2005年4月(船体仕上げ 反転成立 船内作業にかかります)


2005/04/28(晴れ)

船首バルクヘッドや床材受けから
マイクロバルーンエポキシフィレットを付けはじめた

体勢が悪いので腰が痛くてたまらなくなった

エポキシ硬化剤の発ガン性が恐ろしく活性炭吸収缶は4時間おきに交換している
それでも少しは吸っているのか朝は喉が痛い

ウエストマリンから新しいカタログが来た
発注する物をまとめないといけない時期だ

 

 


2005/04/27(晴れ)

船穀全体をつり上げておいて
船台を工房入り口で吊り上げたバラストの下に持っていき
バラスト取り付け位置に固定しておいて船台を船体の下に戻した

地震でもあってバラストが倒れたら起こす事は出来ないので
仮止めボルト二本で船体と仮にぬいつけた

昼からは湿度が下がったので船内の接着部分を接着にかかった

コクピット床やベンチの前後など基準となる部分の固定が終わった

 

 


2005/04/26(曇り)

バラストが両面仕上がった

ハイテック9000で作ったエポキシパテで表面を平滑にして
その上にインタープロテクトを3回塗りした

工房入り口のスペースが邪魔になって仕方がないので
今日はバラストを船台に据え
船の下に立てようと思っている

昨日は雨が降ったので湿度計が75%を指し今日の接着は出来ないよと言っている

 

 


2005/04/25(晴れ)

床材受けとバラスト固定用のキールを左右にまたぐ材を船底に取り付けた

床が凸凹で歩きにくいので歩み板を渡した

右バルクヘッドに止めてあるカラフルな洗濯ばさみは
左右のメインバース根田を仮止めしていた物
直ぐに仮釘でエポキシ接着した

昨夜は満月が明るくて夜中に目が覚めなかなか寝付けなかった
このところずっと凪が続いている
昨夜も無風の凪だった

 


2005/04/24(晴れ)

船首船室とメインキャビンを区切る扉

軽くするために間にスプルース材を挟み太鼓張りにする

現図引き用の魚型文鎮で太鼓の間に挟む骨材を押さえ込んでいる所

船内はメインキャビンを中心に床の部分からだんだん出来上がってきている

 


2005/04/23(晴れ)

船内で入りがしやすいようにメインキャビンのベンチを利用して階段を作った

床材受けの中間フレームを入れ

エンジンベットを受けるための補強材をエポキシ接着した

7本のバラスト取り付けボルト穴が見えているが
その穴の部分には左右の船体を繋ぐ補強材が付き
その上には左右に長いL型ワッシャーが付く

今日はメインキャビンバース合板取り付けの下準備だ

 


2005/04/22(晴れ)

シアー部分デッキからの続きに切り落とす

その後バラストボルトを固定する部分に左右の繋ぎ材を作る

フレーム間隔が500ピッチなのでその中間の床板受け材も作った

今日は湿度も下がり接着が出来るだろう


2005/04/21(晴れ)

昨日は足場を組み

船内をサンディングして

シアーを半分成形して一日が終わった

さていよいよ今日から内装にかかる事にする

バラストをキールに固定するための船体左右繋ぎ材からかかろうかと考えている
図面にはないが非常に大切な
圧倒的に頑丈にバラストを固定する事が出来る繋ぎ材である

その上にL型ワッシャーを乗せてバラストを取り付けたら
バラストボルトがワッシャーごと船体から抜けるなどという事は
どんな力がかかっても無理である

船底全体を破壊しないかぎりバラストが抜ける事はない

 


2005/04/20(雨)

昼から次男(真帆)と一緒に反転正立させる

何も準備をしていなかったが二人だったので
あっという間に型用のコンパネを取り外し
片づけながら反転

小振りだがいかにも頑丈そうな船体を無事に船台の上にのせる

早くもバラスト取り付けの準備をする
バラスト木型を使って船台に9センチの角材で枠を組み
その中に実際に鉛のバラストを立てれば良いようにした

これでデッキ張りが終わるまで仕事はいくらでもあるが
木工なので人海戦術とはいかないない仕事だ


2005/04/19(晴れ)

工房一番奥の作業台横から前を見た所

作業台の上にはだんだん仕上がっているスケグとラダーがある

船体はマスキングを外し
暖房用のブルーシートも外し
いよいよ反転正立を待つばかりとなった

今日は午後から反転成立させる事が出来るかなと考えている

最近よく晴れて湿度が一時的ながら30%を切った日もあった
いよいよエポキシ接着の時期が来たようだ


2005/04/18(晴れ)

