外板仕上げ(2003/02/01)

2003/02/28

船首部分と船尾部分5枚分ずつのコンパネモールドを抜き去った

残りの型を抜きやすいように最初に入り口の部分を取り除く
思っていたより大量のコンパネ合板や垂木を使っている

工房にはそれら不要になった物の置き場がないので
家の下の駐車場に運び込む

アリさんが ちょっとずつ ちょっとずつ荷物を運んで
大きな物を作っているようだ

今度の日曜日には反転正立させようと考えている


2003/02/27

船内コンパネ型を取り外しにかかった
家の横の通路に積み上げた

フレームの形を保ち船を支えていた12ミリ合板である

これで船底部分のみなので全部の1/3くらいだろうか
それとは別に船台もあるので
相当量の廃材が出ることになる


昨日の船側ウレタン吹きつけは大成功

後は硬化を待って船を反転正立させるのみとなった


2003/02/26

船内コンパネ型を取り外しにかかった

この写真は船尾から船首を見たもの

まだあと一回の吹きつけがあるので
現在の高さを保つために
サイドの部分は取り外さないで残してある


船台も組あがった
何時でも反転正立させることが出来る準備は出来た

 


2003/02/25

この圧送ガンで白ウレタンを吹いた

ガンの選択を間違った

ゲルコート用のガン口径の大きいのと
もう少し粘度が低いサフェーサーなどを吹く物と
ずっと口径の小さいウレタン用の3種類のガンを持っているが

日頃やっていないのでガンを交換するのを忘れて吹き始め
吐出量が多いが
えいままよとばかりに吹いたらあちこち垂らしてしまった

もう一度やり直さないといけなくなった

そんなにきれいに仕上げるつもりはなかったのに
ウレタンを二回も吹くと売り物のように綺麗になってしまうなあ
時間と材料がもったいないなあと思う

 


2003/02/24

吹きつけ用のネットで工房の中が薄暗い

船底の白のエポキシが浮き上がる

船底部分にマスキングシートを張って置いて
船側に二回目のグレーサフェーサーを吹き付けたところ

今日はサフェーサーを研ぎ出して
面が出たらほこりを取り除き
白のウレタンを吹き付けるつもりである

昨夜の雨は上がり
今日は湿度が高いが
まあウレタンならやれないことはないだろう

今月の日替わり写真

売りたし「萬丸」

 


2003/02/23

 

ある程度凹凸をパテで直して置いて
二度目のサフェーサーを吹き付けた

サフェーサーも硬化前には少し表面が光って見える

結構良い面が出ている部分もある
写真の右舷後部はまあまあ良い方だろう

前部にサバニ船型にはどれも逆ぞりの部分があるが
その部分が一番面が荒れている

自分の船だからまあ良いか と言うことになる

性能には影響しない
おまけにそれだけの補修で2日くらいは必要みたいだ
だからそのまま行くことにした


昨日の「海の広場」の更新は結構反響があった

ウエスト工法ってずいぶん前から言われているが
その実体を知っている人は少なかったようだ

木にいくら薄くしても低粘度エポキシを染み込ませるのは
刷毛塗りくらいでは無理だ

以前工業試験場がやったという樹脂が完全に中まで染み込んだ
木のブロックをラブバードの田中さんに見せてもらったことがある

片方の小口から反対からしみ出すまで樹脂に圧力をかけて
木に押し込んだ物だそうだ

全く石と同じでカンナもノミも受け付けない

もうそれは木の性質を全く持たない物体に変わっていた

ヨット屋が望むのは木と水の遮断
それと木の素材としての性質を変えないこと

だったらウエスト工法という呼び名が悪い

 

 


2003/02/22

 

