1 フレーム積層接着-1

36本あるフレームを一本ずつ積層しているところです。
フレームとは木造船の船体の内側にあるリブ(あばら骨)の事です。
木造船はキールと言う背骨とフレームと言うあばら骨に外板を張って船体を作ります。

冬なので今は材を布団乾燥機で暖めて置いてからエポキシを塗り、
積層が出来たら又全体を布団乾燥機で24時間暖めます。

積層する材を間に割り箸を挟んで間隔を空け積み重ねた上からブルーシートをかけて布団乾燥機で熱風を送り込んで暖めているところです。

上下に見えている木はブルーシートの押さえです。

工房二階のマスト積層の為のH鋼の上にサランラップをひき、その上で一枚ずつの積層材に接着用エポキシを塗ります。
塗った後は重ねたものをサランラップでくるみます。
気温が低いので暖めて乾燥させた材を一本ずつ引き抜いて接着用エポキシを塗ります。
暖かい内だとエポキシが良くのびます。

型はマイラー紙の上にコマを木ビスで止めたものです。
このくらいの曲がりだと7層くらい、厚味5氓ナ充分曲がります。


幅40沚bウ55氓フ材を積層しそれを半分に割って左右のフレームを一度に作ります。
実際のフレームサイズは24×40です。

バームクーヘンのようにマホガニー材の赤ととスプルース材の白色がきれいです。
型と積層材がひっつかないように、積層材の方をサランラップでくるんでいます。
型はコマ55×80×200位のものを型用マイラー紙ごと床にビス止めしました。

結構たくさんのクランプを使います。

ビスは型用のコマにそれぞれ2本ずつ打っていますので、作業を早くするためにエアードライバーを使って打ちます。

出来上がったら、全体を布団乾燥機で暖めます。
プルーシートをかけて周りを押さえ熱風を送り込んで24時間で出来上がりです。

出来上がってフレームだけを取り外したところです。
この後、次のフレーム用にコマの位置を全部移動します。

クランプの上にある木っ端はフレームを型用のコマに押さえのための当て木です。

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