工房の入り口で仕上げているバラスト
2トンのチェーンブロックでつり上げては台車の上でひっくり返す

はじめサンディングしておいてハイテック9000と言うエポキシを塗り
硬化後に軽くサンディングしてから
エポキシパテでフェアーリング

今から水中で使えるインタープロテクトというエポキシでコーティングする

仕上がったらいよいよ船体の方を反転成立させる事にしよう


2005/04/17(晴れ)

反転正立前

船底部分はインタープロテクト3回塗り
船体は白ウレタンでぴかっと光った

手前の作業台にはスケグとラダーがいよいよ最後の仕上げに入っている

バラストもサンディングが済み片面にはエポキシパテをつけた

反転正立させたら膨大な量の船内作業が待っている
小さい船なので何人も中に入って作業をすると言う事が出来ない

船台も用意したいよいよ細かい作業にかかる


2005/04/16(晴れ)

丁度良い時に鉛バラスト入荷

後端のあまり薄くて鉛の湯が入っていかないので
ふくらませていた部分をプレーナーで削り取り

全体を#14サンダーで荒らして
ハイテック9000と言うエポキシを塗った

重量は設計より8キログラム重かったが
削った部分が丁度そのくらいだったので
設計通りの重量だという事になる

こんな事は珍しい事だ


2005/04/15(晴れ)

図面にはないバラスト部分の補強
ガラスマット8層と低粘度エポキシで ガチガチに固めた

バラストに異常な力がかかったときにキールに直接ダメージを与えないためである

船体部分のサフェーサー吹きつけも終了し
ピンホールをパテで埋めた

いよいよ今日は船体ウレタン白色吹きつけである

 


2005/04/14(晴れ)

インタープロテクトで船全体をカバーリング
喫水線の下で何時も水の中にあっても大丈夫なエポキシ
オズモシス修理に使う事が出来るインターナショナルエピグラスの製品である

湿度計が60%を切った事を確かめて施工した

喫水線の下の部分は3回塗り

塗装用のネットを張り巡らせたので工房全体が暗くなった

引き抜きブースは一日中回しっぱなしだった
それでもものすごい悪臭で今朝もマスク無しで写真を写すのが苦しかった

 


2005/04/13(晴れ)

船体全体を暖房するため船尾を高くした状態に船を据えたので
吹きつけの足場板を持ち上げないといけなくなった
プラスチックのコンテナーの上に足場板を置くと
足場がたわんで不安定な状態だ

この状態で吹きつけのシミュレーションをした

今日は晴れたがまだ湿度は下がっていない

バラストのフェアーリングにかかろうと考えている

 


2005/04/12(雨)

硬いエポキシのサンディングもやっと終了
吹きつけの準備をしてさあ明日こそはインタープロテクトだ
と思ったが今朝起きてみると雨
インタープロテクトもエポキシなので今日は吹きつけは出来ない

さあ困ったぞ
今日は何をやろうか二人がかりで片づけや掃除をしても仕方がない

 


2005/04/11(曇り)

ワイドコンバーターレンズをカメラに取り付けているので工房が随分広く見える
それにしてもこの前に作った「花丸」と比べたら随分小さいと感じる
一人乗りだと全部が掌握出来るベストサイズだと感じる

一番大事な船穀が殆ど仕上がり寸前となった
フェアーリングは終わったので水対策にインタープロテクトを3回吹き付ける
その後喫水から上をウレタンで仕上げて反転正立の予定だ

スケグとラダーも図面にはない補強の為のガラスをライニングした

今週中にはバラストが出来上がってくる予定

3ヶ月前に注文しておいたエンジンも今月中に入荷するそうだ

 


2005/04/10(曇り)

暖かくなったので暖房のための炉を解体した
そして船首部分に置いてあった作業台を船尾に移した
大分作業がやりやすくなる

船体に青色チョークで碁盤の目を引きサンドペーパーを貼り付けた長い板でサンディング
サンディング出来ていない所にはチョークの跡が残るので凹凸が直ぐに解る
その凹みの部分に新しいエポキシパテを乗せてだんだん平面に仕上げていく

エポキシは硬くて擦り落とすには相当な体力を使う

雨が降らなければ今日凹んでいる部分にエポキシをつければおおかた仕上がるだろう


2005/04/09(曇り)

