デッキ積層(2004/01/01)

2004/01/31

面積ではデッキの半分以上のライニングが終わった

ところが残っているところは凹凸がある難しい部分ばかりである

極端な折れ曲がり部分はガラスが馴染まない
そこで空気の泡を引き込まないように
サランラップをかけて押さえのローラーを転がす

そうするとガラスが一度張り付くと
元に戻ろうとしても空気を吸い込めないので張り付いたままになる

そのやり方は20年ほど前にカヌーのパドルを作ったときに
先端の極端なRにガラスクロスをライニングしなければならなくなり
思いついたやり方だ

 


2004/01/30

一月も残り少なくなってやっとデッキのライニングを始めた

予定が大幅に遅れている

昨日のライニングは広い面積の部分だけにして

楽だったが今日からは細かいところにもかかるつもりなので
なかなか進まなくなるだろう


しばらく船内の接着や部品取り付けはお預け

それにしても寒くてたまらない
エポキシにも温度が必要だが人間の方も暖かくなければ動けない

 


2004/01/29

いよいよライニングの下準備にかかった

木ビス穴や凸凹している部分にマイクロバルーンエポキシパテを入れ
全面を平滑に削りだした

凹んだ角の部分には全部マイクロバルーンエポキシフィレットをつけた

今朝からライニングを始めるつもりである

窓の部分に張ってあった新聞広告を取り除くと船内も明るくなった
今度はエポキシがたれないように内側からマスキングをしなければならない

 

 


2004/01/28

船首と船尾のパルピットも含め
デッキに取り付けてある部品はみんな取り外した

全面を平滑に磨いて凹部分にはエポキシパテを付けて
ライニングの準備をした

これだけ面積があると一回ざっとサンダーをかけるだけで
相当な時間がかかる

コクピットの凹凸がある部分はライニングも難しそうだ
なるべく角を大きく落としてガラスが馴染みやすい形状にしよう

 

 


2004/01/27

船内バースのクッションにカバーを付けた

なかなか良い色で仕上げも良好
みんな手縫いで毎日ひとつずつ縫い上げている

昨日はデッキ積層準備で色々な部品を仮に取り付けてみた

コンパス
ソーラーベンチレーター
オートパイロット

そして合板取り付けの木ビス穴に注入しはみ出たエポキシを削った

 

 


2004/01/26

船尾物入れのフタに金具を取り付けた

左右に蝶番を取り付けて
中央から持ち上げて外に向かって開くことにした

両方のフタの間にできた溝に鍵金具を取り付け
歩くときに邪魔にならないようにした

これでデッキに取り付ける部品の仮取り付けは一応終了
みんな取り外してデッキのエポキシライニングにかかる事にする

デッキ合板接着のために打ち込んだ木ビスを抜き取った穴に
マイクロバルーンを注入してライニングの準備をする

 

 


2004/01/25

10年以上前仕事がないときに作り貯めて置いた部品を引っ張り出した
これでいよいよ木工は二本のマストのみとなった

手前から4本のミズンマストスプレッダー
その上はまだマストが通る穴を開けていないメインマストスプレッダー 
その右上がブームジョーセット
ガフブームジョーセット
そして左にある円形の型紙が乗った板はブームストッパーと
ビレーピンポスト
右上のグリーンの箱の中には沢山のマストやブームに取り付ける小物がある

昨日はデッキに取り付けるあらゆる部品を
取り付けて置いて取り外すと言うことをした

エポキシライニングをして塗りもやり きちんとデッキを仕上げてから
正式に部品を取り付けることになる

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今月の日替わり写真

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木造セーリングカヌー

2004/01/24

独立発砲体を切ってバースクッションを作った

豪華ヨットのように柔らかすぎると眠った次の朝 腰が痛くなる
丁度良い堅さの水を吸い込まないクッション材を手に入れ
ノコの歯を落としてよく切れるナイフを作り
敷き板に合わせてクッションを切り出した

左右物入れの下側のフタは背もたれになるので
フタ板にもクッション材を貼り付けた

 

 


