「花丸」セーリング2004/12/01

2004/12/31(雨)

子供たちのなかで一番背が高くなった三男真君
昨日大阪から里帰り

次男だけが帰らず4人で船泊まり

結構遅くまで起きて喋っていた
いつも無口な長男真澄人君も結構喋るようになった

朝起きると四人の吐く息で船内天井は結露していた
プラスチックの船に比べるとましではあるが
それでも木造船が結露するというのは知らなかった
あまりに外気温と船内温度の差がありすぎたようだ
それに船内の湿度も100%近くあったのだろう

朝起きると雨で近くの山の頂は雪なのだろう白くなっていた
いよいよ明日は正月 今年も今日で終わりとなった



2004/12/30(晴れ)

いよいよ2004年も終わりに近づいた

フレームのカーブにあわせて積層接着するための木の駒を
12ミリ合板5層を張り合わせて作った

今日当たり注文していた大量のマホガニーが入るはずだ


2004/12/29(雨)

現図台を中二階から写したところ

ワイドコンバーターレンズで映しているので4辺が歪んで見える

昨日は魚形文鎮とアクリルバテンを使って
トランサムとフレーム1からフレーム7までの原寸図を書いた

現図台は12ミリ厚みのコンパネを3枚重ねで作ったので
そのまま現図のフレーム曲線に沿って駒を止めつけ
積層台としても使う

今朝は雨だったので今日現図が仕上がったとしても
積層接着は出来ない

大量のマホガニーを注文した
材木の引き加工も注文したかったが
製材所のノコは厚くて 鋸屑ばかりになりそうなので
自分で外販材やフレーム材の引き加工をやる事にした

 

 


2004/12/28(晴れ)

船台の平面を利用して現図台と接着台を兼ねる踊り場を作った

コンパネ6枚のスペースでコンパネ三層重ね
結構広い

フレームのRに沿わせて止め駒を固定し
それにエポキシを塗った積層マホガニーをサランラップに包んで止めつける

ブルーシートなどで被いをしてその中に布団乾燥機の熱風を送り込む
24時間経てば取り外しで
カチンカチンに硬化した積層フレームが出来ていると言う寸法である

全部のフレームとトランサムが出来たら
この台を取り除いて船台上に立て並べる事になる

小物の製作なども並行して進めようと考えている

 

 


2004/12/27(晴れ)

いよいよ船台のレベルをそろえる

長男 真澄人君が帰ったときにその友人の河野さんと二人に手伝ってもらって
船台の柱が通る位置のレベルを建築用水準器で出していたのにあわせ

床に貼り付けた垂木の上に
それぞれの位置の不足分だけかさ上げする為の駒を接着した

今日はもう一度連れ合いに手伝ってもらって水準器でレベルを出し
きちんとした平面になるように船台を据える
多分今度のレベル誤差は1ミリ以内くらいに収まっているはずだ

その船台を利用してフレーム材やステム材やデッキビーム材を
積層接着するための平面の踊り場を作るつもりだ
いきなり小物作りにかかる

この時期のエポキシ接着には暖房が必要だ

 


2004/12/26(晴れ)

左舷メインキャビンのバルクヘッドに時計を取り付けた

電波時計と言う時計で
日本に二つある専用のアンテナから出ている電波をキャッチして
自動的に時刻を合わせる 非常に正確な時計です

それほどまでに正確な時刻は天測でもやらない限り必要ではない

でも普通の時計と比べ安いのでこれにした
2980円
一昔前では考えられない値段だ

 


2004/12/25(晴れ)

7.8メートルカッターを昨日受注した

船体マホガニーのダブルプランキング

日替わり写真で木造ヨットってどう作るのかをお見せする
「花丸」の場合は最初のパーツの製作10年あまりの工程が抜けている
今度は最初からお見せする事が出来る

2005年12月末には船検も通ってシェークダウンに精を出しているはずだ

2006年4月には日本を出発して太平洋をぐるっと一周する
と言うのが発注主の計画だ
責任があると同時にやりがいのある仕事だ

オッと忘れるところでした今日の写真はその7.8メートル制作の
船台基礎を工房の床に貼り付けたところです

 


