エンジン積み込み(2003/04/01)

2003/04/30

 

エンジンルームの床や壁
エンジンベット

全部の閉じこめる部分に低粘度エポキシを塗る
真ん中の白いのは
シャフトにマスキングをしたところ

 

今朝友人の送ってくれた絵本の詩

輝くふたつのひとみのなかで
静かに光をはなつ真珠の美よ
人はそれを求めて 暗黒の深みへと身をおどらせる
深く深く身を沈め もがき苦しんでこそ
ふたたび浮かび上がってこられるのだ
大海原に身をゆだねる船乗りたちは
栄光へと船を進めることを欲するならば
どれほどの夜 痛む目をこすりながら
眠気と戦うことになるかを 承知している
百万の言葉を連ねても 行動に移さぬかぎり
一生を終えて残るのは ただ夢ばかり
船乗りシンドバット

 


2003/04/29

エンジンを持ち上げておいて

エンジンルーム(コクピット床下)全体から
エンジンベットにかけて
エバデュアーと言う防腐剤入りのエポキシを塗った

もう二度と手が届かなくてと言う部分ではないが
もし後から塗るとなると大変な手間を食う部分なので
今の内にしっかりと塗っておくことにした

ここ2日から3日内にコクピット床を接着することになるだろう

エバデュアーはエポキシのなかでも最低の臭いだ
工房中が臭くてたまらなくなった
エポキシ硬化剤は強度発ガン性物質だ

 


2003/04/28

船首部分のエマージェンシーを想定したバルクヘッド

リンバーホールを閉じた ウォーターラインより高い位置の
バルクヘッド(仕切り板)を
船首から1.5メートルくらいの所に設置

万が一船首に穴が開いても沈没は免れる様にした

木造船は何処にでも釘が打てるので応急処置は楽だ
本当はFRPの船にこそこのバルクヘッドは必要である

設計ではフォクスルにトイレを取り付けるようになっていたが
トイレシャワーはメインキャビンに移動したので
フォクスルには個室のバースをもうけることにした

 

 


2003/04/27

入り口階段の途中の段も出来上がった
これで出入りが大分楽になった

エンジンは下の大きな箱の中に 収まっている

その箱の回りを囲むように床の下を仕切ってしまう木片が見えている

エンジンまでの油が混じるであろうビルジは
一度エンジンの先端で堰き止める

昔はリンバーホールという穴をフレームの一番低い部分に開けて
全部のビルジが全て船の一番低いところに集まるようにしておいて
ビルジポンプで排水というのが主流のやり方だったが

今の船底のフラットな船は
とにかくビルジをコップ一杯分ため込んでも
船内中暴れてびしょ濡れになるので
何時もドライビルジの船に保つ必要がある

そこでスターン物入れ
エンジンルーム
メインキャビン
先端から1.5メートルの隔壁(先端に穴が開いたときの不沈のための)
とリンバーホールを閉じてビルジを分けている

 


2003/04/26

コクピットコーミング

少しでも軽くする為にコーミングの合板の中抜きをして
釣り竿などの長いものを入れるところとした

コクピットに関しては外のデッキ面から
コーミング立ち上がり
ウインチなどを取り付けるコーミング天
背もたれ
座席
座席を支える縦壁
そしてコクピット床と面が続く

全てが繋がるようにネダ部材を切り出した

エンジンを据えるまでにエンジンの回りを全てしあげないといけない
そのためにコクピットまで仕上げないといけなくなった

今度雨が上がったらエンジン回りの縦通材の接着から始めよう

 


2003/04/25

船内への出入り

昨日までは右サイドのコクピットの当たりに取り付けた
仮の階段で作業足場から船内への出入りをしていたが

スターン物入れの部分のデッキを借り付けしたので
トランサムからコクピット床を通って

ドッグハウス階段に行けるようになった

普通の自作者と違い船の回り全体に足場を作り
船内への出入りもなるべく楽な方法を考える
そうすることで工事期間の短縮を狙うと言うのもプロだろう

でも船内作業はどうしても無理な姿勢が続くので
足のふくらはぎが痛くなる
それに体中の日頃使わない筋肉が悲鳴を上げている

なるべく早く床板を張る仕事をしなければならないと思う
足場がしっかりしただけで仕事の進みは随分違うものだ

今月の日替わり写真

 


