(2001/5/27〕 酒とヨット

 どうしたことか、私は相当な飲んべえだとみなさんに思われているようです。確かに飲むのではありますが浴びるほどというのにはほど遠い、今では普通に飲めると言うくらいの物です。

 私の知る限りでは酒に強い人は船酔いにも強いような気がします。何かにつけて人が集まると酒を飲みますが、ヨットでは飲酒運転ありでもそんなには飲めません。一人で乗るときや、長距離外洋航海などでは酒も欲しくなくなります。(自分が船長の場合)

 洋の東西を問わず船乗りと酒は切っても切れない関係のように思われていますが、あれはどうしてなのでしょう。昔の帆船物語や海賊の話などには必ずと言って良いほどアルコール度の強い酒の話が出てきます。

 考えてみると、帆船のような閉鎖社会での潤滑剤としては酒と とてつもないホラ話くらいしかうっぷんのはけ口はなかったのかも知れません。

 ヨットが集まると大抵は酒盛りが始まります。ヨットが集まるとというのは港にと言うことで、一走りして帰ってきたとか、レースの前後に見慣れないヨットが沢山集まって楽しい酒盛りが始まります。あの雰囲気は好きなのですが、なかなか今ではそういう機会に恵まれません。 

 海の上のほんの小さな穴蔵に薄暗いランプの下 怪しいヨット乗りが集まって宴会をしている所を考えただけでも少年の日に読んだ、ロビンソンクルーソーや15少年漂流記を思い出さずにはおれません。ヨットでは昼間の宴会はちょっと考えにくいのです。いつの間にか夜静かにキャビンで酒を飲むおじさんセーラーになっている私でした。

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