2005年5月(船内棚やバースを作り船体側にエポキシフィレットをつける)

2005/05/31(晴れ)

船内塗りが終了し
船尾物入れの入り口ハッチ枠を作り始めた

昨日長く良く働いてくれた200ボルト7馬力のコンプレッサーがついに壊れてしまった
20年以上前の物でもう部品がないので直らないだろうという事だ
一応中古部品を探してもらう事にしたが
これは大きな誤算だ

デッキの磨きで直ぐに大型エアーツールを使う時が来る
それまでに何とかしなければならない


2005/05/30(曇り)

キャビン入り口内外と船首船室のグラブレールを造り始めた

一日中磨きと塗りが続いているので何か部品を作りたくなり
チークでグラブレールを造った

ここまでは工具を使って簡単に出来るが
ここからは手仕事になる
市販の物は安いが丁度良いサイズの物は売っていないので作るしかない

昨日は遅くまで低粘度エポキシの塗りをしたが塗り終える事は出来なかった
残り半分くらいの塗りを今日の午後からやる予定だ

海の広場 24「サバニについて」と言う所に読者からのご意見を追加しました
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2005/05/29(晴れ)

ワイドコンバーターレンズで全体が歪んで見える
メインキャビンを写した所

右がキャビン入り口船尾側左が船首側 船首を区切る扉の枠が見える

昨日は一日中船尾側から船内を磨いた
それでもメインキャビンまでしか磨き終える事が出来なかった

エアーツールと手で使ったサンドペーパーの使いカスが山になった

流石にエポキシは硬い

今日は船首部分のペーパー磨きと
低粘度エポキシの塗りをしようと考えている


2005/05/28(曇り)

取り外せる部品としての小物はみんな取り外し
磨いてエバデュアーを塗った

大小併せて60個を超える小物達だ
船内の今までに塗っていない部分も含め塗りを一日中やる

半分以上の部品は屋外で塗った
活性炭を交換したマスクもちゃんとしていたそれでも気分が悪くなった

後大物で手を付けていないのがメインキャビンのテーブルだ
バラストボルトの上にマストステップが乗り
その上にマストサポートが乗る
それらを囲むようにテーブルが付く

がっちり固定して しかも取り外しにしないとバラストボルトに触れない
今どうやろうかと思案中だ


2005/05/27(晴れ)

ギャレー下右の穴が海水を汲み上げる給水口
左上の少し大きな穴は排水口

手前の床に取り付けたのが真水のフットポンプ
本体が白く見えてその左にフットレバーが見えているのが海水用のフットポンプ

汚れた食器類は海水で洗う
オーナーの希望で海水をギャレーに取り入れる事にした

だんだん出来上がってきたので
塗りの前に部品取り付けの下準備をしている


2005/05/26(晴れ)

前部船室のトイレを置いてみた

給水バルブと排水バルブの位置を決め補強板を接着
港で使うフォールディングタンクは船首仕切の内側に置く事にした

航海中は空なのだから重量的にも問題ないだろう

メインキャビンバースから足を入れて眠るためのスペースを枠で囲ったので
前部船室はかなり狭くなり
捕まる部分が多くなるのでトイレも楽だろう

船内あちこちに取り付けるグリップも作ろう

 


2005/05/25(晴れ)

コクピットベンチの調整に入った
各フレームごとにベンチの形を作ってあるが(左右それぞれ8箇所)
それらを真っ直ぐに通る所を合わせて立て並べなければならない
結構難しい気を遣う仕事だ

今日は湿度も低く接着とフィレット付けの仕事がはかどりそうだ


2005/05/24(曇り)

こじんまりとまとまった船だが
シンク(流し)は収まる場所に取り付ける事が出来る物で一番大きいものにした

上にフタを付ければ調理台として使えるし
小さい船だからと言って食器類が小さいわけではない

検収に沢山の時間がかかるほど注文していた部品が届き
昨日は部品を取りだしては現場に合わせてみるという作業にも時間を費やした

バースのクッションも切り出し
カバーを連れ合いに外注に出した

クッションの中身は市販の船のような柔らかいスポンジ状だと
一時的に座っているには気持ちがよいが
その上に眠ると必ず翌日腰が痛くなる
それで独立発泡体の少々堅めのクッションにした
これだと腰が痛くならない