2003/04/24

キャビン入り口から船内を見たところ

下の方に写っているのがエンジンカバー兼階段

左にあるのがギャレー
ギャレーの手前側にジンバル付きのコンロが来る

右の囲まれた空間はトイレとシャワー室

その前のテーブルがあるところがメインキャビン
色が黄色く変わっているのはその部分だけ水銀灯の光が照らしているから
私はメインキャビンのベンチ寸法取りをしている

その前のバルクヘッドをくぐるとフォクスルとなる
フォクスルにも一人分のバースを作るつもりだ

今月の日替わり写真

 


2003/04/23

キャビン入り口階段
昨日とは違う角度から

上のステップになる小箱はバルクヘッドに接着
前面の板だけは開くようにビス止め
この小箱のコクピット側にエンジンコントロールパネルを付ける

その下のエンジンカバー兼階段は
一つの大きな箱になっている

上の小箱でしっかり押さえているので
200ミリ前方に引き出すようにしないと取り外せない

床板を入れたら完全に固定されることになる

昨日はギャレー回りを工作していたので
せっかくの接着日和を接着時間には半日しか使えなかった
今朝はまだ雨は降っていないので
パソコンもそこそこに接着を始めることにする

 


2003/04/22

キャビン入り口階段

エンジンのカバーとエンジンコントロールパネル入れを兼ねる

一昨日雨だったので昨日は接着をしないでみんな仮止め
ギャレー回りも少し進めた

今日は接着を開始しようと考えている
カーリン部分と
コクピット床部分
それにエンジンカバー兼キャビンへの入り口階段

いよいよどんどん内装を進める時期に来た
船体を反転正立させて早くも一ヶ月半が過ぎた

 


2003/04/21

キャビン入り口階段

手前に見えている幅広の板は
ドッグハウスのサイドコーミングを立ち上げるための
カーリン材仮止め

その後の私は入り口のステップを採寸しているところ

この部分にコクピットからのエンジン操作パネルを取り付けるつもり
結構奥行きが必要になるので
只の踏み段だが寸法が大切になる

その下にはエンジンがあり
エンジンカバーも入り口階段の役目を持っている

 


2003/04/20

大阪から石田さんと土井さんがヨットで堀江港に着いた
ほんの2時間ほどだったがヨットをお見せして
工房の二階でコーヒーを飲んだ


午後からコクピットの床を仕上げにかかった

雨が降ったので接着は明日以降だがほとんどの部材は作り出した

中央のビームをまたいだ板はミズンマストが立つ部分の補強

エンジンを完全に固定して
今からの仕事をスムーズに進めるために
エンジン回りを塗りおえないといけない

そのためにはコクピットの床を支える
左右の 前後方向のバルクヘッドを固定する必要がある

 


2003/04/19


コクピットの床を制作にかかった

エンジン回りを先に仕上げて(塗りを終えて)
エンジンを固定する必要がある

それにはコクピットを支える左右の板を取り付けないといけない

デッキも早く張りたいが

コクピットも早く仕上げたい

何もかも同時進行
頭がこんがらがらないように
一つずつ仕事を片づける必要がある

一人でやっているのだからどんな仕事も何れはしないといけない
どれを先にやるかは手順に関係なければ
そのときの気分で決まる

 


2003/04/18


ワイドコンバーターのトリック

デジカメにワイドコンバーターを取り付けているので
広い範囲を写すことが出来るが
写真のサイズと実際のサイズが随分違って見える

中央右上でカーリン部分の仕事をしている私が小さく写っている

真ん中を仕切っているバルクヘッドの穴からエンジンがのぞいている

その部分から後ろ2メートルがコクピットで
次のバルクヘッドから後ろが
スターン物入れとなる

エンジンが見えているバルクヘッド から後ろが
随分長く見えているが
実はそれより前の方が後ろの2倍くらいの長さがある

 


2003/04/17


スカーフ繋ぎ

工房の二階現図場に有る10メートルのH鋼の上で
カーリン材をスカーフで繋ぐ

クランプが集中しているのが接着面

カーリン材というのはドッグハウスとデッキとの繋ぎ目の木
前後方向に5.5メートルくらいの長さがある

そんな長いマホガニー材は買えないので
接着の面を斜めに切って面積を大きくしてエポキシ接着と言うことになる
厚味の12倍の斜め接着面で繋ぐ

スカーフ繋ぎの部分はそれをしない部分よりも強くなる

 


