コールドモールド制作 ( 2005年12月) 


2005/12/31(晴れ)

写真は左舷船尾部分の型

実艇のトランサムはまだ型にはめ込んでいない
暖房炉の吹き出し口に置いてあるのがトランサム

トランサム外板は5ミリメートルのマホガニーでしっかりと固まっている

写真左下斜めに見えているのが内キール材
250×15×5000のマホガニー
これをスカーフ繋ぎして
モールドの上で積層接着する

まだまだ先は長いが時々仕事の話しが舞い込む
6.6メートルは夏の終わりくらいまでには仕上げようと考えている

今日で今年も最後 皆さん今年はどんな年でしたか
来年も私のホームページ読者にとって良い年でありますように・・・

私は50歳から年賀状を出さないと宣言しているので悪しからずご了解下さい


2005/12/30(晴れ)

念願だった年内のモールド仕上げが終了した
今日から少し休むことにする

実艇になるステム部分はモールド先端に乗っているが
トランサムと内キールがまだ取り付いていない

トランサムは作ったが内キールは昨日製材したばかりで
今から現場接着でモールドに作り込まないといけない

外板材の製材も無事終了した

来年早々にもトランサムを固定して内キール接着にかかろう

外板を張り終えるのは2月末までにと思っている


2005/12/29(晴れ)

写真はモールド外皮を貼り終えた6.6メートル
マホガニー外板3層分15ミリだけ実艇より小さい

15ミリメートル厚みのモールドをストリッププランニングで張るのは簡単だ
接着も木工ボンドなのであっという間に終わった

昨日はマホガニー外板の製材をした
次男に手伝ってもらったが一日で終えることはできなかった

60リットルのゴミ袋9個分のノコとカンナのくずが出た
今日で仕事納めにして外板カンナかけを終わらせようと思う


2005/12/28(晴れ)

マホガニー外板を一定厚みに丸鋸で挽くための治具

12ミリ合板とボルトとスプリングと敷居滑りで作った

昨日はモールド外板を張り終えるためにそればかりやっていて試していない
多分上手くいくはずだ

今日は外板挽き割りを一日中 することになるだろう
おそらく今日一日では終わらない


2005/12/27(曇り)

連れ合いと次男真帆君に手伝ってもらって
右モールド外板を張り進めた

フットボールラインの続きを残りシアーまで300ミリくらいのところで
木工ボンドが無くなりストップ
丁度夕方の終了時間になる

仕事をやめると同時くらいに注文していた20キログラムの木工ボンドが届く
これで明日も続きがやれると思いながら後かたづけ

昨夜は久々に高校時代からの友人越智さんが訪ねてきて
近くの温泉へ行きその後3人だけの忘年会

ちょっと飲み過ぎたかな

今年中にはモールド外板を張り終えるつもりなので
ここで休むわけにはいかない

他の仕事が入らなければ
2月いっぱいには船体外板を作り上げたいと思っている

 


2005/12/26(曇り)

昨日は日曜日だったが左舷フットボールラインを張り終えた

世間一般が休みの時は何となく仕事をしたくなり
みんなが仕事をしているときは 朝から酒を飲んだら楽しい
何という天の邪鬼だろうと自分でもあきれる

昨日は久々の良い天気で
風も強くなく花丸に乗りに行けば良かったのだが
父親と叔母の所へ行く約束をしていたので
昼までが塞がり

昼からはジュニアヨット教室の
OPディンギー修理持ち込みがあり
花丸 には行けなかった

今度正月間の天気の良い日に 一度いゆっくり行こう
この間から強風が吹き荒れた後も見に行っていな ので心配だ

 


2005/12/25(晴れ)

船体モールド中央キール部分を残して
フットボールライン内側を張り始めた

右舷は終了左舷は途中で17:00になりくたくたに疲れて止めた

大量の木工ボンドを使うのでホームセンターへ詰め替え用を買いに行ったが
まだまだ足りないようだ

ストリッププランキングなら外板を張るのはあっという間だろうなと思う
それでも重くなり強度が出ないので
ダブルプランキングやトリプルプランキングの方が
進化を遂げた外板の張り方だ

昨日は製材されたキール材も来た
モールド外板を張り終えたら
ステムとトランサムを固定してキール材を積層接着しよう


2005/12/24(曇り)

