シェークダウン航海--2 (2006.06.15〜2006.


2006/07/24(雨のち曇り)

瀬戸大橋の下を通過
この時は雨が降っており大量の雨水が橋の片方側からしたたり落ちてきた

 

一度も夜間入港はしなかった今回の航海だが
次の入港は母港なのでそのまま走って
今朝2006/07/24(03:00)柳原漁港に無事入港した

くたくたに疲れて一度家に帰って風呂に入り眠る
起き出して船の洗い物を持ち帰る

大掃除をしないといけないと思うし
シェークダウンで見つけた小さい不都合を直さないといけない
直したい所を書き出してみることにする


2006/07/23(雨)

昨日は13:30に小鳴門に入り無事通過

機帆走で小豆島池田港に入港した
23日日曜日は朝04:00に出航して愛媛に向かう予定

銭湯が無くてちょっとがっかりだがまあ買い物も出来
ビールも飲んだ

長かった本州一周もいよいよ終盤
かって知ったるとはいえ瀬戸内海は本船も多く危ない海だ
細心の注意で松山を目指す

 

 


2006/07/22(濃霧)

見送ってくれた槇野さんがメールで送って下さった写真

那智勝浦宇久井漁港出帆の様子
自分たちの出帆の写真は今まで手に入れたことがないのでこれを使わせて頂く

岸を離れた所でまだフェンダーもぶら下げたままだ

20日は朝には出航しないと決めていたが
天気予報では20日だけこの時期に珍しい東の風が吹くとあり
このチャンスを掴まないと黒潮がきつい潮岬を越せないと判断した

天気予報通り東の風に押されて7knotでやっとの思いで黒潮を乗り切る

翌21日は西の風が強く吹き
紀伊水道ではこの航海で始めてティラーを3時間も持った
メイン2ポイントリーフ
ミズン1ポイントリーフ
インナージブセールで
10knotを超えるスピードが続きセールを下ろすのが勿体なかったからだ

風が落ちた後疲れ果てたのでそのまま徳島港に入港した
港は橋が出来たおかげで定期船が廃止となり閑散としていた

今日は朝から霧で鳴門を超えることが出来るかどうか判断できないでいる

 


2006/07/20(雨)

昨夕気持ちよく係留を許可してくれた漁業関係の人たちが花丸を訪ねてきた

魚を捕るのではなく鯨ウォッチングのお客を
漁船に乗せて沖に出る仕事をメインにしている人も居た
ヨットのことにべらぼうに詳しい人も居た

花丸が喫水1.3メートルと異常に浅いバラストを持つ船だから入って来れた
普通32フィートのヨットは入ることが出来ない港だ

又今朝は槇野さんという昨日の朝一番に犬の散歩中にお会いして
入港の連絡や
燃料の手配をして下さった人が自家製の野菜を差し入れしてくださった

槇野さんは宇久井駅前の散髪屋さんで最近までサーフィンをしていたそうだ
インターネットで手に入れたという特注のカッパを着た二匹の犬は
賢くて絵になる犬たちだ


2006/07/19(雨)

写真は新島の何処までも美しい海岸
これではサーファーでなくても住み着きたくなるはずだ

 

新島から一気に二日間走って先ほど和歌山県那智勝浦町宇久井港に入りました

丸二日向かい風向かい潮そして最後は土砂降りの中やっとの事で入港
犬の散歩をしていた人が話しかけてくれ
漁協に入港の許可を取ってくれた

ガソリンスタンドにも連絡してくれたのはよいがなかなか来ないので
風呂に行きたいのに身動きがとれない

仕方なく貯まったメールへの返事と
ホームページの更新をしている

またもや雨が強く降り始めた


2006/07/07(晴れ)

霧も晴れ英気を養い燃料も満タン

この写真の中央にあるとんがり岩(龍甲岩)右の漁港出入り口
知っている人しかで入ってこないような所から出航

見送って下さった人たちの姿が小さくなるまで手を振る
みんな小さくなって見えなくなる

和江さんの大きな目から涙があふれ二人とも無口のまま昼過ぎまで過ごす

出会いは良いが別れは何時もつらい

今回は急ぎ旅なので新しい人との交流が少なく
まだしも出航は楽だ

30年ぶりの小成さん御夫婦 お世話になりました

これは茨城県ひたちなか市で出航の朝書いています


2006/07/07(晴れ)

燃料を満タンにした

写真上は左から小成さんの奥様 静江さん
小成さん
ガソリンスタンドのご主人
和江さん

花丸は小本漁港の最高の場所に入港させてもらった

 

下の写真は小本港入り口の龍甲(たつこう)岩を背にした「花丸」

とても港の入り口とは思えないような岩の隙間から入港した
知らない人は先ずはいることは出来ないだろう

天気も良くなりそうなので明日は出航します
「花丸」を見て頂きたかった小成さんに見てもらい大満足です


2006/07/04(曇り)