2005/05/23(曇り)

スケグを仮に取り付けてみた
全体的に薄くて前後幅が短いなと感じる

このヨットは今までの横山さんの設計では最新の設計には入らない
もう一昔前の設計だが
それでも速く走らせたいという思いがこんなに小さいスケグになったのか

このスケグが船の直進性に大いに寄与する
外洋をのんびり走るにはスケグ無しの船は向いていない
サバニ船型でスケグが付いている船は極端に直進性が良くなり
手放し帆走も楽になる

オートパイロットにもウインドベーンにも無理がかからない


2005/05/22(曇り)

右クォーターバース入り口

仕切の奥はコクピット下の寝床

手前左の棚はパソコンや無線機を収納する棚

そして右はメインキャビン入り口への階段兼エンジンカバーボックス
エンジンカバーに取り外し式の座席を取り付け(右下隅の白い板)
パソコンデスクに向かえるようにしている
パソコンデスクはパソコンを入れた棚のふたも兼用する

チャートテーブルを作らなかった分
全体が広々して収納スペースが大きくとれた

 

 


2005/05/21(晴れ)

前部船室への仕切の扉を仮に入れる

扉の上下にはスリットを入れ
空気の流れを確保し電気の消し忘れを チェック出来るようにしてある

いよいよ船内作業は終盤にさしかかったかなと思う
大きなものつくりはほとんど終わり
細かい調整やフィレット付けや塗りが残っている

床板は取り外し臭いがするので低粘度エポキシを工房の外で塗った

 

 


2005/05/20(晴れ)

船首部分から9ミリ合板デッキを大まかに切り出す
合板類は一度に発注しないとサイズが大きいので送料がかかる
今の在庫で間に合うかどうか知るために一応仮合わせしてみる

バースのクッション材をそれぞれの位置に合わせて切り出す

床板は余りに白くて汚れが目立ちそうなので色を付ける事にし
水性ペイントで茶色に染めた

船内作業まだ細々とした仕事が残っているが大まかな所は終わった
フィレット付けや塗りを終えたら
いよいよデッキの部品取り付け下補強板を入れる作業にかかる

電線やホースを通す穴なども先に開けておく必要がある

 


2005/05/19(曇り)

メインキャビンにマストサポートを仮付けして
手伝ってもらっている真帆君に床板を作ってもらった

10枚の床板を型どりしながら1日で作り上げたのにはびっくり
ほんの一月ほどで良くそこまで出来るようになったものだと舌を巻く

昨日は雨が降ったので今朝は湿度が高く接着は出来ない
船首船室の床と
船尾もの入れの枠を作ろうと考えている

それ以外に座席やバースのクッションを切り出すという仕事もある
切り出したらカバーを連れ合いに手縫いで作ってもらう

梅雨が始まるまで仕事はまだまだあるが
これで船全体の仕事の半分くらいは終わったかと思う


2005/05/18(曇り)

メインキャビン床のフレームとバラスト補強材の角に
マイクロバルーンエポキシフィレットを付ける
これで船体側のマイクロバルーンエポキシフィレットは終了した

塗り終わった棚の表面板も取り付けた

大分キャビンの様子がわかるようになった
もう少しだ梅雨の前にエポキシを使う仕事をなるべく進めておく必要がある

配電盤の枠とエンジンコントロールパネルの取り付け位置の下地も終わった
いよいよデッキの事を考える所まで来たかと思う


2005/05/17(晴れ)

左右のクォーターバース敷き板を型どりしては切り出しはめ付けているところ
この部分の仕事を手伝ってくれているのは次男(真帆)

シアー材の部分の凹凸や外板の曲がりを型板に型どりしては
6ミリ厚みのマリン合板に型を移して切り出す

船大工の得意とする面倒な型どりを次男にマスターしてもらって
私自身は他の仕事を随分早く片づける事が出来るようになった

船内の合板を使う仕事はほとんど終了したので
切り刻んだ合板はそろそろ片づけようと思う

まだまだ今からエポキシフィレット付けと塗りが沢山残っている
梅雨入り前に何とかしたいと思うので土日も休まない


2005/05/16(晴れ)