モールド外板一本目を張った
キールの直ぐ横真っ直ぐに張るのは一苦労だった

船体の一番ふくらんでいる所に低い足場を作った
船の上に上げているのも足場板で
ストリップ材を接着するとき手が届かないときはその上に乗る

本物の船体になるマホガニー外板を同じ厚みに切るのは丸鋸
その丸鋸製材のノコ歯に向かって
マホガニーを押しつける為の治具を制作した

自分ではなかなか考えたつもりだが上手くいくかどうかは
今日組み立ててみてからのお楽しみ

 

 

 


2005/12/23(曇り)

トランサムの接着暖房風景

トランサムトリプルプランキングの三層目を接着

右の石油ストーブの前で接着用エポキシを練り
左端に少し写っている布団乾燥機をかけ

ブルーシートで全体を覆う
周りに暖かい空気が逃げないように重りを置き
その上に二重に毛布を掛ける

暖かい空気が全体に流れるように空気の通路を中央に確保する
右のストーブの部分が吹き出し口

布団乾燥機のタイマーをガムテープでストップさせて半日は暖房する

こんな仕掛けで冬の小物接着をします


2005/12/22(曇り)

昨日は7.8メートルの納艇で
船舶検査の臨時航行以来始めて進水させた
これで晴れて咲良丸もヨットの仲間入りをした

オーナーの希望で2月末まで松山市中島の大浦漁港に停泊する事になり
昨日はミゾレの中堀江前の航路を横切って中島まで回航
定置アンカーを打ち松山市管理の県が作ったポンツーンに槍づけ

私はアンカーをセットするときに靴を濡らしてしまい
寒くて堪らなくなり中島から高速艇の最終便で高浜桟橋へ帰った


いよいよ今日から6.6メートルのモールド本腰を入れて作ることになる
先ずはベベル取りから始めることにしよう

そしてコールドモールドの全面張りはフットボールラインを使った
ストリッププランキングでと考えている
モールドでこれが実艇になるわけではないが しっかり作らないと
きちんとしたトリプルプランキングが出来ないので気が抜けない




2005/12/21(曇り)

これが今朝 布団乾燥機による温風暖房の
ハイポリシートと毛布の覆いを取ったところ

トランサム外板2層目を接着積層

真ん中に立ててあるのは温風を全体に流すために風の通路を作る板
吹き出し側にも穴を作りきちんと温風が抜けていくようにする
それで全体が暖まることになる

今日は7.8メートルを進水させて
中島へ移動させるので6.6の仕事はお休みになる




2005/12/20(晴れ)

トランサム(船尾板)部分のフレームを組み
補強材を固定しておいて
昨日外板一層目をエポキシ接着した

コクピット床の傾斜があまりにもきつかったので
(船外機をコクピット内に収納するためと思われる)
普通の水はけだけの傾斜に修正した

写真は積層接着後ひっくり返して船内側から見たようになった
縦 斜め 反対の斜め と5ミリのマホガニーを3層接着積層する

もちろんこれも型ではなく実艇の一部だ
コールドモールド工法で先に実艇の一部を作らないといけないのは
ステム(船首)
内キール( 竜骨)
そしてトランサム(船尾板)

残るはモールドの上で積層接着する内キールのみだ

年内にはコールドモールドの外板も接着しようかと思う
モールドは木工ボンドでの接着となる




2005/12/19(晴れ)

ゾウさんの鼻のようになったステム型とステム材

今まで作ってきたところで始めて船の一部になるのが
一番先に乗っているステム部分の積層材のみ

ステムを積層するための型は
そのままモールド外板が船首に集まってくる部分の型になる

 

昨日は咲良丸(sakura maru)の船名を貼り終えた
この土日を利用してオーナーファミリーが私物の積み込みをした
いよいよ進水を待つのみ


2005/12/18(雨)

昨日の写真のトランサムフレームやビームを半分に製材
プレーナーをかけて厚みをそろえ

現図の上に置いてみた

コクピットの形状を決めトランサムの補強材が入る位置を決定する
船外機をコクピットに引き込む方式の船外機ブラケットを取りやめたので
随分使いやすいコクピットになるはずだ

コクピットの形状は人間工学上どの船も同じ形になるはずである
どの船もというのはシングルハンドを考えた場合という意味

公園のベンチ2つ間を600ミリ空けて置いたのが理想のコクピットだ
カーブを付けると重くなり作りにくくなるので
公園のベンチを直線で仕上げる と思えばよい


2005/12/17(雨)

