2005年2月(フレームやデッキビームを部品として作っています)


2005/02/28(晴れ)

昨日オーナーを迎えて無事起工式も終わり
内キール2層目をエポキシ接着し
ブルーシートを被せて暖房

船首床の部分で20度を保てるような温度設定をした

いよいよ今日で2月も終わる
今はまだ寒い日が続いているが
そのうち暖かくなりそして暑くてたまらない夏がやってくる

エポキシ接着にとっては夏が良いシーズンだが
働く人にとっては体と頭を使う仕事なので夏より冬の方が有利だろう

今日はティラー積層型を作りティラーの積層をする


2005/02/27(晴れ)

昨日シアー材とキールとステムを接着し
昼過ぎから夜中まで暖房した

船首付近のバーナーに一番遠い床の部分で20度を保てるように
温度センサーを設定した
暖気ブースの中は60度の設定となった

一塊の暖房で40リットルあるバーナーのタンクがほぼ半分になる

昨日は雪が舞うような寒い日だったがエポキシの硬化は完全だ


2005/02/26(晴れ)

いよいよ雨も上がり一日経ったので今日はキール材とシアー材を接着する

接着の後ブルーシートで船全体を覆うが
シアーラインから下の部分しっかり暖気を逃がさないように
別のブルーシートを切ったものでスカートを付けた

そのブルーシートの横に置いた台の上に乗っているのは
船内マストステップ
管導材(エンジンプロペラシャフトが通る)
エンジンベット左右
等の接着暖房しないといけない材料を切り出したもので
キールや外板の接着後の暖房に合わせて接着しようと考えている

これ以外にティラー材とトランサムニー材の接着がある

明日はこの船のオーナーも交えて起工式だ


2005/02/25(曇り)

フレームつなぎ材のベベルを取り
内キール一層目をキールのはいる場所に入れ
シアーを留めつけて前後を切り合わせ
さあいよいよ接着だと言う所で土砂降りの雨となった

これで接着が出来ない事になり
部材切り出しにかかる

ティラー材のスプルースとチーク
エンジンベットのマホガニーと桜材
管導材のマホガニー
マストステップのマホガニー
そして前部船室への扉のスプルース

船体が出来上がる前にでもやっておける事はそれくらいか

半日製材をしたら集塵機と丸鋸の音で頭が痛くなった


2005/02/24(曇りのち雨)

手前からマストサポート
トランサムニー
コクピット座席

これらをみんな暖房ブースに入れておいて一日暖房した
エポキシは夏と変わらずカチンカチンに固まった

今日は内キールとシアーをフレームに接着しようと考えている
昨日の内にキールは形通りに切り出した
3枚積層なので一日一枚ずつ張っては暖めると言うのを繰り返さないと接着が終わらない

次の月曜日当たりから外板張りを始める事が出来るだろう

いよいよ来月は起工式をして
この船の無事の完成を誓う事になる
3月中には外板を張り終える予定だ


2005/02/23(晴れ)

布団乾燥機で暖房してキール材3枚とシアー材2本をスカーフつなぎ

タイマーの回転部分にガムテープを貼り付けて朝から晩まで暖房し続けた

暖気ブースには
トランサム・ニーと
船内マストサポート(スプルースの6層積層)と
コクピットの座席部分接着14枚を入れて
接着のために暖房し続けた

今日はそれらをみんな取りだして見るのが楽しみだ


2005/02/2(晴れ)

2階でキール材を接着しようと考えていたがやはり下でする事にした
(スカーフつなぎした長くて重たい材を下に下ろすのは大変だ)

マホガニーの幅広板を基本の接着台とし
その上に3枚のキール材を一気に重ねてスカーフ接着する

シアー材も同時にスカーフ接着して
一気にその部分を布団乾燥機で暖めエポキシを硬化させようと考えている

それと昨日はマストサポートにするスプルース材を木取りした

船内の造作で今できる事は今やっておく事にする
船内下側のマストステップ
エンジンベット
トイレを仕切るドアー
ティラー
等が外板を張りながらでも作れるものだ


2005/02/21(晴れ)

