バラスト取り付け(2003年10月01日)

2003/10/31

船室の床や座席の板を入れた

フィレットを付ける前に作っていたので
合わない部分も出てきた

もう一度会わせ直しだ

来月はいよいよドッグハウスの天井を張ることにする
それとスケグ ラダーの留め付けだ
だんだん寒くなって暖めないとエポキシが硬化しなくなる
急いで接着作業をしないといけない

 


2003/10/30

今月中に終わらせたかったバラスト取り付け終了

何度も何度もトライしてやっと本締め
シーカフレックスをボンディング材に 思いきり締め付けた
左手の薬指の付け根にマメが出来て破れた

船首から下げ振りを下げて
真っ直ぐに取り付いたかどうかをチェックしたつもりだが
どのメーカーも大抵の船はいい加減なものだ

自分の船も基準が無くなった今
下げ振りくらいでは本当に真っ直ぐど真ん中に取り付いたかどうか
不安であるが今更どうしようもない

船を水平に船台に置くのさえも
最後にはきちんとおけたかどうか不安になる

それでもエイヤッとバラスト取り付けは終了した

 


2003/10/29

所用で27日夜から島の家に行った

手入れをしなくなった回りのミカン畑はもう完全にツタで覆い尽くされ
ミカンの木のあったところが膨らんでいるだけの緑の絨毯だ

家の中には夏に大発生したらしいムカデの死骸があちこちにあった

草刈り鎌を持って帰って刃を研ぐことにした

島の家とは言っても山の中にあり
遠くの海面が見えるだけで少しも島に来たという感じがしない

イノシシがミカン畑の掘りやすい山芋を掘り取って食べた穴が
あちこちに見られるような山奥だ

 


2003/10/27

写真はトイレフラッシュ用の海水取り入れスルハル

全てのスルハルを取り付けたが

ウォーターラインより下のスルハルが5個
トイレの手洗水を捨てるスルハルがウォーーターライン上に1個

そしてトランサムにコクピットドレン排水スルハルが2個
それとエンジン排気口で

前部で9個の穴が開いた

その他にもデッキには清水注入口や
燃料注入口などの穴を開けることになる

部品取り付け穴や
部品取り付けボルト穴はみんな少々大きめの穴を開けて
低粘度エポキシを充分染み込ませてから部品を取り付ける

 


2003/10/26

エンジンカバーを防音材を張るために取り外して外に出している

丸見えのエンジンが木屑などをかぶらないようにナイロン袋で覆っている

この状態だとキャビンへの出入りは非常に難しくて疲れる
小さな仕事でちょっとキャビンに下りようと言うのは考えなくなった

何もかも準備してから中に入り 忘れ物があると
よじ登るようにして外に出ることになる

スルハルとチェーンプレートを固定したら
いよいよ棚の表面板や扉を取り付けようと思う

その前にバラスト取り付けが今月中の大仕事だ

今月の日替わり写真

売りたし「萬丸」


2003/10/25

右デッキサイドのミズンマストを支える後方チェーンプレート
マストを支えるワイヤーを留める金具である

コクピットコーミングの後の方シアートーレールの直ぐ内側に付く

向こう側でより傾いている方がロワーシュラウド用
こちら側はアッパーシュラウド用
ミズンマストにはスプレッダーが4本あり
ロワーシュラウド4本とアッパーシュラウド4本でマストを支えることになる

ドリルとノミで4ミリステンレス板を通すための穴を開けた

下に取り付けてある船体に当てた補強板に
ぴったり添わせる穴を開けるのは難しい

 

 


2003/10/24

前部船室の棚やデッキのフィレット付けをした

その後塗りにかかる

前部船室の狭いところで低粘度エポキシ塗りをすると喉が痛くなる
マスクの活性炭を入れ替えてもである

その後入り口階段を床まで下ろしてチーク以外の部分の塗り
チークの踏み板部分を張るとものすごく重くなり
外に出すのも一苦労だった

だからチークの船は造られなくなったのだろう
接着性も悪いしチークの良いところは腐らないと言うだけか?