昨日吹いたサフェーサーを研ぎ出して
まだへこんでいる部分や傷のある部分にパテをつけた

そして又研ぎ出し
ストレートエアーサンダーが無かったら
気の遠くなるような仕事だ

私の髪の毛が白いのは磨く時に出た粉のせいではない
粉はほとんど集塵袋に集められる

白髪が増えただけだ

白髪は父も早かったのでそんなに違和感はないが
3年くらい前に半年ほど圧倒的に髪の毛が抜けた
仕舞いに禿げてしまうかなと言うくらい抜けて
ちょうど良いくらいの髪の量で抜け止まった

もともとが多すぎたのだと負け惜しみみたいなことを思った

まさかエポキシのせいではないだろうなあ・・・

 


2003/02/21

 

工房奥の二階に上がる階段のところから写した

昨日は船体側面にサフェーサーを吹いた

船底部分が白いのは水銀灯のスポットライトのせいではない
船底には白の水線下で使えるエポキシを3回塗ってある

ウォーターラインでマスキングをして
船側にはウレタン下地に使うサフェーサーを吹き付けた
その色がグレーなのでいかにも陰のように見える

大きな距離で多少歪みが見えるが
自分の船なので見栄えだけの無駄な仕事はしないことにした

モールドを作るなら100艇分の磨き時間をかけることが出来るが
一艇だけしかも自分の船では
性能に関係のない手抜きは大いにする

 

 


2003/02/20

 

管導材内外分

プロペラシャフトの通る管を通すための材で

手前にあるのが船体内部のエンジンのすぐ後ろで
キールの上に取り付けるもの

後ろにある流線型をしたのが
船体外キールから水中に突きだして
プロペラシャフトを支える部分

水に浸かる部分には管導材にもスケグにも
エポキシでガラスをオーバーレイアップした上に
防水用のエポキシを塗るつもりだ

いよいよ船体を反転正立する準備にかかろう

 


2003/02/19

 

これは船体トランサム(船尾板)

吹き付け用の飛散防止ネットを船の周りに張り巡らせているので
工房の中が非常に暗い

昨日吹きつけが終わってから
バーナーの吹き出し口から導いたトタン波板を通して
船内に暖かい空気を送り込んで
船全体を暖めている

それでも今朝ではまだ完全硬化していない

今日は硬化待ちとなり
別の仕事をすることにした

水中部分のプロペラシャフト管導材を削りだそう
それとスケグも仕上げて
エポキシで ガラスコーティングをやるつもりだ

 


2003/02/18

 

やっとパソコンも動き始め
今日は船底エポキシ吹きつけ3回目が終わった

エポキシの吹きつけは粘度が高いし
圧送ガンを使う非常に面倒な仕事だ

ネタを別のポットに入れて
圧力をかけてガンに送る仕組みになっているので
それはきれいに吹くことができるが
終わった後の洗いが大変だ

もしうまく洗えなかったら高価なガンセットが
一度でだめになる

パソコンも解らないので頭が痛くて面倒だが
吹きつけの仕事は
明らかに体の切り売りのような気がする

 


2003/02/16

 

船を置いてある空間の四隅に柱を立て
ウォーターラインの高さで結んだ糸を張り渡し
その糸を重ねてにらみながら船体ウォーターラインの位置を出す

具体的には糸が二つ以上重なる高さに目線を持ってきておいて
首などを動かさないで目だけを動かして
船体と糸の重なる位置にマスキングテープを貼った

一人だからマスキングテープをおよその位置に貼っておいては
糸をねらんで上下修正をすると言うことを繰り返し
沢山のウォーターラインの点をマスキングテープで結んでいくのである

このマスキングテープのラインがウォーターラインとなる

水から下の部分のみエピグラス社のインタープロテクトという
ウォーターライン下で使えるエポキシを吹き付けることにする
3回吹いて水の浸透を遮断する事にした

30年はゆうに生きながらえる船になる
100年持つ船は私には必要ない

 