作業テーブルに#5フレーム部分のマイラー型紙を広げ
コクピットベンチの部材を作り出す

使いやすいコクピットとは
どんな船のサイズでも同じだと私は考えている

人間優先の操縦席であり
人が集まったときに潮風に吹かれながら話をする場であり
時には満天の星を見上げながら眠る場所でもある

それらの生活スタイルを考えるとベンチにはかかとが入る蹴込みが必要だし
座席高さは410ミリメートル
奥行きは400ミリメートルで少し奥の方が深い方が座りやすい
背もたれの角度も人間工学的にとらえた建築の方面のノウハウを採用すべきだ

それに人が集まるとコクピットコーミングに腰掛けてビール片手に
ギターを聞くなどと言う場面もよくある光景だ

ヒール(ヨットが風上航で傾く)したときに座りやすいように
外に向かってコーミング天が斜めになっているというヨットをよく見かけるが
ヒールしているときにそんな場所には座っておれないのだ


2005/02/20(曇り)

フレーム幅 シアー部分 キール部分のべベル取りが終わる

工房中が木のホコリだらけになったので大掃除をした

その後シアー材やキール材を接着したら暖房する必要があるので
暖気ブースからの暖気を逃がさないために
暖気ブースの端から船全体を覆うブルーシートを暖気ブースに取り付けた

これで外板接着も接着が終わったら一晩暖房というサイクルで
夏と同じように接着する事が出来る

シアー材の入る部分中腰でベベル取りをしたので今日は腰が痛い


2005/02/19(曇り)

ベベル取りを#14という荒いサンダーでやったので工房中木の粉でホコリだらけ

写真はキール材とシアー材を長手方向にスカーフつなぎするために
板厚の12倍で斜めに削った材木

削ったのはよいが雨が降り湿度が上がりっぱなしなので
エポキシ接着ができない

工房 側面の工具棚の前でホコリをかぶってしまった
今度カラッと晴れて湿度が下がったら布団乾燥機を使って
一日中加熱しながらの接着だ


2005/02/18(曇り)

ゾウさんの鼻の様なステム材を取り付けた

こうしてみるとまるでゾウさんの様に見える

昨日はキールやシアー材のスカーフ削り準備をしたが
余りに湿度が高いので接着は取りやめ

半日かかってフレームのベベルを落としたがなかなか大変な仕事だ
よく目の通った 曲げやすい木をバテンに使って
それぞれの場所でのベベルを罫書き荒いサンダーで削り落とす
それから仕上げだ

両手でサンダーをしっかり固定して持っているので
肘の関節が痛くなった

ベベル)
この船では20ミリメートルの厚みがあるフレーム
外板との接着面を 斜めに削って隣のフレーム同士
フェアーなラインで外板を張る事が出来るように
削り取る部分のことをベベルという

中央部分ではベベルは少ないが
前後へ行くほどベベルの角度は大きくなり沢山削る事になる


2005/02/17(曇り)

ステム材を形通りに削りだした

先ず型紙を当てて横方向から削り
次にラベットラインとステム半幅を結ぶ線(外板をステムに接着する面)を削る

上手くいってさあステム材を#14フレームに取り付けようとしたが
キール凹みのセンターが通っていなくてステム材との取り合わせがおかしい

半日下げ振りを下ろしたり水準器を当てたり
色々悩んだ末やっと今朝間違いに気が付いた

急がば回れ焦ってはいけない

 


2005/02/16(曇り)

船首部分にカメラを入れて腕を伸ばして船尾を見たところの写真を撮った

広角レンズでおまけに斜めになっているので見づらい写真になったが
向こうに見えるのはメインキャビンと
船内に入ってくる入り口

各フレームの間隔を500ミリピッチの同じ間隔にするために
500ミリに切ったコンパネの板をホットメルトで張り付けたので
簡単には船内にはいる事が出来なくなった

昨日は高松から友人が船を見に来た
彼の感想は「やり出したら早いねー」だった
自分でも今回は休み無しの超スピードだと思う

今日は雨が降っているので
シアー材とキール材を8.5メートル以上に繋ぐためのスカーフ準備をする
完全に真っすくで曲がらないようにスカーフ接着するには
二階のマスト接着用のH鋼の上で繋がないといけない


