外板三層目(2003/01/01)

2003/01/31

外キールを削るのにオフセット図面から寸法を拾い出して
キールの横方向から高さを
上からキール幅をけがいているところ

キールの真ん中に乗せているのがバラスト上面の型

一番上のキールの右にちょこんと置いてあるのが
今からキールを荒削りする為のハンドプレーナー

一番小さなマキタの電動プレーナーだが
これを3時間くらい動かしてキールを荒削りすると
腕の筋肉がパンパンに張ってくる

それでも手がんなだけでやることを思うと
電動がんなを使うと圧倒的に早い

昔の船大工さんならチョンナで荒削りを簡単にしただろうと思う
今はチョンナを使える大工はそうはいない


2003/01/30

三男(真君)がおかしな感覚で写真を写しました

トランサムの外キールぎりぎりの高さにレンズを構えて
シャッターを切りました

とても下半分が船のハルだとは見えません

全部の直線が中央に集中している格好だ
奥行きのある建物などを書くときの製図の技法を思い出した

昨日はとんでもない雪混じりの吹雪で
工房の温度もマイナスになった

一日中工業用のバーナーを炊き続け
船体内部を23度に保ったので
20リットル以上の灯油を消費した


2003/01/29

外キールのバラスト部分に二層余分に増キールを接着する

それと外板の凹んでいる部分を
低粘度エポキシにマイクロバルーンを混合したパテで埋める

エポキシだから食いつきは良いし
マイクロバルーンだから軽い

どのくらい軽いパテかというと
硬化した握り拳くらいのマイクロバルーンエポキシパテを
水に放り込むと1/5くらいしか沈まない
タルクの樹脂パテだと水に沈む


2003/01/28

二日続けてブルーシートのカバーをかけて船全体をバーナーで暖めている

これはその前に外キールをエポキシ接着し終わったところ

雨が続けて2日降ったので
接着の仕事はあれからストップしてしまった

外キールバラスト部の厚味を出す積層接着 が残っている
それが終わったら

いよいよフェアーリングの為のマイクロバルーンエポキシパテを
凹んでいる部分に塗ることになる

いよいよ船体も仕上げの段階に入る


2003/01/27

外キールを取り着けた

フレーム位置をけがいているところ

接着がいよいよ難しくなってきて
寒い日が続いているのと

暖房をあまりに燃料を食うので
家庭用のファンヒーターに替えたからだ

やっぱり工業用のでっかいバーナーを焚かないと
この時期の接着は無理な様だ

元に戻して工業用のバーナーから吹きだした熱を
船体内部に送り込むことにした

 

今月の日替わり写真

売りたし「萬丸」


2003/01/26

外キールを取り着けた

船体の前後に下げぶりを下ろし
中央線を出して置いて
キールの巾だけ外板をプレーナーで落として真っ平らにする

そこへ外キールをエポキシ接着
しかし9メートルもある材木は持っていないので
船の上でスカーフをした

今日の夕方から雨だそうで接着は出来ない

プロペラシャフトの管導材や
バラスト部分の外キール積層材を作ろうと思っている

今日の写真は今朝自分で映したものです
これが全体写真でキールの部分部分の写真もたくさん撮った


2003/01/25

左船体中央部

チョークで碁盤の目を引いてサンディングすると
低い部分は碁盤の目が消えないで残る

但しこのサンディングはエアーツールの回転サンダーや
短いオービダルサンダーでやってはいけない

一メートルくらいあるボードにロールサンドぺーバーを貼り付けるか
エアーのストレートサンダー(400ミリくらいある)
でサンディングをするとこうなる

この凹んでいる部分にマイクロバルーンエポキシを盛り
それからもう一度サンディングして平滑面がでたら
ガラスクロスの薄いのを低粘度エポキシでオーバーレイアップする

船食い虫除けである

船食い虫は木を好んで食べる海中の虫で
魚を釣る時のエサのゴカイくらいの大きさです


2003/01/24

昨日から写真の撮影者が変わる
三男( まこと)君に学校から帰ったらシャッターを押してもらうことにした

メモリーいっぱいに写すと1.3メガバイトの写真を
14枚写すことが出来る
毎日14枚なら一枚くらいは使えるのがあるだろうと思っている

やっとストレートサンダー(エアーで動く角サンダー)
の部品が来て修理完了
電動の日立製の最高級サンダーより5倍くらい素早く綺麗な面が出る
それにモーターが無い分軽くて疲れない