外で作っていた階段兼エンジンカバーとなる部品を
船内で組み立て接着した

1段目は外からも手が届くもの入れにした
二段目三段目がエンジンカバーで
1段目の下に潜り込んでいるので前にスライドさせないと取り外せない
これで床板をしっかり固定すれば大嵐になっても階段が飛び出る事はない

船首の船体内側や仕切り板からエバデュアーという
防腐剤入りエポキシを塗り始めた
とても嫌なにおいがするエポキシでこれが最高に体に悪いエポキシだろうと思う


2005/05/15(晴れ)

コクピット下の部分にマイクロバルーンエポキシフィレットを付けた
三人がかりで一日
せまっくるしい所にしゃがみ込んでいたので腰が痛くなった

船内マストサポートのステップも無事固定する事が出来た

いよいよ棚の表板を取り付ける前の塗りにかかる
防腐剤入りエポキシエバデュアーと低粘度エポキシを塗る

船内もこてこてピカピカのウレタン仕上げにはしない
時間と労力ばかりかかって船の強度や寿命に寄与しない事はやめにする


2005/05/14(晴れ)

外に出して扉などを取り付けていたコクピット下の前後方向仕切板を接着した

右舷には中間デッキビームも入れた

このペースで進めば6月中には船内工作はほとんど終わりそうだが
今から梅雨がありそうは行かないだろうな

湿度が65%以下でないと接着はやらない
大雨だと晴れ上がっても2日は湿度が下がらない日が続く
梅雨になったら1ヶ月くらい接着は出来ないと考えないといけない

少し無理をしても今の内に一気に接着仕事を進めたいと思う


2005/05/13(晴れ)

昨日は接着をしようと思ったが小雨が降ってやめにした
少しの雨でも湿度は一気に70%以上に上がった

写真はエンジンカバー兼キャビンへの入り口階段
足で踏んで滑ってはいけない部分にチークを張った
ちょっと重くなったが滑ってけがをするよりはましだ

船内はフレームの内側角 塗りが乗らないのでRを取った
フィレットを付けた時に出来た細かい出っ張りも削り落とした

昨日の雨は小雨だったので今日は湿度も下がり接着が出来そうだ

朝 8時間の仕事以外の時間に購入部品の拾い出しをしている
小さい船も大きい船も同じように色々な部品が必要なのだなあと思う


2005/05/12(晴れ)

昨日はメインキャビン両方の棚の中と
エンジンベット周りにマイクロバルーンエポキシフィレットを付けた

足場が悪い上に屈み仕事なのとエポキシの硬化が早いのに追われて
非常に苦しい仕事だ

低粘度エポキシも一度に大量に 混合すると
使い切らない内に熱を持ち硬化 が始まってしまう
夕日がカッーと照りつけてもう少しできちんと押さえない内に硬化させてしまう所だった

今日はコクピット床を前後に支える板を接着しようと考えている

やらないといけない仕事山積みだし
仕事に間に合うように材料や部品の発注もしないといけない
一日の働ける時間はいかにも短いと感じる


2005/05/11(晴れ)

仮に組んでいた棚表面板を取り外し 外で扉の枠を接着する

そして何も余分な物がなくなった所で
写真右側の船首部分からマイクロバルーンエポキシフィレットを付けていく

ものすごい手間だがそうする事でエポキシ接着は材料破壊以外では剥がれなくなり
船穀が歪まない昔の船のようにギーギーという音がしない硬い木造船になる

WEST工法の最大の特徴はこのマイクロバルーンエポキシフィレットにある
木の表面に低粘度エポキシをべたべた塗りつけて
エポキシが染みこんだからWEST工法だと言っている様では
一世代前の木造船と同じで船体が歪むし 船の寿命も短い船になる

塗装した物を切ってみると解る全くエポキシは木に染みこんではいない

今日も雨で出来なかった桟木の接着と
マイクロバルーンエポキシフィレット付けで一日が終わりそうだ


2005/05/10(晴れ)