知らぬ間に世間では桜も満開みたいだ

船体フェアーリング3日目
28キログラムの低粘度エポキシとアエロジルが無くなった

ラダーとスケグ 金具取り付け部分を切りかぎ
ガラスを巻く準備をする

そろそろバラストも仕上がってくるそうなので
そちらの方の受け入れ準備もしなければならない

暖かくなったので暖房炉も解体かな

余りに根を詰めて仕事を進めたのでそろそろ休憩が必要だなと感じる


2005/04/08(曇り)

昨日は日替わり写真の日付が間違っていた
今日はもう8日だ

低粘度エポキシ・マイクロバルーン・アエロジルを混合したエポキシパテ
一日中二人で磨いてやっと磨き終えた

今日は朝からチョークが残っている部分が凹んでいるのでその部分にパテ付けを始める

ラダーとスケグにもガラスを巻く
スケグは補強の意味が圧倒的に大きい
ラダーは船食い虫対策だ


2005/04/07(雨)

冬用の低粘度エポキシを使ってマイクロバルーン・アエロジル・エポキシパテを作る

フレーム部分が出っ張るかすかな痩せ馬を無くすために
チョークで碁盤の目を全面に引いておいて凹んだ部分をボードサンディングで見つける
凹んだ部分にのみパテを乗せておいて
1メートルの定規でしごきながら均一にパテ付け

工房中がエポキシのとんでもない臭いに包まれる

活性炭入りマスクを毎日取り替える
それでも身を削る様な苦しい仕事だ

後一週間もすれば綺麗な曲面がでるだろう


2005/04/06(晴れ)

ガラスクロスをサンディングした後マイクロバルーンエポキシパテ全面に塗る

今日から平面出しだ

ガラスクロスのサンディングで手首が痒くてたまらなくなった
でもこれで船食い虫対策は万全である
薄くてもエポキシガラスクロスがあれば船食い虫は木に到達できない

 


2005/04/05(晴れ)

船体全てのライニングを終える

低粘度エポキシの積層は普通の樹脂と違ってなじみが悪くやりにくい
それでもどうにか船体全体をカバーし終えた

今日はサンディングと面出しだ


2005/04/04(曇り)


昨日は明け方まで降った雨で湿度が高く仕事をあきらめた

曇っていて時々雨もぱらつき最高のセーリング日和だとはいえなかったが
4枚セールを全て張りずっと5ノットくらいで快調に走った

堀江湾は花丸にとっては少々手狭だと感じる
セールを上げてしばらくするともう障害物が迫り
直ぐに方向転換しないといけない

もっとゆっくり3日くらい何もしないでずっと同じトリムのまま走り続ける所へ行きたいものだ

それでもセーリングのまま昼の弁当を食べビールを飲んで
ここ3ヶ月ほどの仕事の疲れをいやした

たまには花丸に乗る時間も持たないと良い考えも浮かばない

昼間はヨットに丁度良い風だったが夕方からは打って変わって春の嵐が吹き荒れた
今朝もまだびゅうびゅうと風の音がしている

 


2005/04/03(曇り)

昨日は右舷船首部分を残してライニング
もう少しやりたかったが雨が降りそうなのでやめにした

案の定今朝起きると昨夜の雨で水を吸って土が黒く変色している
今日はエポキシは使えない

長く乗っていない花丸に乗りに行こうと思う
シェークダウンが全く出来ていないので不安だ

 


2005/04/02(晴れ)

トランサムと右舷船尾1メートル分のライニングが終了

エポキシでの積層は粘度が高くて難しい

 


2005/04/01(晴れ)

ステム摩材を削る
40ミリメートルの幅を残して船体の曲面と合わせる

図面にはないステンレスのステムバンドを回して
漂流物と摩材が直接ぶつかるのを防ぐためである

夜間航行の時流木などのぶつかってゴツンという音がするときがある
最初にぶつかるのは50%以上がバウ摩材の部分である

ステンレスバンドを取り付けるといきなり摩材が摩耗するというのは防ぐ事が出来る
それでも防げないような大きな衝撃は摩材が受け持ち船体の破損を和らげる

万が一船首船体が破損しても最初のバルクヘッドは
リンバーホールを抜かないでウオーターラインよりも上に立ち上げてある
そこで浸水は防がれいきなり沈む事はない

 


過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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