2003/02/15

気温が低いので完全硬化していない

120#ペーパーに玉になって硬化していないエポキシがからむ
それでも少しペーパーをかけてみた

それに昨日はウォーターラインを出した
およそのラインだがまあこんな物だろう

半裁で3.8トンというのだから
このサイズの船にしては軽い
なんだあまり沈まないのだなと感じる

木と水を遮断するには大切だがあまり面白くもない塗りの仕事の時は
反転正立してからの色々な仕事のことを頭に描く

やらなければならない仕事が山積みだ
後半年ほどで本当に浮かぶのか不安になる


2003/02/14

白鯨の出現

エピグラスのインタープロテクトというエポキシを吹き付けた

風邪で喉が痛くても何でも頭がしっかりしている内は仕事を休む気になれない
今度雨が降るまで休まないことにした

何人もの人からこの船でいくら位するのと聞かれるので
計算してみた
2500万円くらいなら食っていける
二年半に及ぶ仕事にしては安いものだ
材料代も馬鹿にならない

しかも船体材料はマホガニーだし
ウエスト工法で今までにない剛性のある軽い船に仕上がる
エンジンもセールも入れてオリジナルの船の値段にしてはたいした値段ではない

プラスチックの量産艇で船内綺麗綺麗な船でもそんな値段だろう

どこかの造船所でフル装備の32フィート木造艇が3000万円で進水したと聞いたので
まあそんなものか

ヨットの造船所が儲かったという話は未だに聞かない


2003/02/13

ワイドコンバーター付きのデジカメなので
初めて全体が写るような位置を見つけた

船体全体を青いチョークの碁盤の目が覆っている

左奥のところで脚立に乗って
船にへばりついてサンディングをやっているのが私
その部分だけ明るいのは
100ワットの移動式電球を点けているからである

昨日はひどい風邪引きで昼間も一日中眠った

今日も喉が痛いが頭の方はすっきりした
仕事をやりたいとも思うが無理をしてはいけない
まだ先が長いのだ

サンディングは大嫌いな仕事なので
何とか理屈を付けてさぼろうとする

 


2003/02/11

マイクロバルーンエポキシパテを凹部に塗っては
エアーストレートサンダーで面を出す

もう2回目だがかなりの面はでてきたようだ
水線下は走りに影響するので綺麗にしたいが
見栄えだけの船体側面は程々にしようと思う

気が遠くなるようなパテ付けと磨きは私が一番嫌いな仕事だ
モールドを作るのではなし一艇だけのために貴重な時間が使われる

磨きながらも頭は反転正立してからの仕事のことを考えている

スケグラダー
プロペラシャフト管導材
バラスト
などが船底下の大仕事だ

 


2003/02/10

エンジンの図面をヤンマーから取り寄せてエンジンの型を作った
テーブルの上で組んである合板がエンジンのサイズだ

以前に作ってあったエンジンベットに乗せてみたのがこの写真

エンジンは横山さんの 図面では2GMとなっているのを
3GMにすることにした

2気筒ではエンジンの着火点が真反対で同じ時に爆発するのでうるさくてたまらない
3GMの3気筒なら120度ずつ爆発がずれるので静かである

本当は横山さんの図面のとおりすべきだが
重量も殆ど変わらないし値段も少し高くなるだけだ

私にとってはエンジンも信頼おけて静かな方がよい
余裕があるからトップスピードでは回さないので
長持ちするし燃料消費も少ないだろう

エンジン変更での重量増加は24キログラム
積み荷を24キロ減らそう

 


2003/02/09

チョコレートになった船体を半日で磨き終えたが
本降りの雨になりエポキシのパテ付けは取りやめ

管導材の溝を掘っているところ
初め溝きりカッターでやろうとしたが直径6ミリの半丸を掘れる歯がなかった
それでトリマーで掘った

左右んの材を溝をそろえて接着したら
6ミリの長いキリでその穴をなぞる
それから先端を凸に加工したキリ5本で
直径50ミリを超す真っ直ぐの穴にする

全体の長さが1500ミリくらい有る真っ直ぐの穴を開けるのは
大変な仕事だ

 