2005/02/15(雨)

ステム材積層終了

1ミリメートルの突き板で一番厚みのある所で70層
エポキシを塗るのに時間がかかるので
5回に分けて積層接着

今日は雨なので接着の仕事は出来ない
ステム材削りだしと
キールとシアー材のスカーフ準備にかかろう

このコンパネに貼り付けたステム積層型は
ばらして又別の事に使える

この写真の右側真っ直ぐな方が直立ステムになる方で
左側はキール材と接着して船体に繋がる
横山さんのサバニ船型の船はみんな直立ステム(船首)なので
キールへとつながる部分の曲がりが極端にきつく
設計通りの厚みの木では折れてしまって曲がらないので苦労する


2005/02/14(晴れ)

今朝はこの冬一番の冷え込みだと思う
工房内温度は摂氏1度
ブルンとふるえる寒い朝だった

昨日はステム材積層接着4度目の 25層をやった
残るは今日の接着のみとなった

各フレームの止めつけも半分くらい終了した
一番大きい#6と#7フレームを垂直に立てて筋交いを入れ固定
それから500ミリピッチでそれぞれのフレームを固定していく

今日中には全部のフレームを固定し終えるだろう

 


2005/02/13(曇り)

まだフレームを完全には固定していない

中側からフレーム間隔500ピッチで固定する事になるが

固定してしまったら中に入りにくくなるので今朝写真を取った

これはキャビンからドッグハウス入り口を見た所
反転しているが何となく感じは解る


2005/02/12(晴れ)

昨日はトランサム立て

#1フレームから前後方向にトランサムを止めつける板を立てる

トランサムは宙ぶらりんになるのでセンターが左右に振れるおそればがある
中心から下げ振りを下ろして船台の中央線の上に来るように固定する

トランサム左の暖気ブースの中にはステム材を積層接着 したものと
ドッグハウスビームを積層接着した物を入れ
暖気吹き出し口をベニヤ板で塞ぎ内部温度をセンサーで40度に 設定した

夜風呂に入りご飯を食べてから「花丸」に泊まりに行った
今が一番寒い季節湯たんぽをして眠ったが結構寒かった

 

 


2005/02/11(晴れ)

昨日昼から連れ合いに手伝ってもらって無理をしてフレームを立て並べた

ステム材もトランサムもまだ取り付ける事は出来ないが一応のかたちは見えた

外板接着が冬になるのでバーナーの吹き出し口を考え
トランサムデッキ面をずいぶん上にしたので
船全体が持ち上がり
小さい船なのに外板接着は高い位置での仕事となる

今日はこれらフレームのきちんとした固定がメインの仕事となる

 

 


2005/02/10(曇り)

各フレームごとにガセット(つなぎ材)をエポキシ接着

14枚のフレームを重ねてブルーシートをかけ
その上に毛布を被せて暖房

一番奥1800ミリメートルキュービックの温熱箱から
熱風を吹き出して暖める

手前の暖気吹き出し口の温度を20度に設定する
今朝エポキシは冬の接着とは思えないくらいかちかちに固まっている

今日は又昨夜雨が降ったので接着は出来ない

いよいよ現図作業台を取り除き
フレームを立てる準備をしようと思う
フレームを立て並べたら工房内が狭くなるので
今やっておかないといけない事は一気に終わらせよう

 

 

 


2005/02/09(晴れ)

昨日はフレーム左右のつなぎ材(手前のマホガニー)と
フレームとデッキビームのつなぎ材(ニーと言う)を切り出した
ニーは9ミリ合板2層接着で作った

全部それぞれのフレームで形が違いとても面倒な型どり
そしてジグソーでの切り出し
一日中集中してそんな事をしたので肩が痛くなった

今日はコクピット部分のシートやコーミングに使う合板を切り出す
そろそろジグソーの刃を替える必要がある
マキタの#10という目の粗いよく切れる刃を使う
木工には最適の切れ味だ
合板をの目に直角に切っても バリが出ないで綺麗に切れる

 


2005/02/08(曇り)

