「花丸」進水 (2004/11/01)


2004/11/30(晴れ)

初帆走21日の写真

昨日は花丸にカメラを忘れて行ったので写真を撮れなかった

いよいよ今日は船検の本検査だ
検査自体は全く問題ないのに船が仕上がっていないと言う矛盾
おかしな話だが仕方がない検査は通さないと捕まる

車検だと危ないから最低でも車検くらいは受けておこうと思うが
船の検査は危ないから受けておこうとは思わない
危なくないようにするのは自分自身だ
仕方がないから受ける
出来たら受けたくないと言うのが本音
何の役にも立たない

モーターボートの人はどうなんだろう
船検を受けるのは危険回避の意味もあるのだろうか

お客を運ぶ本船などは受けていると思うから安心して乗れる
と言う面もある

 

 


2004/11/29(晴れ)

2.1メートルのバウスプリットを 根本で折り曲げて係留している
潮の満ち干が大きいのでそのままだとテンダーを泊めておく事が出来ない

そのバウスプリットを下ろしたときに入れる12ミリのピン
出し入れが非常に難しい
何とかその問題を解決しないと洋上でのバウスプリット張り出しは危ない

それとメインセールガフブーム上げ下ろしが非常に困難だ
滑りを入れたりもう少し工夫して簡単に上げ下ろしできるようにしないと
突然の強風でリーフしないといけないと言うときなどに対応できない

まだまだ「花丸」は問題山積みの船だ

それとは関係なく明日は船検の本検査だ
備品などはみんなそろえているので通ると思う

 


2004/11/28(晴れ)

二回目の帆走

水線長が長く足が速い船なので堀江湾が小さく感じられた

この写真は柳原漁港への帰りアンカレッジマリーナの前を通過中
アンカレッジマリーナの日野さんが 写してくれたもの

夜目遠目傘の内と言うが遠目美人の船だ
乗っているのは慣れなくてしんどいが遠くから見たところは美しい船だ

 


2004/11/27(曇り)

これも21日 日曜日の帆走写真

普段は一番前のヤンキージブというバウスプリットからの
ジブセールを張る機会は少ないだろうからこの写真の感じになる

メインマストの根本に立っている人と比べいかにセールが大きいか
これでは吹いてきたら扱えないので
早め早めの対応は必ず心がけねばならない

今日は大阪から友人が来る
乗る事が出来る風か風と相談してから出航するかどうか決めよう

雨が降ると言っていたのはどうやら昨夜で終わったようだ

急ぎの仕事がまだ仕上がっていない
仕事の方も気になる

 


2004/11/26(晴れ)

これも21日 日曜日の帆走写真

今からは外部から「花丸」を写す機会は少ないと思うので
初帆走の写真を大切にしようと思う

船検が30日に通ったら直ぐにでも
その辺りへ帆走テストを繰り返すつもりだ

最初の航海は宇野港経由で大阪へと言う事に決めている


2004/11/25(晴れ)

これも21日 日曜日の帆走写真

広島からわざわざヨットで初セーリングを見に来てくれた
上原さんが送ってくれた写真

毎日不都合が出た部分を少しずつ修正している

30日に沿海仕様の船検を受ける事にした
備品もみんなそろえた

後は船検証さえ手に入れば日本中どこへ行っても良い事になる
でも沖縄と小笠原を除くというのはひどい話だ
「花丸」よりも外洋に向かない船がいくらでも行っている

イーパブやライフラフトをそんなに買わせたいのか
金のないやつはどんな良い船を持っても外洋には出る事が出来ない仕組みか

セーリングボートは今の検査や免許の仕組みから外して欲しいと思う
それらは全くセーリングボートの現状と会わないパワーボートの為のものだ


2004/11/24(晴れ)

 

これも22日 日曜日の帆走写真
風が無くなってセールを下ろす寸前

隣の船の隅田さんが沢山写真を撮ってくれた

しばらくは初帆走の写真を載せるつもりだ

昨日は不具合の部分の木工をやり
木部が現れた部分に低粘度エポキシをしみこませ
その上にウレタン白を塗って紫外線カバーとした

木の船だからちょっとした改造は直ぐに出来るが
後の木部のプロテクトがそう簡単ではない


2004/11/23(晴れ)

