241 Cabo Verde -1 (2020/11/13)
Cabo Verde国 Sao Vicente島のMindelo港に10月22日に入港しました。
スペイン領カナリア諸島Caleroを出港して予定通り10日目でした。
最初 去年5月に入港した時と同じようにMindelo港にあるミンデロマリーナに直接入港するつもりでしたが今回は武漢ウイルスのせいで外にアンカーリングです。
ハンディーVHF72チャンネルでマリーナ事務所を呼び出し花丸を入れて欲しいと言うと
マリーナからテンダーが来て明日PCR検査をするからマリーナD桟橋へ着けてくれと言われる。
D桟橋は隔離桟橋だからPCR検査が終わって3日して陰性でないと出歩けないと言う。
検査というのはマリーナ事務所の一室で看護師さんが2人完全防備で待っていてパスポートを確認した後咽の粘膜を綿棒で取っただけだ。
後はその綿棒をプラスチックの蓋が出来る試験管のような物に入ってる紫の液につけて大事そう持ち帰る。
それから3日待てど暮らせど何も言ってこない。
始めは日曜日を挟んだからだろうと辛抱していたが、堪らなくなって4日目にもう一度VHFで事務所にどうなったのだと問い合わせる。
どうも忘れられていたみたいで連絡をして直ぐにマリーナのスタッフが来て陰性だったから入ってマリーナに入る手続きをしてくれと言う。
一日シャワーが浴びられる日が遅れてしまった。
マリーナ料金はまともに最初の日から待機期間4日間も含まれていた。
いずれにしろマリーナ料金とPCR検査料2人分を支払い無事に入港は終わった。
次の日に和江さんと2人歩いて出入国管理局と税関に行く。
どちらも警察官の服装をした人がやっていて公安管理事務所みたいなところで隣同士で直ぐの所に有った。
イミグレーションでは1000エスクード支払った。(去年は500エスクードだった様に思う)
1000エスクード支払い、お釣りをくれるのを忘れていたので後から取りにいったことを覚えている。
普通の国と違う所は色々書類に書かせた後花丸の船籍票を出港まで預かると言われること。
そんな大事な物を無くされては困ると去年入港した時も思ったが仕方がない規則だから従う。
模しなくしたときに困るので船を出る前に船籍票の写真を撮っておいた。
去年と違い今はカーボベルデはクルージングヨットが集まるシーズンだ。
マリーナのスペースは完全にヨットで埋まり入りきれない船が沖アンカーでいっぱいいるはずなのに武漢ウイルスのせいで今年は全くダメだという。
マリーナの従業員も暇そうにしている。
大西洋を渡ってカリブ海に行くヨーロッパのヨットが沢山集まるはずが、カリブ海の国々でも武漢ウイルスの影響でいきなりは入港できないそうだ。
下手をすると沖アンカーで14日とか待たされたり、ウイルスが流行っている国から来た船は全く入れてくれないで直ぐに出て行けと言われるケースもあると聞いた。
そんなだからもう今年はクルージングは諦めようと考える人が多くなったを言うのも解る気がする。
僕達がカーボベルデのミンデロが好きでもう一度訪ねようと思ったのはこの前来た時知り合いになったネルソンさん(38歳)にもう一度会おうと思ったからです。
彼は去年来た時たまたまマリーナを出たところにある博物館で会いました。
観光案内を仕事にしている人でその夜近くのバーでブラジル音楽があるから一緒に行かないかと誘ってくれました。
それは地元の人が集まるバーで皆が音楽を聴いてはじけるように踊っているのを見る事が出来たミンデロの楽しい思い出です。
和江さんは去年はゆっくりしか歩けないしほんの近くだけで遠くには行けませんでしたが無理してそのバーへ音楽を聴きに行って良かったと言います。
それともう一人フローティングバーで掃除夫の様な仕事をしているアドリアーノ(あだ名はシャララ)という人に会いたかった。
彼は55歳で黒人なのにブルーアイです。
お父さんがドイツ人で彼が3歳の時に居なくなったのだそうです。
カーボベルデは混血の人が多くて、黒人なのに金髪の人とか 白人なのにチリチリ頭の人とか モラベザというミックスの人が多いそうです。
彼以外にも黒人でブルーアイの人を見ます。
と言う事でカーボベルデでは人種差別はないそうです。
アドリアーノは居るかとマリーナの従業員に聞くと みんな彼の本名を知りません。
シャララは元気かというと直ぐに僕達が来ていることを伝えてくれました。
彼も僕達に又逢えたことを喜んでくれました。
何時もお金が無さそうなのに僕と和江さんに日にちをずらして腕輪をくれました。
多分いっぺんに2つ買う余裕がなかったのでしょう。
今年はカーボベルデマリーナは惨憺たる状況ですが僕達にとってはラッキーで去年と同じA桟橋の空きバースに入る事が出来ました。
ここは常に町の方向から吹く北風が少しは弱く外洋から入るスエージが少し弱いマリーナでも一番居心地がよい場所なのです。
無理にどうしてもA桟橋に入りたいと言うと足の悪いハーバーマスターが何とかするからと言ってくれマリーナ従業員のKliton(クレイトン)君が花丸に乗って来て誘導してくれバウ舫を取ってくれました。
スターン舫も4本取り擦れ止めホースも入れて安心できることを確認出来たときにはホッとしました。