2003/04/16


反り台カンナ

Y-15。の現図を引くのに
1000Rと3000Rの定規が必要になり

合板をジグソーで切り抜いて定規を作った

そしてR凹面の仕上げに反り台カンナを使った

30年くらい使っている頭が割れてボルト止めしたカンナだ

まだまだ充分使える

 


2003/04/15


コクピットコーミング

コクピットの背もたれを借り付けしてみた
ドッグハウスサイドの続きで
上手く面が繋がったようだ

コクピットは床の面から仕上げて
かかとの蹴込みを立ち上げ
ベンチを作り
それからコクピットコーミング背もたれ
次にコーミング天板
その外がドッグハウスの続きの面になる

それらの面は左右対称で
一つずつの面が各フレーム間で連続性を持たねばならない

現図がしっかりして居れば
何も考えなくてもそうなっているはずである

 


2003/04/14


カーリン

聞き慣れない言葉でしょうが
デッキからドッグハウスが立ち上がる部分で
ドッグハウスの側板を支える為の木を言います

デッキビームの船内側の木にクランプで借り止めしているのは
カーリンを支える下側の木で

デッキビームの端を切りかいで接着してあるのが
カーリンを支える上側の木です

このデッキビーム端の上下の木を結ぶ厚味18ミリ幅100みりの
前後方向に通す木をカーリンと言います

カーリンを通してデッキを張れば
次はドッグハウス側板にかかることが出来ます

いよいよデッキ張り寸前まで行きました

 


2003/04/13


ヨット工作教室

札幌から来られた高橋さん

4日目にして殆どボディープラン引きも終わりそうなところまで頑張った

何しろヨットは初めてだそうなので
私自身が常識だと思っていることの再確認になる

普通現図引きの屈み仕事は腰が痛くてたまらなくなるはずなのに
高橋さんは腕が痛いそうだ

ほとんど教えることはないので
作業手順と
船台の作り方の絵を描いて昨日は一日終わった

作り始めたら高橋さんも質問の山を私に投げかけるだろう

 


2003/04/12


メインキャビンテーブル

今から10年近く前に作っていた物を
二階の現図場より下ろした
埃をかぶっているが暇なときに作ったので出来はよい

使わないときは通路側天板を折り込む構造になっている

写真反対側のテーブルの足になっている箱には
物入れが付いている
なかなかの傑作だ

ヨット工作教室と言っても
本人に考えてもらうための物だから
よほど困らないと口出しはしない様に心がけている

高橋さんは一仕事としての現図引きを
頭の体操だととらえているようだ

体は慣れない作業で苦しそうだが
どうやって船を造るかをどんどん頭の中に描いている
今日当たり乗艇までシュミレートできるかな???

 