帯広から帰ると後から3艇のヨットが入港し
コの字型の停泊場所一番奥に「花丸」は泊まっている

今日目の前の金森倉庫にジュエリー店を経営する
「チャートハウス」の水野さんに
挨拶をしてなるべく早く出航するつもりだ

入港の手続きや停泊のアドバイスや
水やゴミの処理何でも面倒を見てくださる

僕たちはヤンマーで買えなかった
エンジンオイルを買うために
遠くのオートバックスまでわざわざ車で連れて行ってもらった

函館に寄るヨットはみんなお世話になる水野さん
彼自身ヨット乗りで彼のアドバイスは頼りになりますよ


2006/07/03(雨)

昨日帯広の「ラブバードタナカ」さんの工房を後にするとき

ずらっと並んだ彫刻刀を前に
彫刻刀の刃の裏押しについて講義を受ける

僕のノミの研ぎ方と違い
あれだけ精密な仕事をするにはそれなりに最高級の彫刻刀を使い
研ぎも最高級でなければならないことを実感する

横浜にいるときヨット作りのアマチュアビルダーの会に入っていて
カンナ研ぎの技術を競っていた頃を懐かしく思い出した

1/100ミリ厚みの鉋屑を自慢していたが
仕上げに結構荒いペーパーをかけるヨット作りには何の関係もない事だった
それでも一応何でも行ける所まで行かないと納得できない
職人の世界である

とことんやって必要な所まで帰ってきて
やっと全体のバランスがとれた仕事が出来るようになる

 

 


2006/07/01(晴れ)

海ばかりの青からいきなり緑ばかりの林の中へ

浜大樹と言う所で田中さんお気に入りの散歩コース
柏の木の林で七輪2つを使ったバーベキュー

田中さんと祥子さんと和江さんと僕しか
地球上に存在していないような不思議な感覚になる

その後 誰にも会わず
春蝉という聞いたことのないカジカ蛙のような鳴き声の蝉しぐれの中
緑の森や湿原を何時間も散歩した

 


2006/06/29(晴れ)


写真右が30年前にタヒチでお世話になった水野富子さん
その時既に3人のお子さんが居た
その後3人増えて6人の子供達がみんな自立したそうだ

真ん中が和江さん

左は一日中車の運転をしてくださった戸田さんという水野さんのお友達
水野さんは白内障が始まり車の運転で遠くへは行けないそうだ

夕食は最高級の牛肉でスキヤキ
昔の写真や最近の写真を見せて頂き
話に花が咲いた

ご主人の水野敬一さんは今も現役でタヒチに単身赴任だそうだ
黒真珠の養殖をフレンチポリネシアにもたらした草分けの人

マルケサス諸島ツアモツ諸島ソサエティー諸島
からなるフレンチポリネシアの産業は
水野さんが行くまで
ココヤシの実の内部を乾かして作るコプラと言う
石けんを作る材料を生産することしかなかったが
今では黒真珠養殖が大きな産業となっている

30年前に一人で太平洋一周中にタヒチに立ち寄り大変お世話になった
またもや日本では夫婦で北海道まで来てお世話になった

 


2006/06/28(曇り)

函館 金森洋物館 前に昨日停泊

やっと函館だ

北海道で是非ともお会いしたい人
タヒチでお世話になった札幌の水野さん
帯広の田中輝顕さんを訪ねてJRに乗ることにした

本当はヨットで訪ねたかったがあまりの霧と夜昼兼行のワッチで
そろそろ限界だ

ここで 事故にあったのでは取り返しが付かない

燃料は何処の港でも大体手にはいるが
ヤンマーエンジンオイルが手に入らない
ネットで調べてやっとヤンマー舶用エンジンの代理店を函館で見つけた
帯広の帰りに寄ってオイルを買うことにした

一気にあまり長時間エンジンを使ったので
オイルの消費が激しい
今回のクルージングで気が付いたことだ


2006/06/26(晴れ)

佐渡島から一気に函館をねらったが

途中山形県と秋田県の県境に有る鳥海山を後ろに見た辺りから
海が荒れ始め

男鹿半島を越えた所では前からの風で
エンジンでいくら走っても進まなくなった

燃料を沢山消費して
燃料ゲージがEを指したまま極微速で
北海道福島町吉岡港に入港する

佐渡島から来たというと漁師があきれていた

写真先端に泊まっているのが花丸

入り口は狭いが中は背の高い堤防に囲まれた静かな港だった

 


2006/06/23(晴れ)

佐渡島では港の中を停泊できそうな所を求め
30分くらいうろうろしたが良い場所が見つからず

結局作業船も泊まっているへんぴな護岸に停泊

上陸してみると
海からは見えなかった危険立入禁止の看板が見えた

陸からは立入禁止でも海からは良かろうと勝手な解釈で
ここに一晩泊まる

ホテルの8階にある展望浴場から花丸がよく見えた

 

 

 


2006/06/20(晴れ)

