75 32フィートガフケッチ 「2」 (2003/06/17)
今年9月末の進水予定で急ピッチで進めていた自分のための32フィートガフケッチ制作がストップした。
金欠病が最大の理由だが、
2年近くも全くなかった仕事が一気に入ってきたからでもある。
しかも梅雨だというのにエポキシを使う仕事が入った。
毎日梅雨空とにらめっこで雨を呪いながら湿度計を見ている。
全く改善の余地無しずっと90%を超える湿度で、
エポキシ作業はもってのほかだ。
あちらもこちらもエポキシ作業を残して、
仕事がだんだん片づいていよいよ晴れなければどうにもならないところに追いつめられた感がある。
32フィートガフケッチの残りの仕事を拾い出してみる。
船内棚やバルクヘッドのエポキシ接着。
必要な強度を出すためのエポキシマイクロバルーンフィレット付け。
そしてエバデュアーという防腐剤入りエポキシ塗り。
船内を仕上げたら、
デッキ接着。
コクピット接着。
ドッグハウスコーミングと天井張り。
デッキ部分へのフィレット付け。
その後防腐加工と塗り。
バラスト整形 取り付け。
スケグ取り付け。
ラダー取り付け。
後は大きな仕事としては2本のマスト制作。
その後あらゆる部品の取り付け。
その一つ一つが細かい仕事に細分でき、
数え上げたらきりがない。
おまけに最後に部品やセールで今までにない大金が必要となる。
ヨット制作は多枝多様な分野に渡り、
居食住全般に渡るその人の海での生活技術を問われるような仕事だ。
もちろん経験も最重要だが、
海で生きるためのセンスも問われる。
海でと限定しないでも何もかもやってもらって
生かしてもらっている丘暮らしの現状とは全く違う。
自分自身で生きるためにありとあらゆる事をこなさないといけなくなる。
そのためにはどんな船がよいだろうかと、
考えを巡らせるのは実に楽しい。