見栄えを気にする人もチークを使いたがるが
私の場合チークをニス塗りにする趣味はないと言うか
そんなところに手間ひまかける 余裕がない

 


2003/10/23

フォクスル左物入れ棚

前部船室の左右デッキ下に棚をぶら下げた

こういう細かい仕切が結構強度を上げるのに役立つ

FRPの船では船体全体が歪むので
棚などはギシギシと音を発する元になる

木造船はエポキシマイクロバルーンフィレットで
棚も船体の一部になる

昨日はメインテーブルとその部品の2度目のウレタン吹きつけもした
後一度で仕上がるだろう

 


2003/10/22

フォクスルとトイレシャワールームの扉にウレタンを吹き付けた
あまりに光らせすぎた 品がない

もう一度艶消しを吹こうと思う

一日中ではないが6日にまたがる外部の仕事をしたので
多少すすみが遅くなったら
それを見抜いた毎日のホームページ訪問者が居た

見る人が見れば毎日写真が変わっても
進んでいないのが解るらしい

チャートのCDでウインドーズパソコンと悪戦苦闘していたのも
仕事が進まなかった原因の一つだ

私は実はマック使いなのです

 


2003/10/21

天気予報の通り今朝は雨だ

予定していた接着は取りやめ

ウレタン塗装の前のサンディングをやろうと思う

写真はギャレーの天板を接着する前に
裏面を塗るためのけがきをしているところ

特に接着したら下から上に向かって塗ることになるものは
先に塗りを仕上げて置いてから接着する

 


2003/10/20

この船はビルジ溜まりがほとんど無い
スラッグビルジというのだろうか船底もほとんど平らに近い

この手の船はコップ一杯の水でも船底にはいると
ヒールしたときに水が船体を駆けめぐることになる

だからしっかりと低粘度エポキシを塗って
水が入っても木にしみていかないようにする必要がある

今月中にバラストを固定して
スケグラダーをケブラー繊維で積層して
取り付けることができたら

来月はいよいよドッグハウス側板と天井にかかる


2003/10/19

ギャレーの調理台板を乗せる前に
その下の物入れ部分低粘度エポキシを塗っている

ギャレーには調理台に体をぴったりくっつけることができるように
つま先の蹴込みを付けた

家庭用の調理台と同じである

塗りはエポキシの臭気がこもり苦しくてたまらなくなるので
空気挿入の扇風機と
それを排出する扇風機で
船内に風の流れを作り

工房の戸をみんな開け放してやっている

翌朝硬化したら全く臭わなくなっている

 


2003/10/18

船内低粘度エポキシの塗りにかかる
写真はギャレー部分である

萬丸は100年持つようにペーパーをかけては
表面がつるつるになるまで 何度も塗ったが

この船は自分の船だからこれでおしまいにしようと思う
最初が防腐剤入りエバデュアーで
次が低粘度エポキシをエポキシシンナーで薄めたものである

船内も今までに見たどんな木造船よりもしっかりした防水だ
船内に水を入れても木が水分を吸い込む事はないだろう

特にこの写真のギャレー回りでは
真水を使うので塗りを切らしてはいけない

木造船をだめにするのは真水に繁殖するバクテリアなのだ

バクテリアの栄養源である木を エポキシで覆い
真水を木に接触させないようにしたら木造船は圧倒的に長持ちする

FRP船の様に20年で腰抜けになると言うようなことはない

 


2003/10/17

スケグを仮留め付して
それにラダーを取り付け
その上にティラーを組んで操舵装置の具合を見てみた

ラダーも軽く4箇所のステンレス金物の軸芯は通っているようだ

部品合わせの内でもラダーの取り付けは
特に気をつかうところである

回転軸の芯が通らなければ回転しないか
回転してもものすごく重い舵になる

ここ3日ほど外部の仕事をしている
今日か明日には終わるので又32フィートガフケッチに戻る



2003/10/16

岡山の大前裕さんが船を見に来た

彼は私とラブバードタナカ輝顕さんのマッキントッシュパソコンの神様
困ったときは何時も神頼みだ

船内に二人居る人影の横にストライプの服を着ているのが大前さん

毎日の更新を見に来ているが
実艇は思ったよりも大きいと言っていた

写真だとやはりワイドコンバーターを使っても部分的なものが多くなる
実際の船を見てみたい方はどうぞ見に来て下さい

昼間手を止めてお話しすることはめったに出来ませんが
17:30以降ならお相手できます

事前に予約してから来て下さい


2003/10/15

ラダー スケグ ティラーを仮取り付け
スケグはマホガニー材 ラダーはスプルース材である

今まで私が知っているクルージング仕様の横山さん設計艇と違い
あまりにも華奢なような気がする

この船の設計のころからレース艇よりも早くと言う思考があったのか

ごく新しい設計ではまだ実艇になったのは萬丸くらいだろうが
あまりにも身を削って危険だと言えるくらい何もかもが薄い

設計通りに造る を信条とする私ではあるが
ラダーとスケグにはケブラー繊維を
低粘度エポキシで積層することにした

設計者も制作者も海を離れたらその作る物は机上の水練となり
海で通用しなくなるだろう

洋上で命を賭けるのは乗り手だ
当然作り手は乗り手の立場に立てる人でなくてはいけない

 

