海の駅(2002/05/09)

 広島県の瀬戸内海に浮かぶ大崎下島 豊町と言うところに「海の駅」というのが出来ていた。
私が28年前にすぐ北に位置する大崎上島にあったヨット工場に勤めていたので、
このあたりは行った事がない港は無いといえるくらいよく帆走したものだ。

今回はドイツ人で広島大学の助教授をしているCarolin Funckさんという女性に誘われて、
5日6日と「海の駅ボートサミット」に参加する事になった。

舵社の植村さんも来ると言うし、
私は岡山県のボートもヨットもやり瀬戸内海についてよく考えている大前さんにも参加を呼びかけた。



ところがどうだ 元気なのは集まったヨットやモーターボートの人たちで、
国土交通省も、豊町も腰が引けている。

豊町は3年前に全国に先駆けて海の駅構想をぶち上げて、
埋め立てをしてまで港を作り
どこで見てきたのか都会のハーバーの浮き桟橋や(ちょっと串が短く大型艇は使いにくい)
宿泊施設や土産物売り場まで作っていた。

停泊しているのは地元の力のある連中でこの港は何のためのものなのかよくわからない。

そして停泊料一泊1000円だとか、
1週間5000円だとか、
これだけ港が多くてどこにでも泊める事が出来て無料のところがいくらでもある瀬戸内海で停泊料など取ってどうするの・・・・・

来てくれるなと言うようなものではないですか。
だいいち集金人の日当もでないよ。



私は友人の船で瀬戸内海一周に付き合った事がある。

たいてい小さな漁港に入っていったがどの港でも そこに繋いではいけない こちらへと言うのは言われたが、
出ていけとはいわれ たことはない。

おまけに漁の終わった漁師さん達は話好きで気が良くて、
あちこちの港で食べきれないほどの魚をもらったし、
銭湯がない港では家の風呂に入りに来ないかと誘われもした。

新しくヨットやボートの世界に入った人たちは人間づきあいから習わないといけないのか、

知らない港に入っていくのに静かに入り停泊しても良い場所を地元の人に聞き、
地元の人としっかりおしゃべりもして、
出来たら地元で買い物もし、
夜は早く寝て、
ゴミは全部持って出航する 。

それは楽しくクルージングをするには当たり前の事なのです。

海の駅の写真が少々萬丸のホームページにある。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/7771/

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