隠岐島西郷港入港寸前

この隙間を抜けると
静かな海面が広がり
漁港が活気を見せていた

何処か泊める所はないかと港の中をうろうろする

結局入って左の奥にガソリンスタンドが見えたので
燃料補給のため近くの浮き桟橋に泊める

漁協に了解を取りに行ったが
他の船が居なくて一二泊ならどうぞと言うことだった

 

 


2006/06/20(晴れ)

隠岐島手前の帆走

風が無く4 knotやっとキープ出来るかなと言う帆走だった

時々船首に行き波切りを見たり
帆走状態を見たりするのは楽しみだ

 


 


 

2006/06/19(曇り)

若い頃関東で52フィートの艇長をしていた時
最初にクルーになってくれた島根県の野村さん

次の港は山口県の日本海側東の端 江崎港が良いと教えてくれ
入港1時間くらい前から待ってくれていたそうだ

そのころ愛媛大学のヨット部に所属していたが
今は三人の子どもが有りいよいよ子ども達も巣立ちの歳らしい

まじめな所はそのころと少しも変わらす
自家製の野菜を沢山持ってきてくれた

奥さんが愛媛県の人なので又会う機会はありそうだ

 

 


2006/06/18(曇り)

夕方温泉に連れていってくださった後

ひびき帆走クラブで昨夜は歓迎会をしてくれた
沢山のメンバーが集まり楽しい夜だった

 

そして今朝はもう出航

エアーヘッジが繋がる内に今朝のページを更新

 


2006/06/17(晴れ)

今朝は遅くて06:55出航

写真は関門海峡大橋の門司側停泊した場所から見た陸置
ここを出航して海峡を本船に気を配りながら抜け出す

昨日の新田さんに説明を受けたとおり
無事12:44豊浦町 ひびき帆走クラブに入港

今日は半日なので疲れはないが明日は早く出航したいと思う

今晩はは帆走クラブの人に来るまで温泉に連れて行ってもらうことになった

最高のバースに有る「ひびき帆走クラブ」

 


 

2006/06/16(曇りのち晴れ)

朝04:40出航

一日中2000回転のエンジン機走

霧はほとんど無く曇りからだんだん晴れてくる
和江さんも昨日と違い全く元気だ

昼前には二人でコクピットでシャワーを浴び 汗を流す

夕方関門海峡にかかる橋をくぐるのに
エンジン全速3200回転で7knotを30分くらい使う
潮を見誤った

橋の下をくぐったところで夕方になり
門司側の橋の根っこ海上保安庁の本部がある奥の浮き桟橋に停泊

「ひびき帆走クラブ」の新田さんが燃料の買い出しを手伝ってくれ
温泉へ車で連れて行ってくれた
長くて疲れる一日だった

 


 

2006/06/15(雨)

初日に洗礼を受けた

山口県屋代島にさしかかるところで
流れ藻がプロペラに巻き付き
すぐに裸になり潜って引きはがす

その後は前線の通過で瀬戸内海とも思えないような波を伴った突風
連れ合いは何年かぶりに吐いてしまった

その後風は止んだが濃い霧に包まれる
とんでもない霧の中C-mapとレーダーを見ながら
知らない海域をひたすらエンジンで走る

着いたのは山口県 熊毛郡 中尾
写真の作業船に横抱きさせてもらいすぐに眠る

 

2006/06/14

いよいよ明日は出航

最後に傘やカッパや長靴を積み込んだ。

明日の朝 真帆君に車で柳原に送ってもらっていよいよ出航するつもりだ。


今日の内に支払を終わらせた。
仕事のことはしばらく忘れることにする。

 

2006/16/12

燃料タンク40リットルを満タンにしておまけに予備燃料を10リットルタンク4本分積み込んだ。

食料は残り生鮮食品の積み込みのみ。

レーダー本体の位置をコクピットから見える位置に移動。

アマチュア無線もチューニング部分をレーダー本体の下に移動。

後はホームページ更新用のMacパソコンを積み込む準備。
(エアーヘッジが使えるところでは更新するつもりだ)

 

2006/06/11

出航前に上架して船底塗装と防蝕亜鉛を交換した。

エンジンオイルもオイルフィルターも入れ替え、
ギヤーオイルの交換もする。

最大の出費は古野のレーダーを取りつけたこと。
ミズンマストに登りレーダー取りつけ台に取りつけておいたレーダーアンテナを取りつけ台ごと固定する。

進水時から全く点いたことがなかったメインマストのアンカーライトとマスト前部灯の配線をやり直し、
完全に点くようにした。

アンカーライトは小型船舶検査では認証されていないLEDの全周燈をミズンマストにも付けている。
この方が電気を食わず有効だ。

通信手段は携帯電話とパソコンのエアーヘッジとアマチュア無線
アマチュア無線以外航海で使ったことがない。
ピッチの繋がる港でのみホームページの更新が出来ると思う。(そんな港は少ないという話も聞く)

さあいよいよ雨が降ったら思い切って出航するぞと言う準備は出来た。

 

 

 

 

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