242 Cabo Verde -2 (2020/11/23)
Cabo Verde国 Sao Vicente島のMindelo港に1ヶ月滞在しました。
だんだん新し知り合いもできはじめたところですが、そろそろ出港の日が近づいています。
26日に出港と決めました。
10月27日PCR検査の結果が出て陰性でマリーナのシャワーもトイレも自由に使えるようになった日から1ヶ月だからです。
それと和江さんの誕生日が11月24日なのでその日は陸に居たかった。
残りのカーボベルデのお金を全部使おうと思っています。
もちろん不足すればATMに行きますが出来るだけ使ってしまわないとエスクードというこの国のお金は使えるところがありません。
たいしたことではないのですが毎日の散歩中カーボベルデ ミンデロの町で気がついたことなどを書いておきます。
先ずは犬がとても痩せている事、そして温和しいこと、また人間に不信感が無く何処でもどかっと寝転んでいます。
道路端の歩道だろうが車道の隅だろうが車や人を全く気にしない状態です。
それがほとんど放し飼いというか勝手に生きている野良犬のようです。
中には主人の前でしか見せないような逆さまになって大股開きで寝ている豪傑も居ます。
不思議なことに沢山居るそれらの犬の90%くらいが気がつけば雄犬です。
雌犬は何処へ行ったのでしょう。
最近気がついたのですがほとんど雌犬を見かけることがありません。不思議です。
そういえば子犬もほとんど見ません。 雄犬の成犬ばかりです。
もう一つ不思議なことに気がつきました。 家々の玄関ドアです。
2重扉というか奥の扉は木で出来た扉が多いのですが、30%くらいのお店などはその入り口ドアの外にもう一つ鉄の格子ドアが付いている家もあります。
普通のドアの多くの取っ手が不思議なことに斜め45度くらいに取りつけて有ります。
その下にキーの差し込み穴があるのが普通です。
日本ではドアノブは縦か横に取りつけるのが多いと思うのですがここミンデロではほとんどが斜めです。
変なことに気がついたものだと思いその点を気をつけて歩きましたがほとんどの家がそうなのです。
日本人とはちょっと美的感覚が違うようです。
毎年この時期にスペイン領カナリア諸島からカーボベルデを経てカリブ海セントヘレナまでのレガッタがあるそうです。
例年なら100艇を越える艇が参加するそうですが、今年は25艇しか集まらなかったと言います。
武漢ウイルスのせいで参加を取りやめた船が多かったと言う事でした。
こんなところでも武漢ウイルスは影を落としています。
まさみさんと言う日本人女性とその家族が乗った船も参加しており久しぶりに和江さん以外の人と日本語で話しをしました。
出航前にPCR検査をして出航しないとカリブ海についても隔離されると言う事でもう1週間くらい前に検査をしたのだそうですが未だに結果が出ていない、きっと検査サンプルを何処かへ無くしたのではないだろうかという噂が広がっています。
もう一度検査を等と言われているらしいのですがそれの結果を待っていては今から海は荒れると言う天気予報だから出ようという人達も居るようです。
今日は日曜日なので動きたくない人が多いと想いますが、ここに居て何もすることが無くどんどん買った新鮮な食料も古くなるし無駄な電気代水道代とお金が必要になります。
この間から毎日のようにフローティングバーで艇長会議を開いています。
毎日のようにマリーナ入り口で会う英語の上手な青年が居ます。
彼は腕輪や指輪などの飾りを作ってマリーナのお客さんに売っています。
3人ぐらいがグループになってアフリカの木工製品を売る人やサメの歯や貝などを売る人そして彼の作った物が毎朝階段に並べられます。
昨日たまたま和江さんがココヤシの実の堅い殻で作った腕輪が気に入り買ったのですがほんの500円ほどのお釣りを持って居ないと言います。
小銭でも紙幣でも廻りの人みんな持っていないのです。
そのくらい売れていないみんな貧乏だと言う事でしょう。
彼の名前はOsman Bojug(オスマン ボジャン)という40歳ガンビアの人です。
英語を流暢に話します。
その英語どこから来たのと聞くと学校に入っての授業は全て英語でやるのでガンビアではほとんどの人が英語が出来るそうです。
子供が3人にて仕送りをする為にカーボベルデへで稼ぎに来ていると言いました。
なかなか味のある飾り物を作っています。
ガンビアはカーボベルデよりももっと貧乏な国なのだそうです。
それともう一人フローティングバーで掃除夫の様な仕事をしているアドリアーノ(あだ名はシャララ)という人
彼は55歳で黒人なのにブルーアイです。
お父さんがドイツ人で彼が3歳の時に居なくなったのだそうです。隣のAntao 島出身だそうです。
先日たまたまマリーナ入り口に来ていたアドリアーノのお兄さんだという人を紹介してくれました。
お兄さんはサングラスをしていて眩しそうにサングラスを取って挨拶をしました。
彼こそアドリアーノよりも素晴らしいはっきりしたブルーアイの黒人でした。
ブルーアイの人は太陽光に非常に弱い目を守る為にサングラスが必要なのです。
僕達が朝の散歩で沢山見かけたほうきを持って道を掃除している人と同じオレンジ色で足の部分に反射テープが着いたつなぎを着ていました。
カーボベルデ政府かミンデロに雇われた掃除人です。
この貧しい国で道にはほとんどゴミらしいゴミが落ちていません。
毎朝沢山の人が薄暗い内から太陽が上がって暑くなる前まで掃除をして居るからです。
素晴らしいことだと思います。
メキシコやエクアドルとは大違いで、そんな事が犯罪の防止になってると僕には思えます。
今年はカーボベルデマリーナは武漢ウイルスのせいでお客が居らず、例年なら満杯のマリーナも去年僕達が来たオフシーズンよりもヨットの数が少ないそうです。
来ている船も何だか焦り気味にみんな直ぐに出ていきます。
クルージング艇のあの何処かのんびりした雰囲気が無くなってしまった船ばかりです。
僕達だった何処へ行ってもマスクなので嫌になっています。
早く日本に帰ろうかと話しています。
次は 11月26日出港で南アフリカに向かう予定です。