フレーム#6から後ろと
フレーム#7から前を

左右を確かめながら 
バルクヘッドの位置を確かめながら重ねてみた

バルクヘッドがフレームより前に来るか後ろに来るかで
左右がこんがらがってしまう
実際に船台に立て並べるときには図面とにらめっこになりそうだ

反転工法は左右が逆になるので
バルクヘッドを入れるときには
常に船の左舷か右舷かを気にしていないといけない

今日は湿度が高くて接着は出来ない
昨日接着積層したガセット(フレームとデッキビームつなぎ材)を切り出そう

 


2005/02/07(曇りのち雨)

ステム材を積層接着するための型を
コンパネの上に作る

高さは75ミリである
製品仕上がり厚みは60ミリだが
圧締め時にずれても良いように75ミリにした

組み立てた各フレームに取り付けるための
ガセット材やフロアー材を作る仕事が残っている

今月中にはキールとシアーを取り付ける所まで行きたいと思う

 


2005/02/06(晴れ)

バーナーの前にバルクヘッドを接着したフレームを積み上げ
#14フレームの積層接着と
デッキビームの積層接着も暖房ブースに入れてブルーシートを被せ

ブース内センサーを 60度にセットし
夜中の12:00までバーナーが働くようにタイマーを仕掛ける

今朝ハイポリシートを剥がすとパリッと乾いた接着が出来上がっている
とても冬だとは思えないような最高の出来である

灯油代はかかるが4月までは仕方がないかと思う

 

 


2005/02/05(晴れ)

フレームに左右の違いに気を付けながら
バルクヘッドをエポキシ接着

およそ半数のフレームに接着した所で時間となり
暖気ブースから出る暖かい空気をブルーシートで被い
一晩暖かい空気を送る

今朝どんな状況かを見るのが楽しみだ
暖気ブース半分くらいの高さのところが 60度でセンサーをセット


空気の出口で18度くらいあり
バーナーは点いたり消えたりの状態が続いた

 

 


2005/02/04(曇り)

バルクヘッド(船の横方向の仕切り板)切り出し終了

フレーム#1、#2.#12,#13を組み立てる
あと#14のみとなった

今日はウォーターライン(喫水線)とセンターラインを合わせながら
バルクヘッドを各フレームに止めつける

それと#14フレームの積層接着

それとステム材積層接着の為の型を作ろう

バーナーからの温風吹き出し口の前で一日仕事をしたら喉が痛くなった

 


 

2005/02/03(曇り)

右側に見えている白い合板がフィンランドバーチ耐水合板

フレームごとにバルクヘッドのサイズと形を切り出している所
昨日は9ミリ厚みバルクヘッドの切り出しが終わり
今日は6ミリ厚みの切り出しが終了する予定だ

終わったら左側にあるコンパネに止めつけた各フレームに接着する

フレームを立て並べて船の形が見えてくるのももうすぐだ
2月末には起工式が出来る状態まで持っていきたいと思う

大物ではシアー材とキール材の長手方向のスカーフ接着が残っている
#14フレームの積層接着もまだ出来ていない


 

2005/02/02(曇り)

昨日は松山でも雪が降った
海も荒れて暴風雪という感じだった
こんな日は海に出ないでこたつに入っているのが良いなと言う感じの一日だった

いよいよ工房内も寒くなったので
工房の一番奥にコンパネサイズ(1.8メートル)キュービックの
暖気ブースを作った

この暖気ブースからバーナーで暖められた空気を
扇風機で今から組み立てて外板を張る船体に送り込む事になる
その前に現図台の上でフレームにバルクヘッドを接着するにも使う

接着が終わったらバーナーの反対側
暖気吹き出し口からブルーシートで現図台全体を覆う
今日からはバーナーを付けっぱなしで仕事をする事になる

今朝の工房内最低気温は摂氏1度でした

 

 


 

2005/02/01(曇り)

現図でコクピットの形状を変更する

船型やマストセール関係に関して私は図面を変更して船を造る事はないが
コクピットや内装は使い勝手の良いように変更する事もある

コクピットベンチは特に人間の体にフィットしていて
前方の見張りをしやすい様に変更した方が航海が楽になる

作るのは難しくなるが船の生涯に関わる事なので
変更する事にした

 


過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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