89 今を生きる(生ききる)(2004/04/06)

「今を生きる」 昔 若かりし頃の航海で凄くシンプルなヨット上の生活から、
体得したことです。

大切なことは どのくらい真剣に今という時間を生きているか と言うことだと
海ばかりの単調なヨットの航海を通して痛感しました。

何しろ時間がたっぷりあるので自分という物の存在に気が付いた小さい頃から抱き続けた どうして 何故 人は生まれてきて死んで行かねばならないのかという最初の大問題を突き詰めて考えるようになりました。

今でも答えは見つかっていません。

何故か解らないが生きている限りある  今 の積み重ねを真剣勝負で生きていこうと言う結論に達しました。

真剣勝負というのはどういう事かというと自然体でと言うことでしょうか。

地位も名誉も金も歳も一切の物を取り除いた真っ裸の自分が
海の上で太陽と星と月と風と雲と向き合うとき
生かされて生きている 幸せだなあと感じる事ができたのです。

幸せというのは回りが決める物ではなく本人が感じる物です。

幸せを感じる心を何時も開いて居れる人は、
たとえどんな状況におかれても常に幸せなのです。

反対に人と比べて自分はなんて不幸せなんだろうと考える人は何処までも不幸せです。

心は時間と同じでどんな人にも公平に与えられています。
幸せを感じる心全開で今を生きていこうと改めて思います。


いよいよ私の船も進水間近です。

式嫌いの私は進水式はやる気がありませんが、
とにかく早く海に浮かべて帆走したい気持ちが日に日に大きくなってきています。

色々な人がいつ頃進水で 後はどうするのだと聞いてきますので、
まとめてお答えしておきます。

船が出来上がるのは6月半ば梅雨に入る前には 完成させる予定です。
梅雨前に今できていない大物部品の、
メインマストとミズンマストの積層接着を終わらせたいと思っています。

セールやドジャーやまだ揃っていない物があるのですが、
長くまともな仕事をしていないので進水前の物入りの時期に金欠病になりました。

まともな仕事を何件かこなさないと進水して帆走する状態にはならないと思います。

それにしても最短なら6月中に、
遅くても夏には進水するでしょう。

それからどうするのかというと、
条件が許せばと言う但し書き付きですが、
三男が自立する3年後まで日本のあちこちを帆走します。

最初は友人巡り、
そして切れ切れに日本一周なども良いなと考えています。
三年間 日本国内をシェークダウンのつもりで帆走します。

そして又条件が許せばと言う但し書き付きで、
三年後には世界周航に旅立つつもりです。

普通なら70歳くらいまではあちこち行ける体力があるでしょう。
その後は生きていたら考えます。

良く奥さんがついてくるな と言う質問にもお答えします。

一緒になるときからそれは言ってあります。

もしついてこないなら他の彼女を捜します。
冗談でもあり本気でもあります。
私はどんな状況でも今を真剣に生き幸せを感じることができる心を開いておくつもりです。

子供の時からヨットの航海をずっと夢見てきた私ですから、
口に出して言いもし、
少しずつ自分の船を造るための腕も上げ、
曲がりなりにも造船や修理の仕事もしてきました。

真剣勝負で今を積み重ねていよいよ最後の航海の入り口に立っています。

どんなことになるか解りませんが、
今を生きる しかありません。

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