日替わり写真


2009年10月31日

トランサムフレームとニーの腐っている部分を取る

腐っている部分をノミとマイナスドライバーではつり取る

大量の木ネジが後ろからと下からねじ込んであるので
木の部分を少しはつり取ってはボルトをサンダーで切るという作業の繰り返し
これで腐っている部分は全て取り除くことが出来た

後は新しいフレームを接着工法で入れ
その手前にもう一つダブらせて新しいフレームを入れて
その新しいフレームにも外板を止めるというやり方でトランサム部分の処理をする


2009年10月30日

内シアー材接着

写真中央上に写っているのは
右舷中央外板内側が腐っている部分のフレームを取り除き
外板内側の腐っている部分を取り除いた所

手前の船尾左は
腐っていて取り除いた内シアーを新しく入れ替えてエポキシ接着したもの

今日はマホガニー材を製材して取り除いた右側内外板を張る準備


2009年10月29日

右舷船尾の腐った部分を取り外す

右舷のフレームを取り外し
外板内側の腐っている部分をむしり取る

腐った外側外板を一本外したので穴が開いてしまったところもある

足場が悪くしゃがみ込んでの仕事なのでふくらはぎが引きつりそうだ

今日は右舷中央船側部分の内側外板腐っているところを取り除くつもりだ
先ずはフレームを外すところから始める


2009年10月28日

TIKI-21 カタマラン

大阪の藤田さんから譲り受けて今日で丁度一年になる

工房の通路に繋ぎビームを外して入れてある

最初はすぐに組み立てて乗るつもりが
係留場所が見つからずなかなか浮かべることが出来なかった

そうこうするうちに小笠原父島往復を含む四国一周に出かけたり
今回の天城レストアの大仕事が入ったりなかなか浮かべることが出来ないで居る
何とか浮かして一度カッ飛びのセーリングをしてみたいと思う

**************

昨日は入院している叔母の家の草刈りで天城の仕事は出来なかった


2009年10月27日

木造マストを切り刻む

木造マストを切って工房に運び
松山市の燃えるゴミとして出せるように切り刻む

写真はマストの一番下の部分で
船内の部分はニスが切れておらず綺麗だ
もしかするとマストサポートとして使えるかもしれないので残すことにした

手前のマストステップに載っていた部分は真水が入り腐っている
それと
マストトップ当たりが腐りスプレッダーから上の空洞に真水が溜まっていた
全体が腐って強度が無くなるのは時間の問題だった

この木造マストは廃棄処分にして正解だったと思う


2009年10月26日

ボルト・ナットや木ネジを選別

取り外したボルト・ナットや木ネジは
ミカン箱コンテナーの半分以上になる

エポキシを使わない木の固定にはこんなに沢山金属を使わないといけないのだ
それにしても重すぎる

元に戻して使うものと
使えないので捨てる物に選別する


2009年10月25日

腐っていて切り取ったフレームの型を作る

腐っていたフレームの部分を取り除き
新しいフレームを作り出すための型を作る

昨日は1ヶ月ぶりにオーナーが来られ
あちこち全般にわたって細々とした打ち合わせ

夜は松山の町中へ飲みに連れて行ってくださる
最後のショットバーで昔の飲み友達に会う
僕はほとんど飲みにも出ないし外食もしないので知らなかったが
そこは松山のヨット乗りたちの溜まり場だった


2009年10月24日

左舷船尾部外板内側マホガニー材で新調エポキシ接着

腐っていた部分を取り除き
図面通り7ミリ厚味に製材したマホガニーを
切り取った部分に会うようにはめ込みエポキシ接着

接着が終わった後そろそろ寒くなってきたので
初期硬化を完全にするために5時間ほど布団乾燥機で暖房する

暖気の入り口と全体に暖気が回るように反対側に抜け口を作る
乾燥機のタイマーはガムテープでストップさせる
真冬で一日中10度を切る時期になると12時間以上の暖房が必要になる



