いよいよ仕上げ

2004/03/31

各種サイズの木栓を作る治具

ハンドレール(手すり)を8o直径の6角ボルトで固定した
その6角ボルトの頭は木工ギリで直径18ミリの穴を掘って
ハンドレールの上には飛び出さないようにした

そこでその18ミリの穴を塞ぐ木栓が必要になったが
木栓を作るための木栓キリは12ミリまでしかない

昔 船大工の小成さんがやっていたのを思い出し
どんなサイズの木栓でも作ることができる治具を作った

幅のある木の上に端止め付きV溝を掘り真ん中に手が入る穴を開ける
その穴に手を突っ込み指で埋め木にする木を転がす

最初4角の木を8角16角32角とカンナで削っていって真ん丸にする
指で転がしながら固定できるので
あっという間に真ん丸に削ることができる
最後はペーパーで真ん丸に仕上げる
上手くできた


2004/03/30

一度取り外して塗っておいた船内ハンドレールを取り付けた

14本ありけっこう時間がかかった

その後まだ塗りを一度もやっていない部分を低粘度エポキシで塗り
あまりの臭さにそこで本日の仕事は終了となる

部品がどんどん取り付いていくと
いよいよ出来上がっているなと言う実感がある


2004/03/29

東京の桝山さんという方が取材に見えた

ホームページ「海の広場」を隅々まで読んでおられ
私が忘れかけている事まで再確認するような感じだった

高校の時に2年間ヨット部に在籍し
友人のクルーザーにも乗ったことがあるそうだが
やはりヨットへの取りかかりは遠くて見えてこないそうです

昨日は日曜で春の陽気だと言うこともあったのか
夕方までには5人の人が工房を尋ねてきた

皆さん私が造船の最終段階で忙しいのを知っているので直ぐに帰る
毎日の日替わり写真で見ていても
実物に接してみたいのだそうだ

昨日はギャレー下物入れとトイレ物入れの扉を取り付けた

エポキシの臭いが強烈な船内で
私の鼻は臭わなくなっている 危ない危ない
尋ねてくれた友人に言われてマスクを付けた


2004/03/28

キャビン天井を低粘度エポキシ塗り

たった一度の塗りでちょっと光った部分ができてしまった
もっとエポキシシンナーを沢山入れて薄く塗る方が良かったと思う

こてこてに光った船内は何となく居心地が悪い

いくらでも塗りに時間をかけるつもりなら
下地をしっかりフラットになるまで塗っておいて
最終仕上げを二液のウレタンつや消し仕上げとするのが一番上品だ

自分の船だから天井の塗りは低粘度エポキシ一度だけにする

それにしてもとんでもない臭いに工房じゅうが包まれた
普通の樹脂と違いこれは絶対に体に良くないなと言う臭いだ


2004/03/27

メインキャビン右棚に扉を取り付けた
下側の物入れの穴は背もたれで塞ぐ事になる

フタのない物入れは入っている物が丸見えで
散らかって見えるそうだ

それだからではないがどんなに荒れても中の物が飛び出してこないように
扉を付けたり網で覆ったりして安全を確保しないといけない

全部で18枚有る物入れの扉はみんな取り付け終わった

今日は晴れているので
天井の塗りをすることにしようと考えている

もう部品取り付けにかかる段階まで来たようだ


自分の船だから手を抜いても良い見てくれ部分では
徹底的に手を抜いたつもりだ

船の寿命や強度に関する部分では短い時間でやれるだけのことはやった



2004/03/26

船首船室の物入れ扉取り付け

図面とは違うが船首は個室で
物入れが左右に4つ付きなかなか豪勢だ

昔の帆船では船首は下級船員の居住場所と決まっていた
理由は色々あるらしいが
もっとも有力なのは昔の帆船は追っ手で走るので
あらゆる嫌な臭いが船首船室に集まったらしい