昨日は朝から雨だったので
父と伯母を訪ねた
年寄りは色々と自分で出来なくてやって欲しいことがある様だ


2003/01/23

今日から写真の撮影者が変わる
三男(真ーまこと)君に学校から帰ったらシャッターを押してもらうことにした

三脚からのセルフタイマー撮影ではこんな写真は撮れない

昨日は外キールを造るために
図面を調べた
そしてマホガニーの板に外キールをけがいた

船の前後に下げぶりをぶらさげてセンターを出した
確かめのために大切なフレーム7箇所に船内側から
内キールに 錐で穴を開けて
合っているかどうかを見た

写真のエアーツールストレートサンダーが壊れた
普通の工具で分解出来るところまで分解
壊れた部品を送ってもらうことにした

今月の日替わり写真

売りたし「萬丸」


2003/01/22

中二階足場が左右からせり出している
この巾が3400ミリ
船体の巾が3300ミリ
左右に5センチずつ開けてある

今から船体を回転正立 させるためには隙間が必要だ
この工房は巾3.3メートル以下
長さ10メートル以下の船を造るためのものだ

二日がかりで船体の三層目を仮止めした木ビスの跡に
針なしの注射器を使って接着用のエポキシを注入した

その跡が船体中に 点々とあばたの様に見える
今からもう一度チョークで碁盤の目を引いて
凹凸を無くすためのサンディングをする


2003/01/21

ファンヒーター

工業用のバーナーで船内に暖気を送り込んでいたが
あまりに灯油の消費が激しいので
畳6畳用とかの小さなファンヒーターで船内を暖めることにした

6畳分は無いだろうから充分暖まるはずだ

昨日は外板を仮止めした木ビスを抜いた跡をエポキシで埋めた
針なしの注射器で一つ一つの穴に接着用のエポキシを注入する
あまりに手間なので半分くらいしか終わらなかった


2003/01/20

エアーツールで最強の面出しサンダーが壊れた

ゴムの部分が老朽化してヒビが入りみんな切れてしまったのだ

自分でも修理の出来る特殊工具の必要でない範囲なので
一つずつ確かめながら 分解した
大至急ゴムの部品を送る様にツールの会社にFAXをした


2003/01/19

青のチョークで碁盤の目を引き
その上をストレートサンダーでならす

ストレートサンダーというのはエアーオービダルの角長サンダーです

碁盤の目の消え残った部分が凹んでいる事になります

木ビスの抜いた跡を注射器を使ってエポキシ接着剤を注入した後
その凹み部分にマイクロバルーンエポキシのパテを付けて
硬化したら再びチョークで碁盤の目を書いて
又サンディングです

そんなのを3回くらい繰り返すと
完全に綺麗なフェアーラインの外板が出来上がります


2003/01/18

だめです
遂に長く使ったオービダル機構付きの回転エアーサンダーが
動かなくなってしまいました
これが最強のサンディングツールなのにがっかりです

7年くらい使いっぱなしでした
たまには分解掃除もしないといけません
ところが特殊工具が色々必要なので個人では分解出来ない
仕方なく修理専門の会社に送ることにしました

そして久しぶりに電動回転サンダー写真上
(ポリッシャーにパッドを付けたもの)
を使いましたが予定の半分くらいしか仕事がはかどらなくて
しかも工具の重さで腕が非常に疲れた

おまけに粉塵を吸い込まないので工房の中が木の粉だらけになった
(船全体に10ミリを超えるマホガニーの削りかすが降り積もった)

