88 比べる(2004/03/18)

私の人生とあなたの人生を比べることが出来ないように、
ヨットライフにも色々あって比べることは出来ない。

ヨットレースの頂点と言われるアメリカズカップを狙うレーサー達、

堀江謙一さんを草分けとする冒険長距離航海者達もいる。

その間には学生のディンギーレーサー達がヨット以外の部活動と同じように大声を張り上げながらセールボートをを操る不思議な世界があり、

クルーザーを持ちながらほとんど出航せず、
出航しても 機走で夜の宴会を楽しみにしている人もいる。

人それぞれで比べようもない。

一つのヨットへの関わり方として、
私のヨットライフをお見せするのがこのホームページだと思っている。

一仕事としてのヨットライフを考えるとき、
前例が無く 難しいこと ではなくなったセーリングボートへの関わりは、
きちんとした情報を集めて定石通りに取り組む限り問題のあるような物ではない。

処が初心者がヨットに関わろうとするとき一つの壁に突き当たる。
あまりにも日常生活とかけ離れたヨットの世界はなかなかとっかかりが見つからないことだろう。

自称ヨット乗りの10人に聞けば10人とも自信を持って全く違うことを教えてくれるだろう。
その人にとっての真実を声を大にして教えてくれると思う。

そこで初心者は比べようもない物を比べないといけない立場に立たされる。

ヨットの社会は車社会などと比べると格段に確立の遅れた訳のわからないどろどろした世界なのだ。

色々な関わり方がありこうでなければならないと言う物はないのだから、
最初ヨットに関わりたいと思った素直な気持ちをそのまま具体化すれば良いだろう。

私の場合は自分だけの力で自然を利用して何処までも何処までもいける乗り物はヨット以外にないだろうな、
と言うところからヨットが好きになった。
おまけに海はまだ知らない多くの国々と繋がっている。

自分だけの力で操ることが出来ると言うことから小型の 素直な船型の 軽い船 を選ばなければならないし、
住むとなったらプラスチックの風呂桶のような物では我慢できない。
(感覚もさることながら 木の方が硬い船が出来るし、結露はないし、応急処置が簡単だし、
あらゆる場面で私のような航海をする場合向いている)

たぶん多くの人が私のように自分の力で生活しながら、
何処までも航海したいと言うのが夢ではないかと勝手に想像する。

素直にそれに従ったら、
船は自分にぴったり合ったものを自分で造らないといけないと言う結論になり、
船上生活は質素でシンプルにと言うことになった。

仕事の関係とか、
世間のしがらみというのも深くヨットに関わることの出来ない原因に上げられるが、
私にはそれらをみんな止めにしてヨットに没頭した方が素直な私の人生のように思える。

最近 小学校4年生の時の川崎町子先生にお会いした。

富雄君は不思議な子だった、
一番になるのは嫌だ と人を押しのけ 人と比べられることをすごく嫌ったとお聞きした。

ヨットライフ 自信を持って我が道を行けば良いのです。

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