?


 食べ物と言えばキノコのトリュフはまだ食べていませんがフォアグラは缶詰で食べました。
それと知らずに買った小さくて肉の缶詰だまあ航海の為に買っておくかと買ったのがフォアグラでした。
小さい缶詰で他の物よりずっと高価でした。

しかしとても美味しかった。
ペースト状でパンに付けたり他にも食べ方はたくさんあるようです。

直ぐ食べたその日にスーパーマーケットへ行って又買ってきました。


 犬はほとんどリードに繋がれて散歩しているものばかりで放された犬は居ないしもちろん野犬は見かけません。

犬の糞は田舎町ではどこにでも落ちています。
散歩させている人が拾って帰る人も居るがそのまま放置というのもあるようです。

色々な種類の犬を見ました。
まるで犬の品評会かと言うくらい色々な種類がある物ですね。

賢そうなのやもの凄く小さいのや全体が痩せて細いのや日本では見たことがないような種類のも見ました。
多くの人が 人と違う種類の犬を飼いたいようです。


 古い街が残っていて建物は石かレンガです。
あちこちに彫刻が施されてそれは歴史を感じさせる建物が多いです。

入り口の扉は重厚な木で出来た大きな門という感じです。

内側には綺麗な中庭がありました。

窓には両開きの木の扉とその内側にガラス窓があります。
木の扉は丁度日本の雨戸のような感じです。

きっと住みにくいだろうと考えるのですが中だけは今風に何もかも新しいのかも知れません。

街中にほとんど落書きはありませんでしたがちょっと郊外に出ると落書きもあります。
まあどこの国も同じ様なものです。

流石芸術の国 落書きも素晴らしく綺麗なものもありました。


今見て今感じて今なら書けることを書いておこうと思いますので気がついたら又書きます。


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