シンガポール在住の能見さんと言うホームページの読者が訪ねてきた

立っているものは親でも使えまして他人は・・・
とばかりにいろいろ手伝ってもらった

向かって右が能見さんでその頭の右トイレ仕切バルクヘッドに
フランス人セーラーヤニックさんにもらったバロメーターを取り付けた
アナログで一週間記録式のヨットにはぴったりのサイズだ

今日はマスト関係の木部を後から加工して木肌が出た部分の塗りをする
低粘度エポキシと白のウレタンを塗り紫外線を遮る
天気予報ではよく晴れるそうなので今日一日で両方塗れるだろう


2004/11/22(晴れ)

初セーリング
宇和島の徳田さんが手伝ってくれました

「花丸」はスムーズな動きをしていましたが
慣れていない艇長の私はあちこちでミスをやりました

広島からわざわざ花丸の初セーリングを見に来てくれた上原さんの
40フィート「プリマドンナ」という船に乗り移って見た花丸は
それはそれは美人でした

辺りのいつも見慣れた瀬戸内の風景が
一気に南太平洋かと思いたくなるほど 素晴らしい容姿のヨットです

先ずは瀬戸内海にデビューしました
どこかで見かけたらお声掛け下さい

 


2004/11/21(曇り)

今日の初帆走に備えセールをセット
前からインナーステースル
メインセール
ミズンセール

これ以外にジェノアセールと
ミズンステーするがある

メインセールのセットはやっかいだった
巧くいったとは思えないのでもう一度やり直す事になると思う
きちんと出来たらもう付けっぱなしになるだろう

セールをセットし終わったら丁度夕日が沈むところだった

まだ清水タンクジョイント部分の水漏れが直っていない

 


2004/11/20(晴れ)

前照灯を点灯させようと花丸に行った

連れ合いはリラックスしてしまって船内でいきなり絵を描き始めた

それでも何とか頼み込んでマストに登るのをサポートしてもらう

前照灯が点かない理由がわかった
サイドステーに這わせた電線が断線している
これを探し出すまでに3回もマストに登る事になった
思わぬ落とし穴があるものだ

 

 

2004/11/19(曇り)

昨日の雨が上がり曇り空だが快適な朝

ほとんど毎日「花丸」に行きエンジンをかけている
写真左の排気口から冷却水と一緒に排気が勢いよく出る

噴射ポンプからと燃料送りポンプからの返りの燃料を
燃料タンクのエアー抜きに戻すようにしてから
燃料のエアー抜きをしなくて良くなった

船内のあらゆる部分をもう一度確認している

やらないといけないのはセーリングのための装置取り付けが最優先
後はゆっくりとやればよい

今度の日曜日風が良ければ全帆を張ってみるつもりだ

 



2004/11/18(曇り)

2.1メートルのバウスプリットを折ったところ

ステムに結構重たい折れる部分の金具を取り付ける事になったが
あまりに長いバウスプリットなので岸壁にバウ着けするときに困る
折りたためば楽に乗り降りも出来るし横付けしたときにも場所を取らない

問題は夜このまま走るとバウの両色灯が隠れて見えない事だ
それと揺れる外洋では折ったり出したりの煩雑な仕事は
難しいだろうと思う

進水して始めて昨日は船に行かなかった

 


2004/11/17(曇り)

メインブームジョーとガフブームジョーの違い

上にあるジョーの部分が反っているガフブームは
スプレッダーの下まで斜めにして持ち上げる

下に下ろしてマストと直角になった今の状態と
上に持ち上げてマストに斜めになった状態と両方に対応するため
ジョーの部分は反っている

メインブームとほとんど変わらないこんな大きなガフブームを
どうやってマストの上の方まで持ち上げるかと心配していたが
心配には及ばない1/6テークルの滑車を二つも使って楽々と上げる事が出来る

ブームの間にあるステンレスのタガ( mast foops)は10本あり
セールに縛り付けることでセールがマストから離れるのを防いでいる

 


2004/11/16(晴れ)

