239 スペイン領カナリア諸島Calero港 (2020/08/22)

 Calero港に7月16日に入港しました

入港手続きはAlmerimarの史さんが全て僕達と花丸の状況をCaleroマリーナの方へ知らせておいてくれたので全く調べもしないですんなり入港できました。

史さんがプリントアウトして持たせてくれた紙の書類は提出しなくてよい、武漢ウイルスの問題もあるので事務所へ来ないで欲しいと言われました。
花丸の入港を手伝ってくれたマリーナ従業員からトイレとシャワー室に入るカードを受け取り10ユーロのデポジット金を手渡してそれで終わり。

事務所へ来るなと行ってもマリーナ従業員には直接会ってカードを受け取ったり、その他書類にサインをしたり、お金を渡したりしました。
彼は武漢ウイルスにかかってもよいのかなあ おかしいなと思いました。


 もうCaleroマリーナに来て37日目になるのでこの島に来て気がついたことを忘れない内に書いておこうと思います。

1つはこの島は火山の島だと言う事です。

知り合いになったAdlfoさんと言うマリーナにカタマランヨットを泊めている人に一日島を案内してもらいました。

噴煙を上げている九州の様な火山は目にしていませんが1730年大爆発がありカルデラが出来たり溶岩が吹き出したりまるで島全体の様子が変わってしまったのだと言います。

それ以前にスペイン人が住み着いていて家も教会も有ったのですが噴火で大被害を受けたと言います。

今 Lanzarote島には昔は島全体にあっただろうと思われる海岸の白い砂がほとんどありません。

ごつごつした火山の岩が海岸まで迫ってそのまま海に潜り込んでいます。

ほとんどの陸地が人が住んでいるところ以外不毛の大地です。

本当に何も生えていません。
メキシコにあったサボテンや雑草さえもないのです。

人の手が入りずっと北北東から吹き続ける風を遮るように築いた岩で囲まれた窪地にブドウが植えられていたり、背の低いトウモロコシが枯れたように植わっていたりしますが人の手が加わっていない所には全く植物らしいものは無いのです。


 海はマリーナの中でさえも驚くほど透明度が高く、マリーナには魚は居ますが外海にはほとんど魚らしい魚は居ないようです。
(白い砂浜があるところに魚は集中しているようで、火山岩が海に流れ込んだ磯には何も有りません)

ずっと沖に出れば別かもしれませんが海岸沿いには藻場が無くフジツボやカキやムール貝などほとんどの国では何処にでも居るような貝さえも住み着いていない。

魚もこれだけ綺麗な海だからあふれるようにいると思うのですがほとんど居ません。

少ない魚を守ろうと釣りは禁止で釣りをするには切符を買わないといけません。

1ヶ月の釣りの切符を買える人は5人までで沢山の人が予約待ちで実質買えないそうです。

日本でも最近言われる様に山を育てなければ漁業は出来ないと言います。

山があり森林があり豊富な栄養源が海に流れ込んで始めて海の魚は育つのです。


 ここCalero港は完全に観光の為に作られた港です。

観光地特有のバーや飲食店や土産物店は有りますがスーパーは1つだけ小さいお店があるだけで品揃えは悪く特に新鮮な野菜や果物はほとんどありません。

肉も全て冷凍肉で1メートル角くらいのスペースにほんの言い訳程度に置いてあるだけです。

観光地ですから港の直ぐ上には大きな別荘が沢山有ります。

車が駐まっていないなと思ったら1階建ての大きい家には地下の駐車場があり門から坂道で地下に通じる道があり扉を開けて地下に駐車するようです。

こんなに暑いところなのに家々には暖炉が有るみたいでほとんどの家に煙突が付いています。
暖炉が有るのが普通の北欧の金持ちが別荘として建てた家みたいです。

ほとんどの家が石積みの上の白壁で囲まれています。
日本では見ないような大きな敷地で1階建ての広い家です。

僕達は出来るだけ小さい家に住もうと思って居るのに、こんな大きな家に住んだら掃除するだけでも大変な時間を取られる事でしょう。
もちろん自分で掃除をすることはないと思います。


 それ以外に気がついたことは

猫が異常に多いと思います。(野良犬は居ません)
マリーナにも住み着いている猫は居ます。

マリーナに居る猫は太っているのも居ますが、少し離れたところにいる猫たちはみんな痩せています。

子猫が5匹くらいかたまってこちらを見ていたりします。
ほとんど声を上げて鳴きません。


 鳥はサギとスズメ(日本のスズメより少し大きい)とはと(汚い灰色で頭の後ろに首輪のような色を巻いたもの)を見ます。

不思議なことにと言うか餌がないのであたりまえかもしれませんが鴎は港なのに一羽も見た事がありません。

この港は観光の為に作ったマリーナで漁師が居ないので横取りする魚も無く鴎にとっては魅力のない港なのでしょう。

そして、何処にでも居ると思われるカラスも居ません。


 そんな感じのCalero港ですが僕達にとっては航海中よりずっとリラックスできます。

ワッチは無い 水を節約して炊事も食器洗いも常に水の心配をするようなことはありません。
シャワーも使い放題の温かい水が出ます。

食料も先を考えないで好きなものを好きなだけ買ってきて食べます。(ちょっと太りました)

ワッチがないので何時でもビールを飲みワインまでいきます。

何も不足する物が無いとここまで気ままになれるのかと思うくらい好き勝手にやっています。

問題は武漢ウイルスでみんなマスクをして出歩かないといけないと言う事です。

警察が時々見回るのでマスクは持っていますがちゃんとマスクを着けるのはスーパーマーケットに入るときくらいです。

 

またしばらく経って新しい事を発見したら海の広場に書いていきます。



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