2009年10月23日

左舷船尾部分腐っている外板内側を取り除く

ダイヤゴナルに張った内側外板の腐った部分を取り除く

外側外板と内側外板の間には固練りペイントを塗った和紙をはさんである
よくこれで水の侵入を防げるものだ

この部分に張るためのマホガニー材を製材する
久しぶりの製材で長くて重いマホガニーを切り刻む

そろそろデッキビームのことも考えないといけないかな
やらないといけない仕事は沢山あるがやはり順番に進めていった方が楽だろう

しっかりした防水の輸入バーチ合板もそろそろ手配しよう


2009年10月22日

左舷船尾部分フレーム取り外し

船尾の内側外板が腐っているので交換する為にフレームを取り外す
フレーム自体も腐っている部分がある

シアー(船体とデッキの接合)部分が特に面倒だ

昔のエポキシを使わない工法がよく解った
大量のボルト・ナットと木ネジが全体を固めている

借り止めの為に使ったステンレスの細くて小さい釘も大量に打ち込んである

これでは水が入ったら腐るしかないなと思う

慎重に腐っている部分を探しながら船内外板も取り除いていく


2009年10月21日

船首デッキビームも全て取り除く

全てのデッキビームを取り除き船体だけになった

廃材が中二階の通路を塞ぎ
作業テーブルは工具や取り除いたボルト・ナットで使えない

船の周り床にははつり取った木材や合板が山のようになった

全体を片付けて次の船体が痛んでいる部分の補修にかかる
今日は片付けで半日以上は潰れそうだ


2009年10月20日

右舷デッキビームを取り除く

右舷ドッグハウス部分のデッキビームを取り外す
取り外した後新しいものを取り付けることが出来る様に
フレームの面を仕上げる

船首部分のデッキビームもキャンバーがずいぶん違うので思い切って切り取る
時間切れでガセットのボルトを抜いてはつり取るのは今日の仕事

いよいよ今日から内側外板の補修にかかるつもりだ
先ずフレームが腐っている部分は取り外さないといけない


2009年10月19日

左舷デッキビームを取り除く

左舷からサイドデッキのビームを取り除く

先のレストアでビームの先を切り飛ばし短くなっているのが解り
図面通りの長さにしてドッグハウス縦板との取り付けも元に戻す事になる

しかしここまでやることになるとは思っていなかったが
どうせやるなら徹底的にというオーナーの考えと僕の考えは同じだ

ビームを留めていたボルトを取り除くために
ガセットを留めているボルトを外しガセットを叩き壊し
エポキシで埋まっているボルト頭を掘り出して回転させてボルトを抜く

結構過激な労働の繰り返しで一つ一つのビームを取り除いていくので
指が真っ直ぐに伸びないくらい腫れぼったい


2009年10月18日

デッキビームの型を作る

デッキビームとドッグハウスビームの型を作る

サイドデッキビームを取り除いて
新しい物を取り付けるために必要なのでビームの型を作った

船尾からデッキビームを取り外す
こうなると船殻以外は何も残らなくなる


2009年10月17日

足場を組む

シアー部分にデッキと同じ厚味のチーク板を張ってあった

図面とは違うがこの部分はデッキ合板が腐るので
単板を使おうと考えたようだ

それを剥がすのにデッキビームの上に乗ってやるのはあまりに危険
今からの作業もあるので
天井からベルトを吊り角材を渡して中二階から足場を伸ばした

そこで足場からシアー上に張ったチークをはつり取った
大量の木ネジを打ってあるがネジの頭にエポキシが入っているので
インパクトドライバーの先が入らない
ほとんどの木ビスをバイスクリップで挟んで回転させて抜く手間な作業だった

デッキ幅を全てのビームごとに測って残しておく
ビームを取り除くとデッキの広がりが変わってくるからだ


2009年10月16日

デッキ合板を剥がし終える

一日中しゃがみ込んだ姿勢でデッキを剥がしていたのでふくらはぎが引きつった

このあたりは新しく作り直しているのでエポキシがよく効いていて
今までのように木ネジを外すと直ぐに剥がれるというわけにはいかない
中ハンマーでノミやバールをたたき込んでむしり取っていく

合板は日本製のタイプワン合板で
一応耐水合板ではあるが水を吸うと一年ともたない合板だ
船に使う合板とは接着剤が全く違う
それとラミネートされる薄板の厚味が同じ厚味ではない
表面だけ綺麗な薄板を使っている
(カメラなら生活防水と水中50メートル潜ることが出来るという防水の違いだ)