昨日の後かたづけと整備が終わって「花丸」を降りるときの写真

雨で濡れて取り入れるのが面倒なので
インナーステースルジブとミズンセールは取り付けたままだ

後残すところ前照灯が点かない事と
マストをきちんと立ててデッドアイを固定する事と
メインセールのフィッティング
ゼノアジブのフィッティングでほぼ大まかな仕事は終わる

今日はオートパイロットのティラー側金具を手直しした
ティラーが軽いのでオートパイロットはスムーズに動く
機走であれほど楽そうだから帆走だともっとスムーズだろうと思う
サバニ船型の船は手放し直進も普通にできる

 


2004/11/15(雨)

昨日は興居島まで機帆走

エンジンが新しいので1800回転くらいしか回さなかったが
ゆうに5ノットは出ている
水船長速度が長い船ほど速いというのを実感できた

写真はバウスプリットのアンカーローラーからデッキに取り込めるようにした
常設のバウアンカー(中村技研工業のVDQクイックアンカー8キロ)である

チーク製のアンカー置き場をデッキに備え付けた


2004/11/14(曇り)

ミズンマストグースネック部分

マスト前部には図面にないハリヤードウインチを取り付けた

今日は下ろしてから一週間も経つのでそろそろ整備も大分終わり
初セーリングをと考えている

今不安なところはマストを支えるワイヤーがきちんと張れていない事か

清水系統の水漏れもあるし

マスト前照灯が点かないと言うのも解決しないといけない

昨夜は二度目の船中泊
曇りで風もなく暖かくて快適だった


2004/11/13(晴れ)

北条市柳原漁港のヨット「花丸」

昨日15:00くらい引き潮の時に船に渡る

船内側から折り曲げてあるバウスプリットを写す
バウスプリットは別名(ウイドメーカー)とも言う
ウイドとは後家さんの事である
「花丸」のバウスプリットは2.1メートルあり
先まで行こうとすると落水するのに充分の長さだ

知らない港での槍着けにも支障を来すので
上に折って邪魔にならないようにした

 

 


2004/11/12(曇り)

北条市柳原漁港のヨット「花丸」

今日は忙しくて更新が夕方になった

メインマスト下のビレーピンあたりを写す
最近のヨットはこんな装備をしているものはないので珍しい写真だ

風が強くて肌寒い一日 となった

 

 


2004/11/11(雨)

北条市柳原漁港のヨット「花丸」

今日は雨なので写真は何日か前のもの

毎日船に行って少しずつ整備している
昨日はインナーフォアーステーをバックスプライスで短くした
船の上のワイヤースプライスは陸上の倍は時間がかかる
デッドアイ&シンブル入りアイの方は工房でやった

今日は燃料タンクからエンジンへの燃料ホースを繋ぎ変える
戻り燃料のホースは別に繋ぐ事にする

 


2004/11/10(晴れ)

北条市柳原漁港のヨット群
ワイドコンバーターレンズでマストが歪んで見える

合計8艇の船がそれぞれのテンダー(渡し船)を舳先に繋いで係留してある

私の花丸はあまりに大きいので場所を移動して真ん中に係留させてもらった

船は8艇だが「花丸」は2本マストなのでマストの数は9本になった

柳原漁港を母港として外洋に出て行くまで日本のあちこちを巡りながら
シェークダウンという試運転を繰り返すつもりだ

とりあえず今週中にはセールを張ることが出来るところまで持っていきたい


2004/11/09(晴れ)

今朝早く「花丸」に行きました
木星と金星が月の下に大きく並んで見える朝で
航海灯のテストにはもってこいでした

最初の夜は船泊まりでしたが昨夜は疲れていたので家で寝ました

朝の一仕事が終わり退船するときに撮った写真です
バウスプリットを上に折り曲げていますが
他の船より1メートルくらい舳先を前に持ってきても
船尾は他の船より2メートルくらい後ろに突きだしています

柳原漁港の漁師さんたちの邪魔にならなければよいがと思います

 


2004/11/08(晴れ)