トランサムフレームの半分(写真下側にある極端な曲がりのもの)と
トランサムデッキビームを積層接着

右端にあるブルーシートを被せその上を写真下の毛布4枚で覆い
左端にある布団乾燥機で半日以上暖房して
今朝はパリッと乾いている

ステムの方は取り付けまでは行かなかったが
一応削りだし
ステム型の上にのせてモールドにセットする寸前まで出来上がった

今朝は雨だが7.8メートルの引き渡しだ
ローマ字 の船名をまだ張っていない
オーナーが指定した位置に今日張る事になる


2005/12/16(曇り)

三回に分けてステム材の積層を終わらせた

一番厚みのある曲がっている部分で100ミリくらいの厚み
エポキシでラミネートされた丈夫なステム材が出来上がった

今日はこれを成形して
型と一緒に ステムに取りつける仕事をしよう

トランサムフレームの材料切り出し
そして積層接着も出来たら今日やり終えたい


2005/12/15(晴れ)

一昨日で終わらなかったステム突き板の積層続きをする

その後工房二階の現図場で
トランサムの展開図を書く

トランサムフレームを作るために
止めゴマを並べて今日は留めつける

久しぶりの晴れで気持ちの良い凪の朝
今日は花丸に清水を入れに行こう


2005/12/14(曇り)

昼近くまでかかって1ミリ厚みの突き板40枚にエポキシを塗り
布団乾燥機で暖房した

今朝はパリッと乾いている

船体型のステーション19#と20#を切り出した
立ててみたがステムの型を入れるときに加工する必要がある

後はトランサムの展開図を書いて
実艇のトランサムを作る準備

トランサムとキールとステムは実艇になる現物を
型にはめ込んでから外板を張り始める
だから型作りもなかなかすんなりとは終わらない


2005/12/13(曇り)

作業台真ん中にあるのがステム型
12ミリ合板を切り出して8枚積層した

これを型に手前に切り出した1ミリ厚みの突き板を積層する

締め付けるときのあて板も作った

ステムの型は外板が当たる部分のベベルを取り
そのままモールドとして使う

雑用が多くて年内にモールドが出来上がるかどうか怪しくなってきた
昔のように無理をして時間延長をして働こうと言う気は無いが
何とか年内にモールドを仕上げたいものだ


2005/12/12(晴れ)

工房内海側に配置換えした作業台の上で
ステム型を積層接着

寒かったのでハイポリシートで覆い
その上に毛布を掛けて布団乾燥機で暖房した

一番左に見えるのが布団乾燥機で
暖まった空気を左から右に送り
作業台の端で空気は流れ出るようにしてある

これが一番安全な暖房接着の方法だろうなと思う

もちろんエアコンで完全に温度調整できるような部屋で
ヨットを造るのが理想だが
大量生産ではないのでそうは行かないのが実情です


2005/12/11(晴れ)

7.8メートル船検シールをマリーナへ張りに行く
船名シールはオーナーが位置決めをしてから貼ることにする

写真は船尾側から見たモールド内部

前後方向と横方向の倒れを防ぐために沢山の筋交いを入れている
これでどのステーション型も押しても引いてもビクともしなくなった

6.6メートルは船が小さいのでモールド内は背が低く
中腰での仕事は膝関節にこたえる
外からの外板張りは圧倒的に楽だろうと思う

積層ステム用の船首モールドを作っている

今日は日曜日なので完全に休みにする


2005/12/10(晴れ)

7.8メートル船検をパスして検査証書を取りに行く
日本国内で行けないのは小笠原と沖縄
韓国へは行くことが出来るというおかしな話しだ

写真は船首部分のまだ立てていない所
ステーション 19 20 そしてステム固定台

製材で選んだマホガニーとチークが届く

いよいよ次の6.6メートルの方に集中して
冬の寒い内に出来るだけ進めておく必要がある

去年は7.8メートル以外の仕事をみんな断ったが
今年はどんな仕事も断らないつもりだ
6.6メートルのオーナー 納期はゆっくりで良いそうだ

 

 


2005/12/09(晴れ)