 


2003/10/14

20ミリのナットを締め付けるレンチがなかったので
それだけの単機能のレンチを買いに行く
5000円ほどした

もしもの時のためと
点検に使うかも知れないので
レンチを持って航海に出ようと思う

船内側にはダブルナットをかける

一応バラストを仮固定して
船台の中に組んだバラスト固定材を取り外した


 


2003/10/13

フォクスル(前部船室)からバラスト取り付け部を見たところ

普通のスループ(一本マストのヨット)だと
バラスト取り付けボルトは
マストステップの下くらいに来るが
32フィートガフケッチは2本マストなので
バラスト留め付けボルトはみんな
直接手が届く所に来る

フォクスルの仕切バルクヘッドに取り付けた
マストサポートを支えるマストステップは
この写真の右下隅からメインキャビンに繋がっているのが解る

凹凸のあるノリ付きのエンジンルーム防音材を
特別に作りました
なかなか手に入らないものですので残りを小分けします
1メートル×2メートル一枚が11.430円です

 


2003/10/12

トイレシャワールームへの扉に付けた取っ手

この前面は通路になっているので
急いで外に飛び出すときに服に引っかけてはいけないと思い
落とし込み式のドアノブにした

船首船室へのドアには普通の取っ手付きのドアノブを付けた

家と同じように最後の方で
細かいがやらないといけない仕事がいっぱいでてくる

それも先にこんな所にこんなものを取り付けると見越しておかないと
後から思いついたのでは上手くない様なものもかなりある

一度船を造るとそんな知識の集積が出来るが
忘れていて後で慌てることも良くあることだ


 


2003/10/11

左右のベンチ立ち上がり部分や
物入れ床や仕切壁などにもフィレットを付ける

これらも船体を強力にサポートする補強材となる

全部マイクロバルーンエポキシフィレット付けが終わった時点で
エバデュアーという防腐剤入り低粘度エポキシを船体全面に塗った

エポキシシンナーでなるべく染み込むように希釈して塗ったが
とんでもない臭いなので
活性炭入り吸収缶をいくら替えても直ぐに臭いだし
目にしみて涙が止まらない

仕方がないので扇風機で風を送りながら
エアーマスクを付けての作業に切り替えた

エアーホースを引っ張りながらの作業となり
やりにくいことこの上ない


日替わり写真はあまりにも量が増えてホームページの容量を超えたので
2003年3月 以前のものはバナーが入る別のページに移転させました

 

 


2003/10/10

バラスト回りの船底全部のフィレット付け終了

何と6時間もずっと屈んだ姿勢でフィレットを付けた
バラスト取り付けボルトのL型ワッシャーが来る部分は
フィレットを付けないようにしないとL型鋼材が収まらなくなる

色々考えたが間違えないように施工が終わった時点で
その部分にL型鋼材を置いていくことにした

これでバラストは強力な力で船体に取り付けることが出来る
千鳥に7本の20ミリドブ付け亜鉛メッキボルトを使う

ステンレスボルトは
電触ともろさが怖いので使わないことにした
それに亜鉛メッキボルトの方が安い


日替わり写真はあまりにも量が増えてホームページの容量を超えたので
2003年3月 以前のものはバナーが入る別のページに移転させました

 


2003/10/09

ドッグハウス入り口階段に滑り止めのチーク板を張った

目地シームはチークデッキと同じように
黒いシーカフレックスを入れた

バラスト固定用の補強材をキールをまたいで エポキシ接着した

フォクスルのやり残しフィレットを付けて
マストステップまわりのフィレットを少しやると

もう夕方になった

体調が悪くてあまり仕事が進まない一日だった

 


2003/10/08

昨日は地方祭で賑やかだった

風がないので工房の海側ドアを全開にして仕事をしていたら
前の道を子供御輿が通過した

若いときは祭りも好きだったが
今は船を造ること以外は何も興味がわかない

バラスト取り付け補強材のエポキシ接着と
階段チークのシームに黒いシーカフレックスを入れることと
写真のメインテーブルを分解した部品に
ウレタンを吹き付ける 仕事をした

毎日毎日の仕事の進みは遅いようだが
一ヶ月分を振り返ると結構進んでいるという気がする

後3ヶ月も有れば船体は出来上がるだろう

 