2004/01/23

今朝の松山は何年かぶりの雪景色です
堀江でも3センチくらい積もっています

写真はキャビンテーブル
右側は折れて前部船室への通路になる
足の部分には左側から扉が二つ付いて物入れもある

昨日はバースに独立発砲体のクッションを敷きつめた
クッションのカバーは和江さんが作ってくれることになった

言葉) バース

寝床のこと

普通ヨットでは2メートルくらいの長さの長いすを作り
寝床と椅子兼用とする

そんな部分も含め私の船には6人分のバースがある

 

 

 


2004/01/22

船内のメインテーブル右の折りたたみ部分取り付け

船内ハンドレールをみんな仮取り付け

インナーステースルレール取り付け穴開けボルト注文

そしてマストの静索用ワイヤー加工終了が昨日の仕事

文章にすると簡単だが一つ一つに問題が持ち上がり
解決しなければ先に進めない

 

 

 


2004/01/21

船内ハンドレールも仕上げた

もう木工部品造りはほぼ終了

今から接着や取り付けにかかる

延々と何時までも続くように思われた木工も
残すところはマスト二本のみとなった

マストは気温が20度を超すようになってから接着と言うことにして
船内の仕上げとデッキコーティングそれに部品取り付け
まだまだやらなければならない仕事はいっぱいある

 

 


2004/01/20

一昨日接着したドッグハウス上のハンドレール
整形してボルト止めの穴を開けた

ボルトの足が丁度デッキフレームの上に出るように
先に船内側フレーム中央から外に向かって下穴を開けて置いて
ハンドレールの穴明け位置を決めた

ボルト頭を出さないために埋め木の穴を開け
その後ボルト穴を開ける

ハンドレールを止めるボルトは全部で30本
130ミリメートルの直径8ミリ6角頭ボルトをネジ屋さんに注文した

 

 


2004/01/19

チークハンドレールの足をエポキシ接着

一材から切り出すと切り捨てないといけない部分が沢山出る
それでチークの接着は難しいが足の部分は接着することにした

左に見えるのは布団乾燥機

熱風の吹き出し口を接着したものの方に向けておいて
その上をハイポリシートで覆い
周りに重りを置く

布団乾燥機は2時間のタイマーが付いているので
何度もスイッチを入れ直す必要があるが
安全に高温を保てるので安心だ

翌朝には真夏の接着のようにバリッと乾いて
エポキシはカチンカチンになっている

 

 


2004/01/18

メインシートトラベラーを止めにして
アイの間にワイヤーを渡す方式にしたので

天井にアイを取り付けるための強力な補強を入れた

もうほとんど木工仕事はなくなった

昨日はドッグハウスの上に付くグラブレールの切り出しをした
チーク材で作るが足はあまりに端材が多く出るので
接着にした

チークの接着は難しいが
ボルトで縫いつけるのだから剥がれても大丈夫だ

 

 


2004/01/17

デッドアイの船体側ワイヤー加工

数えてみたらデッドアイはミズンマストで8組み
メインマストで8組み
バウスプリットで2組み
合計18組みある

しかもマスト側のアイ加工も入れると18×3=54箇所のワイヤー加工が必要だ

それは静索の加工のみでその上に動索の加工も必要である

ある程度できるようになるまではと思い
昼まではワイヤー加工 昼からは船体の木工と決めて仕事をしていたが

ついついワイヤー加工に熱中してしまい中腰で力を入れる様なことをしたので
腰痛になってしまった

昨日は昼間から権現温泉で腰の打たせ湯をした

言葉)静索、動索
静索とは動かさないでマストやパウスプリットを支えるための
索具で硬くて強いワイヤーを主に用いる

動索とはセールを張ったりその角度を変えたりするための
しょっちゅう動くワイヤーやロープ

 

 


2004/01/16

キャビン入り口
内外から同じサイズのチークグラブレールを通しボルトで取り付けた
取り付けたと言っても仮取り付けである

外付けのチーク材は何も塗らないでそのままにするつもりだ

チーク板をただただ形に切り抜き
大きなR面取りルーターで角を削り取っただけのグラブレール

ドッグハウス左右の角にも何組かのグラブレールを取り付ける必要がある

作るのは簡単だがその取り付け足を
フレーム中央にきちんと来るようにするのは至難の業だ


 


2004/01/15

ステムバンドとバウスプリット折り金具を仮取り付け

折り金具はただすぽっとかぶせるだけでよいのだが
ステムヘッドに付くインナーフォアステー取り付け金具と
それを船体に固定するコーナーの三角金具
それに連なるステムバンドとの取り合わせが難しかった