全体のつながりは
工房奥からバーナー 暖房炉 船体モールド

船首部分がまだ出来ていない
船首積層材を作り
その積層に使った型を船首部分のモールドとして使う

いよいよ今日は船首部分を作ることにした

昨日の7.8メートルの船検パスした
今日から沿海区域は何処でも乗れることになった
沖縄と小笠原をのぞく沿岸区域です


2005/12/08(曇り)

5日の夕方までにした一日の仕事

モールドの内側に筋交いを入れてモールドの倒れを固定
ステーションごとの巾を決める合板を入れて一定の間隔に

これで上に人が上がってもびくともしない頑丈なモールドになった

トランサムと
ステム材を入れた後

キールを固定して削り

その後外板を張ることになる

トランサムもステムもまだ出来ていない

マホガニーとチーク材の仕入は良い物を選んで上手くいった

今朝帰ってきたが今日は7.8メートルの船舶検査
アンカレッジマリーナで臨時航行から切り替える本検査をする予定


2005/12/05(晴れ)

床に接着した船台基礎の上に
高さ調整の木のコマを乗せ
その上の90ミリ角の柱材を船首尾方向に固定

さらに1ミリとか2ミリの違いを数カ所木片を挟んで調整
そして船体の一番横幅がある部分から前後に型を立て並べた

ステーション8と9が分かれ目で
12ミリ合板のそれぞれのステーションを8と9に向かい合わせに立てる

後は7、6,5,・・・0までの合板を
それぞれのステーション位置から船尾側に立て

10、11,12/・・・20までを船首側に立ってる


6日7日と日替わり写真をお休みします
仕入れ先にマホガニー材を見に行くためです



2005/12/04(雨)


船全体を暖房するための炉の後ろに取りつけたバーナー

とてつもないパワーがあるバーナーで
最強で燃やすと一日に40リットルの燃料を消費する

タイマーとセンサーで制御して
点いたり消えたりすることで船全体を一定温度に保つ

エポキシ硬化に最適の25度くらいを一晩保つと
真冬で8リットルくらいの燃料が無くなる

どうして冬用のエポキシを使わないのかと聞かれるが
使いやすいエピグラス社のエポキシには冬用がない

他のメーカーのエポキシには冬用もあるが
硬化が早い分 硬くて もろい
エポキシは硬化後も木の動きに付いてこれるくらいの
柔らかさが必要だと思う


2005/12/03(晴れ)

工房の一番奥に暖房のための炉を作った

縦 横 高さ それぞれベニヤ板2枚分の大きさの箱
その後ろに強力な工業用バーナーを取りつけ
船全体を暖める

船側の下半分が開いており
写真向かって左のファンから船の下に貯まった冷えた空気を吸い込み
箱の奥にある扇風機で暖められた空気を船の型に送り込むしかけ

船体中央部分に温度センサーを取りつけてバーナーをコントロールする
船全体をブルーシートで覆うので
真冬でもエポキシはパリッと乾くことになる

真夏に汗をだらだらかきながら
硬化時間を気にしながらの接着よりかえってやりやすい


2005/12/02(曇り時々雨)

船台の最初で床に固定する材を接着で貼り付けた

一液性でコンクリートと木を接着する接着剤を使う

昔はコンクリートアンカーというのを床に打っていたが
これだと接着だから随分手間が省ける

今朝は硬化しているがそれまでその当たりにある重量物を使って
材木を床に押さえ込んだ

これが基礎になり
この上に90ミリ角の柱材を使い
縦方向の船台で水平を出す

セメントの床というのは水はけ勾配が付いており
海に向かって水が流れるようになっている

それを補正して全く水平面の船台を作る必要がある


2005/12/01(晴れ)

船台の横木を貼り付けると製材の工具が動かしにくいので
先に製材を済ませた

一日がかりで連れ合いにも手伝ってもらって
6.6メートルコールドモールド外板となる15ミリ角材を作る

中二階の右上に積み重ねたのがそれ

今日はいよいよ船台の横木を床に貼り付けようと思っている


過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

2001/01
2007/01
2008/01
2001/02
2002/02
2007/02
2008/02
2001/03
2002/03
2007/03
2008/03
2001/04
2002/04
2007/04
2008/04
2001/05
2002/05
2007/05
2008/05
2001/06
2002/06
2007/06
2001/07
2002/07
2007/09
2001/08
2002/08
2001/09
2001/10
2001/11
2007/11
2001/12
2006/12
2007/12