工具の大切さは知っているつもりだったが
あまりの違いにガックリ


2003/01/17

船体サンディングにかかった

これは今朝撮った写真です

先ずはオービダル機構付きの40番回転エアーサンダーで
荒くでこぼこをならす

次は角のオービダルエアーサンダーで
平滑面を出す

その後チョークで碁盤の目を引き
ボードサンディングで凹凸を見分け
凹部にマイクロバルーンエポキシパテを入れる

それを何度も繰り返して船体全体のフェアーラインを出す

特に船底部分は走りに影響するので大切です


おそらく1ヶ月近くかかる仕事となるでしょう


2003/01/16

昨日二ヶ月半に及んだ外板張りを終了した

早速ブルーシートをかけてバーナーをセット
センサーで船体中央部分を25度に保つ様にした

硬化したら仮止めの木ビスを抜いて
いよいよ磨きにかかる

およそ15日くらいと考えている

磨き終えたら船食い虫除けに
ガラスクロスの薄いのを低粘度エポキシで一層する予定である
ダイニールクロスを使ってもよいが
何しろ値段が高すぎる


2003/01/15

昨日頑張って接着をしたので
残り右舷外板三層目船尾部を1メートルくらい残すのみとなった

何と言ってもエアーツールが大活躍した
写っているのはエアーインパクトドライバー

焼き入れされた超堅金のプラスドライバーのビットを
20本ほど折って外板張りは後一日で終了と言うことになった

今からの磨きもエアーツールが活躍するだろう


2003/01/14

いよいよ外板張りも後3日分を残すのみとなった
右舷船尾部分が3メートルくらい残っている

記録をさかのぼってみると11月1日から
最初の一層目を張り始めている

外板張りだけで2ヶ月半もかかったことになる
去年からの異常気象で
しっかりは降らないがちょっとだけ降るという日が多かった

それでもエポキシ接着は雨の日とその次の日はお休みだ

それに冬なので温度が低くて
仮止めビスをなかなか抜くことが出来なかった

次の船は外板張りを夏にやりたいものだ


2003/01/11

看板屋さんのどんぶり鉢10個が出来上がった

木の仕事とFRPの仕事は別のところでやりたいが
今は32フィートなので工房が狭すぎる

吹きつけやサンディングの粉を吸い出す
引き抜きブースというのがあるから出来ることである

いよいよ船体の三層目が残り半分くらいになった
終了したらやらないといけない事が頭の中をぐるぐる回っている

いよいよ正立させたら船らしくなって
仕事も面白くなる
見ている人も何をしているか解って面白いだろう


2003/01/10

「とめ吉」と言う会社が出している
仮止め釘を打つエアーツール

プラスチックの丸い部分に
機関銃の弾倉の様に仮止め釘が入っている

この工具の頭のところに使ってある
緑色のプラスチックが頭に付いた細い釘だ

外板を張る 材木は一定の幅で全部を張るわけには行かない
時々フットボールラインの様に真ん中をふくらませて
端が細くなった 板を入れる

その時には巾の細い部分は板が割れるので木ビス止めが出来ない
そんなときに仮止め釘を使う

打つのは機械なので簡単で素早く打てるが
抜くのは一苦労だ


2003/01/08

船尾側より船首を見たところ

右舷中央から最後の3層目を張り始めた
長くかかったと思う外板張りも残り1/6を切った

大分要領が良くなったところで殆どの仕事は終了する

それにしても綺麗なカーブが出たものである

全体をスムージング(ボードサンディング)して
低粘度エポキシでガラスクロスを一層かけようと考えている

ダイニール加工でよいがあまりに材料代が高い
仕方がないから少々痒いがガラスクロスを使う

船食い虫 防止の為である


2003/01/07

100ワットの電球を船体内部に持ち込んで
ウォーターラインの位置の墨を入れているところ

電球の明かりだと写真が黄色くなる
広角レンズだと船体内部がえらく狭く見えるものだ

中央部より船尾側を見たところ

真ん中の頭上よりぶら下がっているのは
バーナーの温度センサーである
常にセンサー部分を 25度に保つ様に設定して
バーナーが点いたり止まったりして温度を保つ
船体内部から船全体を暖めている

今日は晴れだ湿度も下がった外板の接着にかかる事にする


2003/01/06

外板3層目左舷は船首部を残すのみとなった

今日は朝から雪が舞い
昨日も雪が降ったので接着はあきらめる

左舷の材料を用意して
エンジンシャフトブラケット木型を仕上げて

全く別の仕事の
看板やさんのFRPどんぶりを仕上げようと思う

喉が痛くて腰が痛くて体中あちこちの筋肉が痛い
少し休憩が必要だと体が風邪を取り込んだ様だ
一年に2回くらいこんな風邪を引く


2003/01/04

昨日は雨で今日は霙
いずれにしろ接着が出来ないので
船体磨きとその他の小物の仕上げをしている

今日の写真はつなぎの作業服を着て
実際にエアーツールを使っているところ

昨日は4時間くらい磨いたが
それまでに接着していた部分を磨き終えることが出来なかった

エアーサンダーには削ったかすを集める袋が付いている
それで回りはほとんど散らからない
今までにミカン箱で5箱分くらいのサンディングかすが出た


2003/01/02

明けましておめでとうございます

今年の秋には進水させるつもりでいます

元旦の仕事で左舷スターン3層目を張り終えました
今日は左舷バウ側を張るつもりです
三層目全体の1/3を張り終えています

外板張りは単純な仕事なので
頭はもう外板の仕上げや
エンジン据え付けの方に行っています


2003/01/01

明けましておめでとうございます

今年の秋には進水させるつもりでいます

これは今朝1日05:00に撮った写真です
いよいよ三層目もおよそ1/4を張り終えました
何とかこのペースで早く外板張りを終わらせて
目新しい写真をお見せしたいと思います

今年もよろしくお願い申し上げます


過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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