ステムバンドの水線上360ミリの所には
直径16ミリもあるUボルトが付く

16ミリもあるキリは持っていないので
13ミリの穴を開けておいてからその穴を削って大きくした

全部取り外して取り付け穴にエポキシを染み込ませてから
再取り付けをしないといけない

言葉)ステム

船首先端

 

 


2004/01/14

キャビン入り口スライドハッチの戸袋内にフィレットを付けている

戸袋のふたを閉めるとスライドハッチ自体も抜き取れなくなる
このあたりの部分が今までの木造船では一番腐りやすい部分だ

そこで入念にフィレットを付けてガラスクロスのコーティングと
エポキシ塗りをきちんとやろうと思う

ステンレス木ビスと接着だけで止めて
こてこてにウレタンニスを塗って輝く飴色に仕上げた船が
ほんの3年ほどでちょんとつっつくとマイナスドライバーが
何の抵抗もなくずぼっと入るほど腐った船を見たことがある

何と言っても見えない日頃手が届かない部分が大切だ

 

 


2004/01/13

バウスプリット接着

船体最先端にバウスプリットの固定部分をエポキシ接着した
普通はパウスプリットの直ぐ後にビットという舫ロープを結ぶ為の
キールからデッキを貫通したごつい縦材が来る

私の場合はデッキからの雨水の浸入を嫌ってビットは無しにした

それではバウスプリットにかかる後ろ向きの力を支えることができないので
接着と併用でデッキにバウスプリットを
4本の太いステンレスボルトで縫いつけることにした

写真で木材の上に乗っているのは接着を押さえるための重り

言葉9)バウスプリット

船首先端から突きだした棒で
より広い面積の三角セールや
船首三角セール を二枚張ることができる様にするための物

私の船では2.1メートルも先に突き出すので
船首部分で上に折れるようにした
でないと2メートルもの棒の上を渡って上陸するのは難しい

 

 


2004/01/12

工作の合間に邪魔になった鉛の削りかすを溶かしてインゴットにした

プレーナーをかけた鉛の削りかすは大箱のミカン箱に3箱もあった
ほとんどが空気だ

高校の時に手に入れた灯油バーナーの上にステンレスの器を置き
その中に鉛のくずを積み上げて溶かす

少し待っては又積み上げるというのを10回くらい繰り返すと
8キロほどのインゴットが出来る
バーナーの右に見えているものである

こんなのが7個でき工房中が鉛臭くなった1
ずっと活性炭マスクをかけて仕事をした

 

 


2004/01/11

キャビン入り口階段兼エンジンボックスの直ぐ前に
測深計の超音波センサーとスピードメーターの取り付け穴を開けた

合板で補強パッドを入れて穴を開け
周りにフィレットを付けた

この部分は直ぐに手が届いて点検できるし
床板と船体の隙間が一番多い部分だ

二つの穴を挟んだマホガニーがこのあたりで170ミリくらいあるキール
その手前がバラスト取り付け最後端のボルト

キールをまたいで500ミリくらいあるL型ワッシャーを入れてある
小さなワッシャーと違いバラストの衝撃がキールに直接かからなくなる

 

 


2004/01/10

キャビン入り口
一応の決着を見た
ほとんど図面がないのでこの部分は結構手間取った

結局メインシートトラベラーはスライドハッチ戸袋上に
取り付けないことにした

最大の理由はメインシートトラベラー取り付け台を戸袋上に接着すると
戸袋の中が二度と触れなくなるからだ

木の船は特に二度と手が届かないところがあるというのは困る

差し板は上下に分割して収納を楽にした

 


2004/01/09

完全にワイヤー加工場と化した工房一番奥にある作業テーブル

ミズンマストを支えるシュラウド(静索)8本と
フォアーステーとインナーフォアーステーが出来上がった

アイスプライスとグロメット加工だが
現代ではこんな手間な事をしているヨットは無い

みんな機械によるスエージング加工だ

私がスエージング加工(ワイヤーの端止め加工)をしないのは
この船で工具のない機械の無い
文明から切り離されたような所に行って問題が起きても
自力で生還するためだ

全部一人で持っている道具で何とかなる最初の所まで立ち帰るのは
手間はかかるが確実な方法だと考える

 