2003/10/07

下の穴がバラスト取り付け穴

工房最大の15ミリチャックの付いたドリルで
30ミリのバラスト取り付け穴をキールに開けた
キリ先が木部に食い込むと体全体が振り回されて危ない思いをした

その上にあるワッシャーの穴のサイズはボルトより大きい22ミリです

取り付けボルトは20ミリのドブ付け亜鉛メッキボルトである

上に見えるのが亜鉛メッキした5ミリメートル厚味のL型 長ワッシャー

穴のサイズの違いからいかに大きめの穴を開けたかが解る



キールにかかる力を分散させるために
キールの上に船体左右を繋ぐバーを入れて(まだ接着していない)
それに添わせてL型 のとんでもなく大きなワッシャーでナットを支える

これで船底の広い部分でバラストを支えることになるので
バラストの重量が
ワッシャーごとボルトを船体から引き抜くような事故はなくなる

 

 


2003/10/06

バラスト取り付けボルト穴を開けているところ

昼過ぎまでかかってバラストを船台に固定して
船体の下に引き込んだ

バラストボルトは直径20ミリだが
30ミリのキリでキールに穴を開けた

取り付けボルトとキール木部を切り離すためである

キール穴には低粘度エポキシを徹底的に浸透させ
その上でシーカフレックスを使ってボルトとキールの密着を防ぐ

今までの経験からきちんと締め付ければ
ボルト穴は余裕がある方が良い
と言う結論に達した

 


2003/10/05

ほとんどの部分のマイクロバルーンエポキシフィレットが終了

いよいよバラストを仮に取り付けて
そのボルト位置に補強のための左右を繋ぐ繋ぎ材を接着しないといけない

その後床全体にフィレット付けをして
エバデュアーという防腐剤入りの低粘度エポキシを塗る

昨日はバラストを仮に固定するために
船を吊り上げる準備をした

今日の予定は
船を4個の1トンチェーンブロックで吊り上げておいて
船台をジャッキアップし
キャスターを取り付けて
バラストと船台を外に出す

それからバラストを2トンチェーンブロックを使って一点吊りで吊り上げ
船台内の所定の位置に固定

船台ごとバラストを船の下に持ち込み
船をその上に下ろして
ボルト ナット ワッシャーで船体にバラストを固定する


2003/10/04

バラスト部分を残しておおかたのフィレット付けが終わった

体勢が悪く とても面倒な仕事だった
それでもこれで圧倒的に船が強くなると思うとやらないでは居れない

バラスト取り付け位置には
キールをまたいで 左右のハルに届く補強材を入れ

その上に長いL型鋼を敷いて
それをワッシャーにしてバラストボルトを取り付ける

今までの直接キールの上に取り付ける方法と比べると
格段に力が分散して強い取り付け方法となる

バラストが引き抜けるような力がかかっても
ボルトが切れない限りそんなことは起こりえない

小さいワッシャーで直接FRP船底にバラストを止め付ける
最近の船に比べるとものすごく安心感がある


2003/10/03

バラスト部分を残していよいよ最後のフィレット付け

メインキャビン左のデッキとハルを繋ぐ
内シアー材から下のフレームと
デッキフレームにフィレットを付けているところ

一度に主剤-5と硬化剤-2で210グラムずつ低粘度エポキシを攪拌する
さらに攪拌しながらマイクロバルーンを少しずつ加えて
丁度良い粘度になったらアエロジルを入れて垂れを止める

出来上がったら素早く新聞広告で作った三角すいの押し出し袋に入れ
とがった先をハサミで切って
フレームとハルの角に押し出す

それを丁度良い太さの塩ビパイプで何度かしごいて
同じRのフィレットにする

はみ出たものはヘラですき取りもう一度別の所に入れる

おそらく船全体のフィレット付けに
1ヶ月くらいは余分な時間を使っただろうが
それにより船体は格段に剛性が増すことになる

いわゆるピンポン玉のシェル構造木造船が出来る

 


2003/10/02

工房の一番奥にある引き抜きブースの前で
小物の塗りを毎日やっている

右端に見える白い壁と床にある黒い吸い込み口から
シャワーの中を通して粉塵を外に出す

工房全体が真っ白になるほどの吹きつけをしても
5分以内に全部の空気を入れ換えるほどの威力がある

写真に写っているのは
天井からぶら下げて吹きつけをするティラーと
その下に見えるのがトイレシャワールーム入り口のドア

左の方にある小物は メインテーブルを解体して
塗っているところ

いよいよバラストも取り付け寸前まで仕上がった


2003/10/01

昨日の扉が付く棚の表面板

それぞれの棚にこれを接着して置いて
その後扉と留め金を取り付ける

非常に面倒で進んだようには見えない仕事だ

バラストに塗ったマイクロバルーンエポキシパテの乾きが悪い
サンドペーパーにからみついてサンディングが出来ない

朝晩の冷え込みがひどくなった
そろそろ長袖を着ないといけない

今月はバラスト取り付けが大仕事だ

過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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