船に使う合板は一年や二年水につけていても全く変わらない合板です
これだけの修理をするのに何故それなりの合板を使わなかったのか不思議です


2009年10月15日

デッキ右舷から解体

デッキ合板 半分から前は新しいので簡単には剥がれない

フレームの直ぐ隣を切り抜く
低粘度エポキシでガラスクロスを張ってあるので
ジグソーの刃が直ぐに切れなくなる
しょっちゅう刃を取り替える

残ったフレームの上の部分を剥がし
ボルト・ナットを見つけ出して外しデッキビームを取り除くつもりだ

全体にエポキシが入っているので今までの解体と違い
ものすごく手間取っている


2009年10月14日

デッキとドッグハウスのキャンバー現図書き

どうも今まで僕が使ったキャンバーの型には当てはまらないので
図面からデッキとドッグハウスのキャンバーを描く

デッキ・キャンバーは6000Rよりほんの少し大きく
ドッグハウス・キャンバーは2500Rよりもきつい

さて現物は  
デッキキャンバーの方はほぼ近いが
後から修理した部分は少し違っている

ドッグハウスキャンバー 現物は修理したとは思えないのに
図面より極端にRがきつい 何故だろう
それともドッグハウス天井は一度全て作り替えたのかな・・・


2009年10月13日

ドッグハウス解体

ドッグハウスを完全に解体した

デッキ取り外しにとりかかったが
コクピットサイドから前は以前のレストアで生きている
エポキシを使って接着してあるので取り外しはなかなか難しい

写真中央に写っているロープは
船の中への出入りの為に天井から垂らしてあるロープ

周りに何もなくなったので船内への出入りが大変難しくなった


2009年10月12日

昨日に続き 島根県浜田市下府の奉納神楽

夢のような一夜の奉納神楽
最後の演目八岐大蛇ヤマタノオロチを素戔嗚尊スサノオノミコトが退治すると言う話し

夜明け近くに狭い舞台を大蛇と素戔嗚尊が大暴れで最後の舞台を盛り上げた

僕は若い頃に南太平洋で見た星空の下の夢のようななダンスを思い出し
24歳の時に両親と僕のヨット「鷗盟」オウメイで大分県の姫島へ
狐のお面をかぶって踊る盆踊りを見に行ったのを思い出した

まるで別の世界に迷い込んだような不思議な感覚だった

父と僕と息子三代を神楽に誘ってくれた二人の友人に感謝


2009年10月11日

島根県浜田市下府と言うところの奉納神楽

学生の時の友人二人に誘われて観光用ではない奉納神楽を見に行く

夜の08:00くらいから始まり翌朝06:00くらいまで
次々と演目を変えて神楽が舞われる
実に素朴で24:00近くまでは目の前の階段に子供達が陣取り
神楽が舞われている前で好きなように騒いでいる

一晩中かがり火を焚いてこれだけのことをやる浜田市の底力を見た気がした
天照大神がこの地に降り立ち日本を造ったと言われるとそうかもしれないなと思ったりする

夢のような一夜は終わりさて明日から又現実に戻れるか???


2009年10月10日

記録写真・採寸・解体・廃材を型として残す

昨日は07:00から仕事を始め
写真を撮る
図を書いて採寸し寸法を残す
埋め木を外し形が残るように分解
の繰り返しで疲れ果てて18:00仕事を終了

コクピットコーミングとドッグハウス入り口と天井を解体にかかった

つくづく昔の職人はエポキシを使わないので大変だったのだなと解る
いくら丁寧な作りでも構造材としてのボルトや木ネジを残したのでは防水は難しいだろう
木に真水を接触させないようにすることがいかに難しいことだったか
苦労の跡が忍ばれる

あちこちに何度も修理しただろう跡が見える

これでデッキも取ってしまったら残るのは船体のみになる

今日は島根県へ友人に誘われて神楽を見に行く
出発の11:00までは出来るだけ仕事をすることにする


2009年10月09日

採寸し型を残しながら解体

日本を縦断した台風18号はあちこちに被害をもたらしたようだ
「花丸」は問題なく浮かんでいます

コクピット内側から採寸・記録を残しながら解体
使える材料はほとんど無い

ドッグハウス入り口も採寸して少しずつ解体していく
16#から船首に向かってフレームごとに型を残す
ドッグハウスビームは同じキャンバーでは真ん中が凹んで見えるので
キャンバーを少しずつ違えてある
ものすごく手間なやり方だ

夕方にはその日に解体した材をゴミとして出せるように切断そして荷造り


2009年10月08日

中二階の作業台

船底塗料をディスクサンダーでサンディング
13#と言うものすごく粗い目のサンダーを使っているが
船底塗料が目に詰まりなかなか仕事が進まない

中二階の作業台にまで船底塗料の青い粉が降り注いでいる
サンディング作業が終わったら工房内を一度大掃除する必要がある

いよいよ以前のレストアでフレームにエポキシ接着されているデッキを取り外しにかかる
ドッグハウスやコクピットコーミングも壊すのではなく部品として分解する
腐っている部分は取り替えるが使える物は使う
使えない部分は新しく造るときの型にする