2003/04/11


昨日から1週間ヨット工作教室
工房二階の現図場でディンギーの現図引き

32フィートガフケッチはお休みです

札幌から高橋さんという方がヨット工作教室
最初のステップを受講に見える

高橋さんは最終的には10メートルくらいのクルーザーを作るつもりだという
それでも定石通りチャイン艇のディンギーから作ってもらうことにする

最初は横山晃さん設計の(Y-15 。)を選んで現図を書く
とにかく足腰の痛い仕事だ

私が初めてヨットの現図を引いた25年前を思い出す
スミツボで墨糸をはじいて真っ直ぐな線を引くことさえままならなかった

私が悪戦苦闘して半年にも及んだ現図引きを
要点を伝えながら1週間でやってもらう事になる

高橋さんは器用で飲み込みが早い
一日目に墨糸で直線が綺麗に引けるようになり
二日目でバテンに添ってスミサシで綺麗な曲線が引けるようになった

オフセットの数字(三次曲面を表す数字)の意味は
最初から理解していたようだ


2003/04/10


左下に見えるエンジンにビニール袋をかぶせた

メインデッキからドッグハウス(メインキャビンの出っ張り)
を立ち上げる 為のカーリンという部分を作っているところ

クランプで仮止めして全部を一応組み立ててみる

前に行くほどきつい曲がりなので
なかなか曲がりにくかったが
何とか止め付けることが出来た

今度晴天が二日以上続いたら
エポキシ接着の予定です


2003/04/09


左クォーターバース最後端のスターン物入れへの抜け道

スターンハッチを開けてこの部分の差し板を外すと
クォーターバースに盛大に風が通るはずである

ヨットはそれぞれの開口部から水が入らないことは大切なことだが
水が入らないようにすると風も入らないと言うのでは困る

必要なときには船体全部を吹き抜けるような風が欲しい物だ

赤道直下でも日陰で風が吹き抜けるところは
随分過ごしやすい

荒天に強いヨットはもちろんだが
普通の日々も過ごしやすく作らないといけないと思う


2003/04/08


活性炭吸収缶が入ったマスクをして
手には手術用のゴム手袋をして
エポキシ接着をやっている様子

昨日全ての左右方向のバルクヘッド(仕切り板)は接着終了

デッキ張り前の部品取り付け部の補強や
ドックハウスを取り付けるためのカーリン材など
結構接着しないといけないところが残っている

夕方からは天気が崩れて今朝は雨が降っている
最近雨が多くて松山の水不足も解消したようだ


2003/04/07


これがエンジンのプロペラ
大きいなと言う人もいるし
何と小さいなと言う人もいる

このサイズのヨットではこんな物だろうと私は思う

昨日も近所だが忙しい中西さんが工房を訪ねて
私は留守だった

隅田さんはよく訪ねてくれて毎週のように会える

皆さんやっぱり電話をしてから来てくださいね


2003/04/06


昨日は名古屋に出張中に知り合いが訪ねてくれたそうだ

殆どの時間は工房で仕事をしているが
たまに出たときに人が訪ねてくる

運が悪いと思う
連絡を取ってから来てください
出来るだけ工房にいるように調整します

今日は晴れたが昨日の雨で湿気が多く
エポキシ接着は出来ない

一気に接着が出来るように
あちこちの部品造りをするとしよう


2003/04/05


一日中雨だった

エンジンを仮に取り付けてみた
上手く行きそうなのでエンジンを吊り上げておいて
今度晴れたら
エンジンベット回りに低粘度エポキシを塗ることにした

雨が降るので次の晴天に接着する場所の木工作業を進めた

コンロのオーブンレンジのサイズを測ると
収まるべき場所に収まらないので
バルクヘッドの位置を30ミリほど広げることにした
きちんと測ってやらないと二度手間だ


2003/04/04


昨日の天気は花曇り

エンジンを積み込むために3メートル船を前進させる

扉を開けたら道行く人が振り向く

スターン側からエンジンを持ち上げておいて
船を元の位置にもどし
エンジンを下ろしてエンジンベットに借り止めする

船台のキャスターを取り外して一件落着

 


2003/04/03


バウ(船首)デッキ下補強

ちょっと解りにくい写真だが
一番右に見える板は足場板
全体に写真の右にある白い部分は表の扉

左からデッキビーム5本をまたいで中央にあるのが
ウインドラス(アンカー巻き上げ機)と
バウスプリットのための補強

その左右にある補強はバウのクリートを止めるため

その両サイドにシアーにそってある補強は
バウパルピット(船首落ち止め枠)の足を固定する補強

船全体の部品が取り付く部分の補強が終わってから
デッキを張ることになる

補強板入れも殆ど終わり
もうすぐデッキ張りにかかることが出来る


2003/04/02


プロペラシャフトが通る管を保護する
外部管導材をマイクロバルーンフィレットで補強した

シャフトを通す管は固定しておいて
外側出口の周囲を接着用エポキシで回りを埋め

船内から低粘度エポキシを隙間に流し込み
完全に船体と一体に固定した

これで全く動かなくなりシャフトを通すと
後はエンジンを据えるのみとなった


2003/04/01


早くエンジンを乗せたいので
管導材回りとエンジンベット回りは
マイクロバルーンエポキシのフィレット付けを終わらせた

シャフトを通す砲金パイプも固定しておいて
隙間に低粘度エポキシを流し込んだ
ナイロンぷくろをかぶっているのが
シャフトが通るパイプである

間違ってエポキシがひっつかないようにナイロン袋でカバーした

これで防腐剤入りエポキシエバデュアーを塗ってから
低粘度エポキシを塗って仕上げたら
エンジンを乗せることになる

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