32フィートガフケッチ(2002/09/06)

仕事がないので毎日アスレチックジムと水泳教室通いで健康を取り戻しました。
私くらいの年代から病気自慢が始まるようですが、
今の私は73キロ有った体重も7キロ減量し健康そのものです。

中でもすっきりしたのが頭です。
中身もすっきりしましたが、
今年の夏は最高に暑い夏で遂にたまりかねて短髪にしました。

さていよいよヨット作りの仕事がしたいのですがなかなかこの不況ではみなさん思いつかないようです。
そこでどうせやるのなら自分の船を先に造ってしまおうと考えました。

横山晃さんが松山に帰ってくる前に私のために設計してくださった 32フィートガフケッチです。
もちろんサバニ船型の船で、
直進性重視の長距離クルージングに適した当たりはずれのない船型です。

その当時は船の大きさもそれで良いと思ったのですが、
だんだん体力が衰えていくだろう今となっては 少し大きすぎたと反省しています。
それでも暇に飽かせてどんどん作りためてほとんどの部品が出来上がっている今となっては、
後戻りをするわけにもいきません。

あと残っているのは大物の船体作りとメインマストとミズンマストのみです。
ブームやラダーやその他諸々の部品は作り終えています。
船体部品もステムやフレームやデッキビーム、エンジンベット、メインテーブル、マストステップ台などはもう既に出来ています。

後は工房の真ん中に船台を据えて、
フレームを立て並べてキールやトランサムを取り付け船体を張り始めたらスタートできます。
なぜいくらでも時間があったのにスタートしなかったかというと、
もし自分の船を造り始めると他の仕事としての船を受注できなくなるからです。

私の工房は最後に作ろうと思っていた自分の32フィートガフケッチを作るためのサイズになっています。
幅が6メートル、長さが14メートルです。
作業スペースを入れると工夫しながら仕事が出来る限界のスペースです。

9月1日からのスタートでおよそ1年で浮かすことが出来るところまで持っていこうと思っています。
今までのトータルの仕事量が1年少しかかっていますから、
全部で2年ちょっとで32フィートを完成させる予定です。

前の萬丸が23フィートなのに2年半かかった事から比べるととんでもないハイピッチです。
それだけ不要な部分や思い入れには目を向けないで、
外洋を走る事にのみ力を入れるつもりです。
私の残りのヨット生活、
おそらく30年くらいでしょうか、
それだけまともな強度を保ってくれたら充分だという考えです。

毎日トップページに「日替わり写真」として記録を載せていきたいと考えています。

造船に関する質問も何時でも受け付けます。

今日はメインマストとミズンマストの最高級のシトカスプルースが製材されて工房に届く日です。

海の広場に戻る

homeに戻