今のヨットではそれは成り立たない
まあ強いて言えば船首はよく揺れる
揺れることが全く気にならない人ならヨットでの個室は有り難い

船首は軽くしておきたいがどうしてもアンカーチェーンや
アンカーロープを船首の寝床の下に取り込むことになる

その他物入れは沢山あるが
なるべく風袋が大きくて軽い物を入れておくことにしようと思う


2004/03/25

maid in U.S.A.木工旋盤

鋳物のしっかりした物で回転数も変えることが出来る
円高が進み80円台の高値を付けた頃本体10万円で買った

中二階隅にナイロン袋と毛布を掛けて 眠っていたが
マスト関係ブームガフジョウと言うところに付く数珠玉と
メインマストとセールを固定するソーフェルという輪っか
の磨れ止めの糸巻きのような木製ローラーを作るために引っ張り出した

写真右3個が数珠玉で
左4個が糸巻き

野球のバットくらいの長さの物まで削ることができるが
あまり長くて細いと中央部分が不安定になる
それで小分けにして作ることにした

数珠玉は16個 糸巻きは10個必要だ

私の家を建ててくれた大工さんによく乾燥したカシの木を頂いたので
急遽不足分を作ることにした

雨が降ると変わった仕事がしたくなる


2004/03/24

掃除が終わった左クォーターバース船首から船尾を見たところ

写真の右手が船側
船側には精一杯小物入れの棚を付けている
フタはないがショックコードと網で物が落ちないようにするつもりだ

写真左の出っ張りはコクピットの蹴込み控え部分
あと天井に低粘度エポキシを塗ったらこの空間は仕上がる

一人で寝るには結構広い(海が荒れたらごろごろ転がるだろう)
二人で寝るには ちょっと狭い
でも港でなら快適な寝床になるだろう

他の部分も掃除が終わりいよいよ最終仕上げが見えてきた

今日は朝から雨さてエポキシは使えない何をしようか考えている


2004/03/23

中二階へ通じる工房一番奥の階段通路上から作業机を写す

この写真で言うと左が通路で下側に船の船尾が来る

テーブルの上に置いてあるのは手前がキャビン入り口スライドハッチの戸袋
その右はスライドハッチそのもの

一番右に白く大きく写っているのは
塗装時やサンディング時のシャワー付き吸塵機
白い壁に水を流しながら細かいチリを水槽に沈殿させ
綺麗な空気を工房の外に追い出して工房内汚れた空気を綺麗にする

これを回すと工房の扉が勝手にドンと閉まるほど強烈だ
船体吹きつけで目の前も見えないほどの吹きつけミストも
5分もあれば一気に綺麗になる

工房の床に池を掘り自分で作った物だが工房中で一番高い道具だ
これがなければ吹きつけもサンディングもできない

 


2004/03/22

キャビン入り口の上からコクピットを見たところ

昨日は船内大掃除のつもりで
工具や材料や何もかも船内にあるものをコクピットに出した

ドッグハウスサイドの明かり取り窓に張っていた新聞広告も取り外した

ほとんどの仕事が終わり一度片づけをして
残った仕事を新たに始めようと思った

あちこち小さな不具合はあるが
大きな仕事はほとんど終わりだ

船内天井の塗りが終われば

 部品取り付けにかかる予定だ

今日は朝からあいにくの大雨で冬に逆戻りの寒さだ


2004/03/21

工房二階現図場に置いてあった扉二枚に金具を取り付けた

ワイドコンバーターのマジックで左のトイレシャワー室の扉が歪んで見えるが
これは全く長方形の扉

右に置いてあるフォクスル(前部船室)への扉は
下辺が短く上辺が長い扉

両方とも上下にスリットがあり
夜は中に人が居るかどうか明かりで解るようになっている

それともう一つ 部屋全体の空気を循環させる大切なスリットである

 


2004/03/20

昨日の発電機は時間がもったいないので
知り合いの自動車修理工場に持ち込んで修理してもらうことにした
色々な人から沢山の助言を頂いたが今度試してみることにする

今日の写真はメインマストサポートとステップ
右が船首で左が船尾側
船尾側の一番左にはマストステップが写り込んだメインテーブルの足が見える

昼からこの部分にマイクロバルーンエポキシフィレットを付けた
しばらく低粘度エポキシを使っていなかったら
冬用の硬化剤だと随分硬化が早くなっていた

途中でお客さんが来てちょっと時間が延びたら全部硬化させる寸前だった
今度からしっかり温度計を見て硬化剤を選ぼう

「海の広場」 を更新しました
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2004/03/19

人が借りに来て出張用の発電機が動か無いのが解った

ほとんど使っていないが一年も放ったらかしにしていると
機械ものは動かなくなるのは当たり前だろう

プラグの火花は飛んでいる
キャブレターまでは燃料は来ている

ところがプラグを抜いてスターターを回しても
ガソリンの臭いがしないのだ

おかしいなと思うが私には解らない

キャブレターまで分解したことはこの年になるまで一度もないのだ
やっても良いと思うが小さいときから訳もわからずに分解して
色々な物を壊してしまったのを思い出す

一番多いのは時計かな?