2004/12/24(晴れ)

7.8メートルサバニ船型ヨットの模型

実艇を作る前には必ず1/10の模型を作る
船体表面積を出したり
実際のサイズを体感したり
模型はいろんな役目を持つ

只 模型としてだけのヨットは作ろうとも思わないが
1/10モデルを作った

 


2004/12/23(晴れ)

昨夜は「花丸」泊まりでした

瓶ビールの思い切り冷えたのと
4合瓶に移しかえて冷やした「酒一筋」をクーラーボックスに入れ
その当たりにあるつまみになりそうな物を弁当箱に入れ

温かい風呂でしっかり暖まって
少し暗くなりかけてから「花丸」に到着

飲んだくれていましたが
今朝は坊絃材として浮かべている浮力体を修理した

船内の壁が殺風景だ
とりあえず合板の埋め木がある部分に時計でも取り付けようかと思う

 


2004/12/22(晴れ)

「花丸」直ぐ前の岸壁にヨット専用のコンクリート階段が出来ました
左右に見えている海の中まで続いている白いのがそうです

北条市が松山市と合併する前に
それぞれの不法係留の船から係船料を徴収するためです
どこからどう予算を出したのか立派な階段です

ヨットは港でも殆ど使われていない端っこですが
釣り船は立派な浮き桟橋とそれに渡るための
亜鉛メッキの橋を造ってもらいました

一艇一艇が写真と免許証と船検証の写しを付けて登録されました
今までのように不法係留ではなくなりました
良いような悪いような・・・さて今からどうなるのでしょう
推移を見守りたいとおもいます


2004/12/21(晴れ)

でっかいメインガフセール

大変パワフルだがそれだけ扱いが難しい

ガフジョーがあるのでそれを持ち上げるスロートハリヤードと
ピークハリヤード(どちらも1/5テークル)を同時に引く
その二本のハリヤードが延々とマストの横に山となる
普通にまとめていたのでは左手で持っているだけでも疲れる
そこで袋状の物を作ってそれにどんどん押し込むという方法をとる事にした

「海の広場」を更新しました
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2004/12/20(曇り)

昼頃 弁当を作って花丸に行くと
隣の隣「グリーンフラッシュ」の久さんが
一人で船の整備中だった

丁度良いので「花丸」で連れ合いと3人で昼ご飯
長男と乗ったときの冷えた缶ビールが残っていたので
そのまま全部飲んでしまった

久さんは車で帰れなくなり
昼寝をした連れ合いの運転で家に送り届けた

奥さんの翠さんは年賀状書きに忙しいそうなので
邪魔をしないようにそのまま帰った
彼女の年賀状は素晴らしいです
私は50歳から年賀状は書かないと宣言していますが
翠さんから来る年賀状は味があり美しいので楽しみにしています

「海の広場」を更新しました
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2004/12/19(曇り)

17日金曜日の走り
少し海面に白波が立ち始め
シアーが飛沫をかぶるかどうかと言う良い走り

一度もリーフした事がないので
この辺りでやめにした

メインセールはとにかく大きく
今は慣れていないので吹かれると怖い





2004/12/18(曇り)


左 長男 真澄人君とその友人河野さんが山梨から「花丸」に乗りに来た

右側からの風メインセールとインナーステスルのみで7ノット
豪快な走りを見せた「花丸」だったが
直ぐ目の前が本船航路となり怖くなってタック
1時間足らずのセーリングで寒くなり昨日はやめにした

清水タンク配管からの水漏れも修まり
エンジンの清水冷却を利用する温水器を使ってみた

タンクが小さいせいか温かいお湯はあっという間に無くなり
冷たい水が出始める
水量をしぼれば温かいお湯がずっと出続けるが
シャワーの時はそんなに水量をしぼるわけにも行かないと思う
冬の温水シャワーはあきらめるしかないのかな・・・




2004/12/17(晴れ)