やっと浮かびました
連れ合いと二人で柳原漁港に回航中です

写真は同じ柳原で隣に泊めている隅田さんがメールで送ってくれたものです
全く1/10モデルその物です

ウインドベーンの水中翼回転芯があまりに後ろすぎて
ラダーの邪魔をするので
もう一度アンカレッジマリーナへ上架し直して取り外しました

従って暫くはウインドベーンなしと言うことになります
何もかもうまくいって帆走が始まったら又上架してもらい
ウインドベーン水中翼を直して取り付けます

 


2004/11/07(晴れ)

マリーナの隅っこに長く置いてもらっていたのを
他の船の中に入れてもらってマストを立てると
その姿が非常に目立つ ようになった

二本マストで昔の帆船のような索具だからか
いろいろな人が来ていろいろ声をかけていく

ヨットという乗り物は
乗っているより遠くで眺める方が ずっと楽しい乗り物だが
「花丸」がセールを上げるとそれはすばらしい眺めだろうと思う

今から柳原漁港に回航する
セールを張れるようになるのは1週間後くらいかと思う
まだマスト関係に不備がある

 


2004/11/06(晴れ)

2004年11月3日 アンカレッジマリーナ「花丸」進水

昨日5日に臨時航行船舶検査証というのが発行され
一応そのあたりを走行試験と言うことで乗れるようになった

沿海の本検査が通るまでは遠くに行ってはいけないと念を押された

まだまだあちこちが仕上がっていないので走る気にもなれない
今はセールを上げることができる状態ではない

 


2004/11/05(晴れ)

2004年11月3日 アンカレッジマリーナ「花丸」進水の瞬間

立ち会ってくれた岡山の大前さんが写真を送ってくれた
海が荒れていたので私は写真どころではなかったのだ

クレーンから離れてすぐに浮き桟橋に舫が
あまりに揺れるので早々に再び上架してもらう

昨日の船検は係官が二人来て2時間ほど掛かり終了

本日15:00臨時航行許可証というのが発行される
これでそのあたりを帆走テストで走ることができるようになった

本式の船舶検査は1ヶ月後と言うことになった


2004/11/04(曇り)

今日はいよいよ船検を受ける

昨日は波が高い中ハーバーマスターに無理を言って
「花丸」を海に浮かべてもらった
進水式はしなかったが 船検前に浮かべてみて正解だった

ギャレー排水バルブの水漏れや
清水プレッシャーポンプからの配管に水漏れが見つかった

ホースの長さを測るのにちょっと刺しただけで
シーリングもホースバンド締め付けもやっていない部分があちこちにあった


2004/11/03(曇り)

昼からマスト立て

クレーンを呼んで無事に二本のマストが立った
いろいろ問題もあるがとにかく万歳
マストが立ってこそヨットです

岡山から大前さんが祝いに駆けつけてくれた

4日の船検に向けてやらないといけないこと山積み
備品などはほぼそろったが
あれもこれもと細かいことがいっぱいある

今日も朝から「花丸」で仕事だ


2004/11/02(曇り)


昨日アンカレッジマリーナの一番隅から「花丸」を引っ張り出した
いよいよ昼からマスト立てです

朝早くからマストに取り付ける部品をみんな付けました

マストが立ってからもやらないといけない仕事が山積みです

考えていたら堂々巡りになるので
書き出してはやったことを消していくようにしています

クレーン車との約束の時間は13;00
それまでにマリーナで最後の準備をします

明日の日替わり写真はマストが立った「花丸」を見ることができるでしょう

そして4日には船検
通れば仮免許みたいなもので臨時航行許可が出て一ヶ月ほどテストです


2004/11/01(曇り)


船もマストも出してしまって何もなくなった工房
がらんとして寂しい物です

どなたか次に造る船を発注して下さい

「花丸」のほう支払日が怖いが船検備品もほとんどそろいました

今日中にマスト部品取り付けを済ませ
明日は昼からいよいよマスト立てです
クレーンを呼んでいますので難なく立つものと思います

そして4日が小型船舶検査
それが終われば1ヶ月の臨時航行の許可が出ます
そして一ヶ月後には沿海という沿岸から20海里範囲を航行できる
船の誕生です

規制緩和と言いますがそれではまだ規制は行政の手にあります
緩和ではだめです元々不必要な規制は無くならないといけません

 

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