 


2003/02/08

バレンタインデーに向けて
チョコレートのヨットを造っている

表面全体にチョークで碁盤の目を引く
この後サンディングにかかったが

冷え込みがきつかったので硬化不良だ
バーナーを焚いてもう一日待つことにした

エンジンプロペラシャフトを通すための
管導材を作ることにした

きちんと予定の場所に穴を開けるために
左右二材に分けておいてシャフトが通る部分に溝を掘ってから接着する

ルーターで直径6ミリの穴が出来るようにその半分ずつの溝を切り
それを合わせて接着する
その6ミリの穴を次々と大きなキリを通して太らせていく
最終的にはスターンチューブというシャフトを覆う管が通る
直径50ミリくらいの穴を開ける事になる

 


2003/02/07

バレンタインデーに向けて
チョコレートのヨットを造っている

と言ったらみんなで食べに来てくれるかな?

マイクロバルーンエポキシパテでガラスクロスの目を埋め
有る程度大きな凹凸をならしているところ

30センチくらい有る鋼の金ベラで角度を変えながらパテをしごく
これは上手下手が圧倒的に出る仕事で
上手な人がやると次のサンディングで削る部分が少なくなる

 


2003/02/06

やりたくもないガラスクロスのサンディング

冬用の低粘度エポキシを使用したが
まだ一日では硬化していない部分がある

繋ぎ合わせ部分や何かの拍子に多少盛り上がった部分を
大嫌いなサンディングで落とす

このガラスの積層で0.5ミリくらい厚味があがり
船食い虫が侵入出来なくなる
強度は殆ど増さないと思う

 


2003/02/05

船体全体を船食い虫除けのためガラスクロスで覆う

本当はダイニールというそれ専用の布があるのだが
輸入品だからと言う理由で何でもないと見える布が異常に高い
だから私の船は少々痒いがガラスクロスを使うことにした

ガラスクロスは細いガラスの束を織った布状のもので
これに低粘度エポキシを浸透させて船体に張り
空気の泡を抜いて木に密着させる

FRPの樹脂積層と違い低粘度エポキシは圧倒的な接着力を持つ

エポキシの硬化剤には猛毒の発ガン性物質が含まれているので
椰子殻活性炭の入った吸収缶は4時間置きに取り替える

昨日一気に9時間ぷっつづけで積層を続けて
船全体をガラスクロスで覆ってしまった

これで船食い虫はこのヨットには潜り込めなくなった

 


2003/02/04

船体全体を船食い虫除けのためガラスクロスで覆う

本当はダイニールというそれ専用の布があるのだが
輸入品だからと言う理由で何でもないと見える布が異常に高い
だから私の船は少々痒いがガラスクロスを使うことにした

ガラスクロスは細いガラスの束を織った布状のもので
これに低粘度エポキシを浸透させて船体に張り
空気の泡を抜いて木に密着させる

FRPの樹脂積層と違い低粘度エポキシは圧倒的な接着力を持つ

エポキシの硬化剤には猛毒の発ガン性物質が含まれているので
椰子殻活性炭の入った吸収缶は4時間置きに取り替える

アッという間に終わると思ったのに
昨日は半日で1/3をカバーしたのみだった

 


2003/02/03

管導材

エンジンからプロペラシャフトが船外に突き出るときに
そのシャフトが通る管を固定するための木の固まり

左側の木の固まりが船内側
右側が船外側

今左右半分ずつ積層して木の厚味を出している

この状態で接着する内側の面にシャフトのパイプが通るような穴を半分ずつ彫り込んで置いて
から接着する

そうしないと船内から船外へ1メートルを超す真っ直ぐな穴を開けることは出来ない

 


2003/02/02

出張で中古船を三重県の四日市に見に行った

今朝は写真がないので一昨日写した写真をアップする

電話がかかってきて電話しているところ

船体の方はもうパテ付けが始まり
木目が隠れ始めた

 

過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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