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昨日の夕方は台風対策で柳原漁港へ行き増し舫
少し対策が遅れたので漁船のロープが港中の海面に張り巡らされた後だった
既に風が吹き始め時々横風を受け「花丸」は大きくヒールした

しかし今朝は何もなかったように風も雨も少なくなった


2009年10月07日

今朝の天城

昨日は右側中央部分船底塗料をほとんど剥ぎ取った
船尾部分が残った

今日は左中央部分をサンディングする予定

写真はトーレールとキャビン・コクピットコーミングの縁回しを取ったところ

どうも今晩あたりから台風18号の影響で雨風が強くなりそうだ
「花丸」の増し舫に柳原漁港へ集合することになった


2009年10月06日

デッキを取り除くためにトーレールを外す

船内外板は船首ビットの部分までサンディングが終了

船外はウォーターライン下の船底塗料部分をサンディング中
これが難題で船底塗料がサンダーの目に詰まり直ぐにだめになる
13#の粗いサンダーの刃を30枚用意したが全部だめになり再注文

サンディングはおもしろくないし苦しいので
時々休んで別の仕事をする

デッキを剥がすためにトーレールを外し
ドッグハウスやコクピットコーミングの縁回しも取り除く

台風18号の影響か今日は朝から雨だ


2009年10月05日

船内外 外板サンディング

まだまだサンディングが続く

船底塗料の部分は塗料がサンダーに絡みついてなかなか進まない

船内外板は残りフレーム6スパンのみとなる
外板が終わったらフレームのサンディングもやらないといけない
これらは細かい仕事で今まで以上に手間取りそうだ

ずっとサンディングしていると嫌になるので
疲れるとトーレール・ドッグハウス・コクピットコーミングの取り外しを少しずつ進める


2009年10月04日

船内外板内側サンディング

写真は船首側から船尾に向かって
ワイドコンバーターレンズ付きの COOL PIX 5000と言うカメラで撮った
(狭いヨットの船内などでは魚眼レンズに近いワイドコンバーターが大活躍)

やっとメインバルクヘッドの部分まで船内外板サンディングが終わった
今日からは船首部分内側のサンディングにかかる

昔の工法なので外板が海水に接して居る
内外 外板を早くサンディングしてペイントを剥ぎ落とし乾かす必要がある

それとペイントを剥いでみないと本当に悪いところが見えない
キール・フレーム・外板が木造船では一番大切な部分だ


2009年10月03日

今朝の天城

船内の局面をサンディング

何もかも取り除いたので局面にしゃがみ込んでサンディングをすることになり
足場が悪く極端に疲れる

それで1時間おきくらいに外に出てウォータライン下のサンディングも始めた

取り外したが使えそうな部品はサンディングの粉がかかるので
船尾に移してブルーシートをかけた

工房の中がホコリだらけで何処を歩いても足跡が残る
毎日仕事終了後掃除をする

ドッグハウスとコクピットコーミングは補修すれば使えそうだったが
以前のレストアで補修不可能な部分が出来ており
オーナーとの話し合いで全て作り直すことになった


2009年10月02日

外板内側サンディング

右舷外板の腐っている部分は色が変わり
木がまるで古いスポンジのようになり むしり取ることが出来る

外板を交換するのは簡単だろう
昔のようにリベット止めをするつもりはない
エポキシ接着で留めるならこのくらいの面積は何でもないことだ

それよりも外板内側だろう
まだ思案中です


2009年10月01日

外板内側サンディング

u

船内外一日中サンディング

疲れるので内側をサンディングしたり外側をサンディングしたり買い物に行ったり

それでも船外ウォーターライン上のサンディングは全て終了した
右舷外側外板の1/3位は腐っている

船内キールとフレームの接点にはタールを溶かして流し込んでいた
普通ならリンバーホールという穴を開けて水を一番低い箇所に集める所だが
タールを流し込んでキールの面と同じ高さにし
左右フレーム繋ぎ材のセンターにリンバーホールを開けて低い方に水を流す様になっている

高価な金属用のヤスリで自作したプラスチック専用ノミが大活躍する
ステンレス木ネジがあろうがお構いなしにノミをたたき込む
ステンレスが切れるかノミの刃が欠けてもグラインダーで削れば良い
全部鋼だから長く使える


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