バウスプリットを折らないで潮の満ち干にそのまま対応できる事が解った

柳原漁港のヨット溜まりの前には昔 木造船が船立てをした浅瀬がある
浅瀬と言っても人為的な物なのでコンクリートで囲まれていて段が出来ている

潮の干満が最高4メートルくらいはあるので
その浅瀬より後ろにヨットを係留できるように
バウ舫と スターンアンカーで調節する

段とヨットの間に船に渡るためのテンダーを繋ぐ隙間も開けてある

「花丸」のバウスプリットは2.1メートルあるが
テンダーから船に上がるのにバウスプリットのサイドステーが丁度良い足場となる
今度から柳原漁港にいるときにはバウスプリットはそのままにする事にした



2004/12/16(晴れ)

25年くらい前にフランス人女性セーラー「ヤニック」さんにもらった
1週間記録式アナログバロメーター(気圧計)
コンパクトで軽く正確だ

メインキャビン右後方のバルクヘッドに取り付けた

今でもフランスという国はヨット作りで高い位置を占めている
儲かりそうだからと景気が良くなると
あちらからもこちらからもヨット業界に参入し
だめになると潮が引くように誰もいなくなるような日本とは大違いだ

今日本ではデジタルの気圧計を時計に組み込んで記録する物がある

しかし50年前からこの気圧計が小型ヨット用として作られているフランスに
(ヤニックさんのお父さんがヨットに積んでいた物と同じ物だそうだ)
日本のヨット界が追いつくのは100年かかる
やっぱり日本はヨット後進国だ

 


2004/12/15(晴れ)

昨日は朝04:00起床で花丸を堀江港に回航し
父と昨年まで30年間愛媛県ヨット連盟の会長だった島田省吾さんを乗せた
造り酒屋島田酒造の社長で父とはふた従兄弟
手前に写っているのが島田さん
甘いばかりの愛媛の酒の中で超辛口の美味い酒を造る

行き先は広島県蒲刈町海の駅
冬場は人もおらず昨日は丁度温泉もお休みでせっかく訪ねたのに残念だった

行きは順風で3枚帆のセーリング
帰りは真冬とは思えないポカポカ陽気と無風で機帆走だった

 


2004/12/14(晴れ)

右クォーターバース上

ライトはLED白と赤のドームライト
赤色は夜間に瞳孔が開いて周りが見えなくならないため

天井のハンドレールにはいろいろな物をぶら下げるようになった

壁に貼ってある白い紙には退船時のチェックリストが書いてある
これがなかったら酔っぱらっているのでいろいろとやり忘れたまま船を下りる

だんだん船内の方は整ってきた
今日は今からセーリングをする

 


2004/12/13(晴れ)

 

11日土曜日の夜連れ合いと二人で花丸に泊まる

テレビが無くてラジオの音を小さくし船で飲む酒は又格段にうまい

暖冬の影響もあるだろうが木造船の暖かさは流石だなと思う
それに天井に結露がないのが嬉しい
プラスチックの船には住む事は出来ないなとつくづく思う

しばらくは宴会船になりそうな気がする

今日は異次元の世界から社会復帰で少し仕事をしないといけない


2004/12/12(曇り)

ブームブレーキを取り付け3度目の出航

連れ合いと二人広島方向に向かったが
風と波が強くなりレイジージャック用のクリートが二つも吹っ飛んだので
仕方なく途中であきらめて引き返した

まだまだ不備な所だらけで乗るのが怖い

ミズンセールブームのグルーブが抜けて来たのも痛かった

機走はかなり早く走る7ノットくらいは軽く出る
まだ新しいエンジンなので2300回転くらいしか回していない


2004/12/11(晴れ)

ミズンマストを支えるチェーンプレートという船体側金具からの水漏れ

格好など言っておれないこってりとシーカフレックスを注入して
取り付け直した

他にも綺麗にシーカフレックスがふき取られる様な取り付けをした部分がある
気を付けてやったつもりでもちょっとシーリング材が不足すると水漏れだ

こんなのの手直しが一番頭にくる


2004/12/10(曇り)