ヨットのディーゼルエンジンはかなりのところまで解るようになった
なんでも慣れればだんだん出来るようになるものだ

 


2004/03/18

船体右舷側にある中二階の作業スペース

幅が180センチ長さが9メートルある

部品を置く棚があったり
作業机があったり だたの足場としてのスペースではない

大きい木工仕事以外は何でもほとんどこの作業テーブルでこなす

今テーブルの上にはラジオと
接着用エポキシと
低粘度エポキシとそれに混ぜるマイクロバルーンとアエロジルが乗っている

仕事に熱中しすぎて長く整理をしていないので
何もかもがごちゃごちゃになってしまった

今朝は朝から雨なので中二階の片づけからかかろうと思っている


2004/03/17

右がトイレ&シャワー
左がギャレーの床付近から船首に向かった天井の写真

250oピッチのキャビンフレームとフィレットがよく見える
上向きのフィレット付けは至難の業だ

そろそろ船内も全体の仕上げにかかろうと思う
細かい仕事がありすぎてどこから手を付けようかと迷っている

結局の処一人仕事なので
やれるところから毎日少しずつやるしかない


2004/03/14

何時も写真の少ない通路の反対側から写した
後方からキャビン入り口を見たところ

エポキシが硬くて凹凸が多くなかなか磨きが進まない

今月こそはデッキを仕上げようと思っているが
時々仕事がありなかなか仕上げる事が出来ない

自分の船だから綺麗なピカピカの仕上げは望んでいない
一番少ない労力でなるべく長く強度の保てる仕上げにしようと思う

 

今日から出張で3日ほど更新できません悪しからず


2004/03/13

今朝起きて新しい写真がないことに気が付いた

何時も見慣れた通路からの写真を載せることにした

建物の中だと船は大きく見えるが
浮かぶとまるで木の葉のように小さく見える

特にバブルの頃大型艇が増えたので
ハーバーなどでも32フィートならそんなに大きな方ではない

単独で海に浮かんでいるのを遠くから眺めたら
学生の乗っているディンギーと変わりはしない

それにしても横幅が広くてドッグハウスの低い
ディンギーみたいなクルーザーだ

全体的には今時のレーサークルーザーのイメージを持つ船体である


2004/03/12

メインキャビンを後方から見たところ

テーブルを挟んで両側に4人ずつ座れる座席兼寝床がある

右側は船首船室への通路となっているので
テーブルの天板が折れるようになっている

航海中はそれほど必要なスペースとも思えないが

港に入ったら交流の場となるだろう

そういえば市販の船はどれも豪華なメインキャビンを持っている
あれは港で宴会をすることを重点に考えているからかも知れない

私の船は航海中風通しがもっとも良くて安定する通路で寝るのがメインの
メインキャビンとなりそうだ


2004/03/11

ギャレーの回りも大分仕上がってきた

棚も板も接着し合板の木口には縁回しを付けた

家庭の炊事場と比べるとずいぶんと小さいが
ヨットにしてはまあまあのサイズだ

深いシンクが二つあり洗い物も楽だろうと思う

青いジグソーを置いてあるところが調理台で
その左が(後方)オーブン付き二口コンロ

コンパクトにまとまっている

入り口階段に腰掛けて
炊事をすることも出来そうだ

外洋で荒れてきたら炊事はしないことにする

港の中ならかなりな料理が出来るだろう

 