写真は船内左バース
足を入れて眠る部分のおおい板はほとんど切り出した

これで全部をばらして一度外に出し
船体とフレームにフィレットを付けて塗りをしてから再度本接着だ

今朝は湿度計も下がり今までたまった接着を一度にやれる状態になった
小物の扉枠やエンジンカバーやその上のステップなど
船内ではエンジンベットの補強や桟木や棚の床板など

接着箇所は一日では終わらないくらいある
今日は何も考えないで一日中エポキシ接着をしよう

そろそろ部品の発注にも頭を使わないといけない時期だ


2005/05/09(曇り)

船首部分からだんだん船内仕切り板などが入っている
棚表面板や底板などその場に合わせて2.5ミリメートル厚みの型板で
型どりしておいてから本物の耐水合板を切り抜いて現場に合わせる

もう既に3日も湿度の高い日が続き接着が出来ない
そろそろ接着を始めないとどれが何処の部品だったのか解らなくなるおそれがある

今朝も湿度が75%もあるが
せめて65%にならなければ接着はしない事にしている

今日は物入れ表面板の扉を切り抜こうと思っている


2005/05/08(晴れ)


昨日は雨の翌日で湿度がずっと80%を上回り接着は出来なかった

その代わり湿度が下がったらやれる接着箇所を沢山作る事が出来た
エンジンカバー
コクピット入り口の踏み台兼もの入れの箱
メインキャビン棚のカバー板
ギャレー周り

そしてコンロを乗せるジンバルを入れてみた    
余りにサイズを大きくしすぎた
ジンバルは揺れるのに ぎりぎりの隙間しかない

次男(真帆)と父が毎日手伝ってくれるので
今までにない急ピッチで仕事ははかどっている
この分だと内装は6月いっぱいには終わりそうだ

 


2005/05/07(曇り)


実際にエンジンを積み込んでエンジンベットの補強隙間を見る

出来るだけ大きな補強を入れたいがエンジンとの当たりを実際に見ないと
大きい補強を入れる事は出来ない

エンジンベットの周りを囲んでいるのはエンジンカバーの足の部分
せっかくだからエンジンカバーは一体で何時でも取り外せるようにする

そうするとエンジンの周り360度から手が届いてメンテナンスが容易になる
ボルトやナットで組み立て式にするとなかなかメンテをやらなくなる

エンジンも積むからにはきちんと手入れをして何時でも最高の状態に保ちたい

 


2005/05/06(雨)


奥に見えているのがシャフトを導く管を固定する管導材

船体外部のステンレス製シャフトブラケットの中心から
管導材を通ってエンジンベットのまだ先までプロペラシャフトに合わせて糸を引いてある

手前に見えている4つずつ穴が空いている縦の木がエンジンベット
この上にエンジンが据え付けられる

 


2005/05/05(晴れ)


エンジンプロペラシャフトの傾きを図面から拾いだして糸を張り
正確なシャフト穴を開け直す

今日はチェーンプレート取り付け当て木を留めつけた仮止め釘を抜く事から仕事を始める

天気が良くてべた凪の子供の日
四万十川は県外ナンバーの四輪駆動車でいっぱいだろうな
ここ数年四万十川へも行った事がない

 


2005/05/04(晴れ)

無風に近い霧と雨の中「花丸」で宇和島パールカップレースに出る

松山から片道16時間2000回転でエンジンを回す
巡航速度6ノットには及ばない5.5ノットだったが
燃料は1時間1.5リットルしか使わない

ずっとエンジンで走るような想定では無いので燃料タンクは
市販の10ガロン(およそ37リットル)の物しか積んでいない
それで10リットルの予備タンク2個に軽油を満タンにして持っていった

レースその物はまだ操船に自信がないのでみんなから遅れてスタート
6艇ほど追い抜いて40艇中修正28位とかの成績だった
横山さん設計で井上さん自作の6メートルツーリングセーラーと競り合ったが
水船長があるのに負けてしまった
ちょっと悔しい思いをした

 

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日替わり写真7.8メートルカッター