左が沖縄から大阪へ帰りの航海途中北条港へ入港された
ヨット「空海」の 山本さん

歳を感じさせないダンディーおじさんでした
ヨットの航海って若返りの効果があるかもしれません

右は大阪から車でこられたロイヤル石津ヨットクラブの上田さん
今月中に大阪へおいでと言われたが

何しろまだ帆走したのはたった2度
もう少しテストしてから行く事にします

最短でも往復6日の旅です 慣れない船で行くにはちょっと決心がいります


2004/12/09(晴れ)


メインマスト基部

セールも取り付け全てのハリヤード類も取り付けてある

どれがどれか解らないという感じもするが基本はみんな同じです

ガフブームを持ち上げるための1/6ハリヤードが2本

後はインナーステースルのためのハリヤードと
ジェノアやヤンキージブセールの為のハリヤードがあるだけです

その他の色つきの細いロープはそれらの微調整用です

しかしもう少し整理しないといけないなとは思います


2004/12/08(晴れ)

今日はちょっと用があり更新が遅くなった

池川ヨット工房ホームページの読者に教えてもらって
メインマストのガフブームに滑り材を取り付けた

ホームセンターで売っている家具などを滑らせるための物だ
接着式になっているが簡単に剥がれそうなので
電工用のジップバンドで締め付けた

おそらくこれで以前よりずっと滑りが良くなるだろう

入港が怖いので一人で出航できない

船の間に割ってはいるような入港をしないといけないが
まだ全く慣れていないので風があったら怖いから出航できない


2004/12/07(曇り)

昨日はセールカバーの型どりをしたが
写真を写すのを忘れてしまった

船内にこもって吹きすさぶ風と雨を眺めながら
二日間過ごした 土日に撮った写真

酒を飲み過ぎてその時もあまり写真を撮らなかった

ギャレー周りが大体出来たというのでこの辺りの写真が多い
コンパクトなギャレーなので家の流しより使いやすい

ただし清水は制限しないとあっという間になくなりそうだ
使うときだけ清水ポンプのスイッチを入れる事にしよう


2004/12/06(晴れ)

ホームページの更新をしないで船泊まり

土日大荒れの二日間花丸船内で過ごす

連れ合い曰く 異次元空間へ行っていたようで
今朝の出勤は現実に引き戻された感じがするそうだ

台風が衰え熱帯低気圧となったとはいえ
堀江湾は台風並みの白波が立ち
柳原漁港のヨット溜まりも強風と大雨でいつもの落ち着きはなかった

あちこちにまだ出来上がっていない場所を発見
とうぶん 整備の時間が必要だ

 


2004/12/03(晴れ)

船内メインテーブル

右側はフォクスル(前部船室)への通路なので25センチくらい折りたたんでいる

黄色いのはホームセンターで買ってきた滑り止め
ちょっとくらいヒールしても物が滑り落ちない

航海日誌用とゲストブック用と積み込み品リストノートを買ってきた

今広げているのは雑記帳

明日から2日間 多分ホームページ更新の時間はとれないと思います
毎日見に来て下さる方には申し訳ありませんがお休みです

 


2004/12/02(晴れ)

昨日は連れ合いの言い分を通したオーブン付きガスコンロを積み込んだ

船に運び込む途中に右側のジンバル金具をコクピットからポチャンと海に・・・
潮が引くのを待って16:00頃ウエットスーツを着込んで潜る
港の中は濁っていて見つからず何度も潜り直してやっと拾い上げた

特殊金具なのでその辺りには売っていない
海で物を落とすのは普通はそれで終わりと考えた方がよい

人間を落とすのが一番怖い
落ちてからのライフジャケットより落ちないためのハーネスだと思う

 


2004/12/01(晴れ)

進水以来の写真をパソコンをやらない友人に送ろうと見直した

11月7日柳原漁港に回航する写真で
唯一スターンから写した大きいのが合った
ヨットはスターンから見ると美しいラインが際だつ

ハードドジャーがあるので そうは見えないが
「花丸」はディンギーのようなお皿型のぺっちゃんこの船体をしている

船体自体が軽くて人の移動でヒールが変わる
セールを調整して走り始めたら速い船だろうなと思う

 

過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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