2004/03/10

キャビン入り口から船内を写したところ

ワイドコンバーター(広角レンズ)付きの写真なので
入り口幅が異常に大きく写った

本当は入り口左右は平行なのである

船内の工事を進めようと思うのだが
なかなか思うようにいかない

もう少し暖かくなって楽にエポキシが使えるようになったら
フィレット付けの残りと最後の接着をしようと考えている

それに上向きで嫌な天井の塗りが残っている
エバデュアーという防腐剤入りのエポキシを塗るつもりだ

マスクはコンプレッサーのエアーを直接吸う
全くエポキシが臭わないマスクをして塗るつもりだ

エバデュアーがエポキシの中でも最悪の臭いがする

 


2004/03/09

船首右側から写した写真

ドッグハウスの窓やバウハッチや
インナージブステースルのレール台
それにメインマストの取り付け台などがはっきりと解る

こんな凸凹が無ければ仕事はずっと早いのに
凸凹しているので磨きに大変な時間がかかる

エポキシのサンディングは硬くてサンドペーパーも直ぐにだめになり
気が遠くなるような仕事だ

またもや腰が痛くなったのでぶら下がり器にぶら下がらないといけない
しょっちゅう腰が痛くなるような体質かなと思う


2004/03/08

船首船室とメインキャビンを仕切るバルクヘッド
中央にはメインマストのマストサポートが付いている

120センチメートル×240センチメートルの耐水合板だが
木の繊維方向が120センチメートル方向なので
スカーフつなぎで上下につないだ

スカーフの跡を隠す為に縁回し材を入れた

おまけに合板に節を抜いた跡があるので
その部分に額に入った絵でも飾ろうかと考えている

出張仕事で疲れたが今日は自分の船を進めよう

 

 


2004/03/05

トイレ シャワー室の仕切が天井に当たった部分

仕切合板にも力を持たせようとマイクロバルーンエポキシフィレットを付けてある

扉はぎりぎり上まで取り出入りが楽なようにした
合板を箱に組むと小口が見える部分にはやはり縁回しをした

昨日は朝から雪が舞い冷え込みの厳しい一日だった

明日から出張で3日ほど更新できません
急ぎの御用の方は携帯にご連絡ください

 

 


2004/03/04

ギャレーの周り合板の小口が見えている部分に縁回しをエポキシ接着

シンクがある天板縁は少々水があってもこぼれないように5ミリくらい持ち上げた

接着までの24時間仮止め釘で押さえておくことになる

トイレシャワー室の囲い合板も小口が見えているところには縁回しを張った

 

 


2004/03/03

トイレシャワー室

シャワーのときに便器が濡れないように壁からカバーが下りるようにした
これで座ったままシャワーを使うことが出来る

船内至る所に手すりはあるし
ほとんど段差らしいものはないし
老人介護用のヨットだなあと変なところで感心する

目に見えて進んだとは解らないような細かい仕事が山積みだが
少しずつ片付けていこう

船内での大仕事と言えば
天井全体の塗りが残っている
防腐剤入りエポキシエバデュアーを塗って
その上に低粘度エポキシを塗ろうと考えている

 

 


2004/03/02

「とめ吉」という会社の「ダン」
と言う名前の付いた仮止め釘を打つエアーツール

マシンガンの弾倉のようにベルトに並んだ仮釘をダン ダン ダンと打ち込む

普通家具屋さんなどで使われるものだそうだ

エポキシが乾くまでの24時間接着物を仮に止めておく

優れものだがあまり出回らないせいかいかにも値段が高い

仮釘は打つよりも抜く方が大変だ
手はプライヤーのような抜き専用工具でマメだらけになる

仮止め釘を抜くエアーツールを作ってほしいと「とめ吉」(株)に頼んだが
それこそ全く需要がないと断られた

 

 


2004/03/01

船内船首船室から後ろを見たところ

メインテーブルの翼は折って右舷通路を通りやすくしてある

全部の棚の表面板も取り付け大分船室らしくなってきた

昨日は ホールソーと木工ギリを使って水用のホースが通る穴や
電線配線用の穴を沢山開けた
沢山というのはどのくらいかというと20個くらいか

結構狭くて面倒な仕事である

スピードメーターと測深計を取り付ける穴も開け
そのセンサーから線をリードする穴も開けた

新しくやった工事は
バッテリーを置く為の台をクォーターバースの下に作ったことである

あっという間に一日が終わった

 

 

過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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