53 起きて半畳 寝て一畳
畳生活の日本人だから感覚的に解る言葉だと思いますが、
私はこの言い方が非常に気に入っています。
まさに私の考える理想のヨットなのです。
そういう私の工房にも家にも不要な物がたくさんあります。
もう先がはっきりと見えた私には不要な物だらけです。
18年間も子育てをしていて引っ越しをしていない旅人は、
ゴミの山に埋もれてしまったような気分です。
地球の一部の土地をへいで仕切ったり杭を打ったりして自分の物だと主張するのもおかしいし、
必要以上に大きな家を作って物をため込むのもネズミみたいなものです。
何度も言うように世の中で価値があるとされる地位も名誉も金も何にも通用しないヨットの世界に住むのに、
不要なものだらけなのです。
ヨットの航海で海人として本当に必要なものは健康と体力と知力です。
それと良いヨットとシーマンシップが有ればどんな海にも対処できます。
1人でその船の持つ最高の力を常に発揮させることが出来るサイズの船で、
ありとあらゆる情報を仕入れて安全に、
そして楽しく面白くおかしくヨットの生活が楽しめたら言うことはありません。
起きて半畳寝て一畳の世界を背負ってカタツムリのようにゆっくりと世界中を見てみたいと思います。
ブッシュの戦争も泥沼化の方向に進んでいますが、
一般の市民はどの国でも平和に日々を過ごしたいと思っています。
洗脳されて戦前や戦中のようにみんなが同じ考えで突き進むような 事にならねば良いがと常々思っています。
ヨットの唯我独尊の生き方も世の中には色々な考え方がある、
というのを示すためには大変良いことかもしれないなと思ったりします。
1人1人が思ったことが言えなくなったり、
出来なくなったら世の中もおしまいです。