2004/01/08

キャビン入り口スライドハッチ部分のフィレット付け

今からデッキをライニングするのに
凹凸があってはやりにくい

そこで凹部分にはフィレットを付けて
凸部分はなるべく大きなRになるように削る

それとはっきりと目で見て解るような合板の凹みは
マイクロバルーンエポキシで最初から埋めておく

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2004/01/07

毎日ワイヤー加工を少しずつ進めている

グロメット加工(ワイヤーで作るループ)は
もう間違いなくできるようになった

シンブルを入れるアイ加工は
だんだん何をやっているのかがはっきりと見えてきた
それで間違いなくこなせるようになった

上手か下手かは今度教えてくれた友人に聞いてみることにする
でも問題なく使える処まで行ったと思う

上の写真は自作の工具を使って
ワイヤーを保護するためのマーネンと言うロープを
ワイヤーに 巻いているところ

工具を使うときつく早く巻くことが出来る


 


2004/01/06

ドッグハウス前部に取り付けた部品取り付け台

昨日とは反対に左舷から写す

マイクロバルーンエポキシフィレットを付けたので
ライニングが楽になり強度が格段に増した

昨日のマイクロバルーンエポキシフィレットはこの他に
船内テーブル足取り付け部分と
測深計・スピードメーター取り付け部分と
スライドハッチ近辺に施工した

ワイヤー加工は忘れないように毎日一つずつ
アイスプライスをすることにした
50箇所くらいありそうなので加工技術は充分身に付く

 

 

 


2004/01/05

ドッグハウス前部に取り付けた部品取り付け台

左からメインマストステップ
インナージブ ステースル レール
バウハッチ枠

今日はこれらにフィレットを付けて
デッキ全体のライニングがやりやすいようにしようと思っている

正月の間ずっとワイヤー加工をしていたのは
はじめての仕事で面白いという面もあるが
人が尋ねてきたときに何時でもストップできる仕事だから
と言う面もある

今日からはエポキシ仕事にするので
いきなりの来客は困る

 

 


2004/01/04

ワイヤー加工業のテーブルと化してしまった作業テーブル

ヨット造りでは大工仕事のような荒仕事がほとんど無いので
私の手の皮は薄くてワイヤー加工には耐えられない

写真のセーリンググローブを使ってサービングロープを巻いたり
ワイヤーを引っ張ったりしてやっとの思いで
手の表面の柔らかさを補っている

ロープだと簡単な アイスプライスと
グロメット加工がやっと出来るようになった

プロに手ほどきを受けてから使えそうだなと思うまでに2週間かかった
新しいことが出来るようになるのは嬉しいことだ

用語)サービングロープ
ワイヤーに細いロープを硬く巻いてワイヤーと木部やその他の部品の
磨れ止めにする細引きロープ

アイスプライス
ワイヤーの先を編み返してループを作る加工

グロメット
一本のワイヤーで輪っかを作る加工

 

 


2004/01/03
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い申し上げます

ワイヤーロープ加工の練習をしている

ワイヤーでループを作りサービングロープを巻いて
デッドアイを包み込むように中央をきつく縛る

デッドアイが入っていない方のアイは
バウスプリットの先端に引っかけるためのもの

これはフォアーステーの下端だ

 

 


2004/01/02
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い申し上げます

工房 宙二階のテーブルの上

低粘度エポキシや秤やマイクロバルーンで埋まっている

一番奥にミニコンポがおいてあり
仕事を始めたら一日中ラジオをつけっぱなしである

国会中継なども聞く
バカな番組をかけると腹が立って仕事がはかどらない

 

 

2004/01/01
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い申し上げます

いよいよ2004年春には進水させます

キャビン入り口の部材が全部出来上がった

メインシートトラベラーは戸袋の上を横切ることになり
戸袋の接着をして強度を増すと
触ることが出来ない部分が出来て補修が効かなくなるので
トラベラーは止めにしてパッドアイとワイヤーで代用する事にした

今日も昼からは仕事をします

仕事と言っても船造りは私の趣味でもあります

正月にしっかり船造りで遊ぶのは 最高に楽しいことです

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特別に作りました
なかなか手に入らないものですので残りを小分けします
1メートル×2メートル一枚が11.430円です

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過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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